間口が狭くても建てれます!奥にながーい平屋プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :92.75㎡(28.06坪)
  • 部屋数  :3LDK
  • 玄関   :東(西)入り
  • 間口(幅):18.655m
  • 奥行(縦):5.46m
  • 収納率  :12.5%

プランポイント

18.655m×5.46m。長辺が短辺の3倍以上ある、極端に細長い平屋です。短いほうはわずか3間。玄関はその短辺側に置かれていて、そこから長辺方向へ、家が奥へ奥へと伸びていきます。この寸法を聞いて「そんな家、住みにくいのでは」と思われるかもしれません。でも28.06坪に3LDKとLDK19.2帖が収まり、しかもすべての部屋に窓があります。

ポイント①|短辺5.46mを、1室ぶんの寸法として使い切る

短辺が3間しかないということは、部屋を2つ並べるのが難しいということです。廊下を1本通せば、残りは2間ちょっと。

このプランは、場所によって使い分けています。LDKと主寝室は短辺をまるごと1室で使う。子ども部屋のあるエリアだけ、片側に廊下を通して2室を並べる。

全部を同じルールで割らない。ここが細長い平面を成立させるコツですね。1室で使えるところは思い切って端から端まで使ったほうが、広く感じられます。

ポイント②|LDK19.2帖を、建物の中央に置く

LDKは19.2帖。細長い建物のちょうど真ん中あたりを占めています。

キッチンは北側に配置され、その南にダイニングテーブル、東側にリビングのソファ。そして南面には掃き出し窓と、幅の広いウッドデッキ。

中央に置いた意味は大きくて、東の主寝室からも、西の子ども部屋からも、ほぼ同じ距離になります。端に置くと反対側から遠くなってしまう。細長い家では、LDKの位置が動線のすべてを決めます。

ポイント③|東の端に、主寝室6.7帖とWIC2.2帖

玄関は東側。ホールを上がると、すぐ北に主寝室6.7帖とWIC2.2帖があります。

玄関から寝室が近いのは、実は理にかなっています。帰宅してすぐ着替えられますし、夜遅く帰ってきても家族を起こしません。

そしてトイレも東側に1か所。18mを超える建物なので、東西にトイレが1つずつ配置されています。端から端まで歩かずに済む配慮ですね。

ポイント④|西の端に、水回りと子ども部屋

西の端には、浴室2帖、洗面脱衣室2.5帖、納戸1.5帖、トイレ。そして南側に洋室4.5帖が2つ。

洗面脱衣室2.5帖は、洗濯機と洗面台を置いてもゆとりがある広さです。そして北側に廊下を通して、南に子ども部屋2室を並べる。この部分だけ2列構成になっています。

子ども部屋が南向きなので、日中の明るさは確保されています。水回りと子ども部屋が同じエリアにあるので、お風呂の時間の動きも短く済みます。

ポイント⑤|納戸1.5帖という、細長い家での逃げ場

洗面脱衣室の東隣に、1.5帖の納戸。

細長い平屋は、階段下や小屋裏といった「余った隙間」が生まれません。だから収納は意識してつくらないと確保できないんですよね。

この納戸は、掃除機や季節家電、日用品のストックの置き場になります。廊下に面しているので、家のどこからでもアクセスできる位置です。

ポイント⑥|長辺の南面を、まるごと窓にできる

細長い平屋の最大の利点は、外壁の面積が大きいことです。

18.655mの長辺が2面。この南側をほぼ全面窓にできます。しかも短辺が5.46mしかないので、南から入った光が北の壁まで届く。家の中に暗い場所が生まれません。

一般的な8〜9mの厚みがある家では、必ず中央部が暗くなります。そこを吹抜けや天窓で補うわけですが、この形はそもそもその問題が起きない。細さが、そのまま明るさになっています。

検討するなら、ここは確認を

  • 収納率12.5%:納戸1.5帖、WIC2.2帖、各室のクローゼット。標準的な数字ですが、ファミリークロークやシューズクロークがありません。玄関まわりの収納と、洗濯物をしまう場所をどうするか。造作で足せないか相談しておきたいところです。
  • 端から端までの移動距離:18.655m。東の主寝室から西の浴室まで、まっすぐ歩いて18m以上あります。平屋としてはかなり長い部類です。日々の動線を図面の上でなぞって、実感をつかんでおいてください。
  • 長辺の隣家との距離:この形は長い側面が2つあるので、両隣との関係が重要になります。南面を窓にできるかどうかは、南側に何が建っているかで決まります。土地の段階で周囲を実際に見ておきたいですね。
  • 基礎と外壁のコスト:同じ延べ面積の正方形に近い家と比べると、外周が長くなります。基礎も外壁も断熱材も増えるので、建築費は上がります。細長い敷地に建てられる価値と、天秤にかけて判断を。
  • この寸法が載る敷地か:長辺18.655mが収まる方向に、それだけの長さが要ります。駐車スペースやアプローチを含めると、さらに余裕が必要です。まずは敷地図の上で検証してみてください。

こんなご家族に向いています

  • 道路に接する側が狭く、その先だけが長い敷地の方
  • 変形地や旗竿地で、平屋は無理だと言われた方
  • 家じゅう明るい家にしたい方
  • 平屋で3LDKを確保したいご家族
  • 洗濯まわりを1か所にまとめたい方

まとめ|細い家は、暗くならない家でもある

細長い間取りは、どうしても「妥協の産物」に見られがちです。土地の形が悪いから、仕方なくこうなった、と。

でも実際に住んでみると、細い家には細い家の良さがあります。厚みが薄いので、どの部屋にも光が届く。壁一枚向こうがすぐ外なので、風も通る。中央に暗い部屋が生まれません。

土地の形で悩まれている方は、「この形だからこそ得られるもの」も探してみてください。制約の裏側には、たいてい何か利点が隠れていますー。

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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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