

概要
- 延べ面積 :108.06㎡(32.68坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):13.65m
- 奥行(縦):6.825m
プランポイント
水回りは北に置くもの。日当たりのいい南は、リビングや個室に使う。これが間取りの定石です。でも洗濯物を干すことを考えると、話は変わってきます。この32.68坪の家は、洗面脱衣室4.5帖を南西に置きました。日の当たる場所で洗って、その場で干す。理屈で言えば、こちらのほうが素直です。
ポイント①|洗面脱衣室4.5帖を、南西に置く
1階の南西に、洗面脱衣室4.5帖。その北に浴室2.0帖です。
一般的な配置なら、この位置にはリビングか個室が来ます。日当たりのいい面を水回りに使うのは、面積の使い方としては贅沢です。
でも室内干しをする前提なら、日が当たる場所のほうが乾きます。しかも湿気が抜けやすく、カビも生えにくい。洗濯という毎日の作業を優先した配置ですね。
ポイント②|4.5帖という広さで、洗って干すまでを完結させる
洗面脱衣室が4.5帖。洗濯機と洗面台を置いて、なお室内干しのスペースが残る広さです。
そして北隣のファミリークローク4.0帖へ、そのままつながります。洗って、南の日差しで干して、隣にしまう。
外に運び出す必要がありません。天気を気にせず、時間も選ばない。共働きで夜にしか回せないご家庭でも、この形なら困りません。
ポイント③|ファミリークローク4.0帖を、主寝室の隣に
洗面脱衣室の北にファミリークローク4.0帖、その北西が主寝室9.8帖。
洗って干した衣類を、しまって、そのまま隣の寝室で着替える。1階の西側だけで、衣類にまつわる動きが完結します。
4帖あれば、家族の日常着を掛けてもまだ余裕があります。2階の子ども部屋のクローゼットを小さく抑えられるので、家全体では面積が浮く計算です。
ポイント④|主寝室9.8帖という、1階の主役
北西の主寝室9.8帖。32坪台の家としては、破格の広さです。
図面を見ると、ベッドのほかにも家具が置ける余地があります。寝るだけでなく、こもって過ごす部屋として想定されているのでしょう。
そして1階にあるので、階段を使わずに暮らせます。水回りもファミリークロークも同じ階。将来を見据えた構成でもありますね。
ポイント⑤|LDK18.9帖を、中央から南に
建物の中央にLDK18.9帖。キッチンは北寄りで、その南にダイニングテーブルとソファ。
間口13.65m×奥行6.825mという、横長で奥行の浅い平面です。南面の窓を長く取れるうえ、奥行が浅いので光が北の壁まで届きます。
水回りに南西を譲っても、LDKの明るさは確保されている。奥行の浅い形だからこそ成立する配分です。
ポイント⑥|2階は洋室5.4帖が2つとトイレ、バルコニー
2階は洋室5.4帖が2つ、トイレ、そして南にバルコニー。
1階に主寝室も水回りもあるので、2階は子ども部屋専用です。面積も6.37m×4.55mと小さく抑えられています。
バルコニーは南向き。1階で室内干しをする前提なので、こちらは布団や大物用でしょうか。晴れた日の選択肢として残してある、という位置づけですね。
検討するなら、ここは確認を
- 収納の配分:ファミリークローク4.0帖と各室のクローゼット。パントリーやシューズクロークは見当たりません。食品ストックの置き場と、玄関まわりの収納をどうするか、確認しておきたいところ。
- 南西の日射と暑さ:西日が入る位置です。夏場は洗面脱衣室が暑くなります。窓の仕様と庇の出、そして換気の計画を確認しておきましょう。乾きやすさと暑さは表裏一体です。
- 水回りに南を使う判断:その面積をLDKや個室に回さなかったことに納得できるかどうか。洗濯の頻度と量から考えてみてください。
- 2階の使われ方:子ども部屋2つだけなので、独立後は空きます。10年後・20年後にどう使うか、一つ想定しておくと無駄になりません。
- 間口13.65mの敷地:横に長い建物です。両隣の離れと駐車スペースを含めると、それなりの幅が要ります。敷地の幅を先に測っておきたいですね。
こんなご家族に向いています
- 室内干しを中心に考えたい方
- 花粉や天候で外に干せないことが多い方
- 主寝室を広く取りたいご夫婦
- 将来1階だけで暮らせる家にしたい方
- 横に長い敷地をお持ちの方
まとめ|方位は、用途から決め直していい
南はリビング、北は水回り。この配分は、日当たりを「くつろぐこと」に使う前提で決まっています。理にかなっていますし、多くの場合それで正解です。
でも優先したいことが違えば、答えも変わります。洗濯物を毎日たくさん干すご家庭なら、日の当たる場所を洗濯に使うほうが、暮らしは楽になるかもしれません。
定石どおりに配置する前に、ご自身が何にいちばん時間を使っているかを考えてみてください。そこに日を当てるという選び方も、十分にありますー。
保存・コメントもこちらから
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
ご相談メニューと料金は、リンク先のページでご確認いただけます

コメント