
概要
- 延べ面積 :77.84㎡(23.54坪)
- 部屋数 :2LDK
- 玄関 :東西入り
- 間口(幅):9.1m
- 奥行(縦):10.92m
- 収納率 :15.15%
プランポイント
23.54坪。坪数だけ見れば、かなり小さな平屋です。それでもLDKは17帖あり、ファミリークロークもパントリーも洗面脱衣室3帖も入っている。しかも収納率15.15%。3人家族が必要とするものを、きっちり見極めて並べた結果ですね。小さい家は「削る」ものだと思われがちですが、このプランがやっているのは「絞る」ことです。
ポイント①|部屋数を2LDKに絞って、LDKに17帖を渡す
個室は、主寝室6.8帖と洋室4.5帖の2つだけ。3人家族なら、これで足ります。
延べ面積77.84㎡のうち、LDKが17帖。全体の3分の1以上をここに使っています。部屋の数を増やさなかったぶんが、まるごと家族の集まる場所に返ってきている形です。
小さい家が狭く感じるのは、限られた面積を細かく割ってしまったときなんですよね。割る回数を減らせば、坪数が小さくても居場所は広くなります。
ポイント②|洗面脱衣室3帖という、小さい家での思い切り
北西に洗面脱衣室3帖、その北に浴室2帖。23坪台の家で、水回りに3帖を割くのは大きな判断です。
分けずに広く取ると何がいいかというと、洗う・干す・たたむ・身支度するが、この1室の中で全部回ります。洗濯機の前に立ったまま、手を伸ばせば洗面台にも届く。
小さい家では、部屋を細かく分けるほど通路が増えます。1室に機能を集めて広く使うほうが、結果的に効率がいいんですよね。
ポイント③|ファミリークローク2帖を、水回りの隣に
洗面脱衣室の東隣に、2帖のファミリークローク。浴室のすぐ南でもあります。
洗って、干して、隣にしまう。3人家族ぶんなら、2帖で十分に足ります。しかも各部屋にクローゼットを分散させないので、扉と壁のぶんの面積が節約できています。
そして北側の洋室と主寝室からも、ホールを経てすぐ。朝の身支度も、この一角で済ませられます。
ポイント④|パントリー1.2帖を、キッチンの北に
キッチンの北側にパントリー1.2帖。冷蔵庫もこの近くに納まっています。
1.2帖は小さいですが、位置がいい。調理台に立ったまま、体の向きを変えるだけで届きます。しかも洗面脱衣室の南隣なので、料理をしながら洗濯機を回しに行くのも数歩です。
小さい家では、収納の大きさより「何歩で届くか」のほうが効きます。ここはその見本のような配置ですね。
ポイント⑤|LDK17帖を南西に。デッキで外へ広げる
LDKは建物の南西を占めています。北の端にキッチンを置き、そこから南へダイニング、リビングと流れる配置です。
南面の窓を開ければ、そのままウッドデッキ。その先に植栽もあります。23坪の家でも、床が外まで続いていれば体感の広さは変わってきます。
建物の形を見ると、南西部分が張り出したL型になっています。この張り出しのおかげで、LDKが二面に窓を持てる。小さい家ほど、光が入る面の数が効いてきます。
ポイント⑥|玄関はコンパクトに。シューズクローク0.7帖
玄関は東側の中央。シューズクローク0.7帖と、ホール。
0.7帖のシューズクロークは最小限です。ここは割り切りですね。3人家族で、外で使う道具が多くないなら、これで足ります。
そのぶんホールが中央にあり、そこから北の個室、西の水回り、南のLDKへ直接分岐します。廊下と呼べる長い通路がないので、通るためだけの面積がほぼありません。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率15.15%:23坪台でこの数字は、よく確保できているほうです。ファミリークローク2帖、パントリー1.2帖、各室のクローゼット。ただし一つひとつは小さく、大物の置き場はありません。ふとん、季節家電、スーツケース。この3点をどこに置くか、着工前に決めておきたいですね。
- シューズクローク0.7帖:靴以外はほとんど入りません。ベビーカーやアウトドア用品をお持ちなら、屋外に物置を置くか、玄関土間を広げられないか相談したいですね。
- 個室が2つしかない:お子さんがもう一人増えたとき、あるいは仕事用の部屋が必要になったときに、行き場がありません。洋室4.5帖の使い道を、10年後まで見通して決めておきたいところ。
- 主寝室6.8帖に対して洋室4.5帖:お子さんの部屋としては、机とベッドでほぼ埋まります。衣類をファミリークロークに出す前提の広さですね。
- 建築面積が敷地に載るか:23.54坪でも、平屋なのでその面積がそのまま必要です。間口9.1m×奥行10.92m。駐車スペースを含めて、敷地図に重ねて確認しておきましょう。
こんなご家族に向いています
- 3人でちょうどいい大きさの平屋をお探しの方
- 建物を小さく抑えて、そのぶん土地や暮らしに使いたい方
- 洗濯を1室で完結させたい方
- モノを増やさない暮らしができる方
- 将来も階段のない暮らしを続けたい方
まとめ|「何人で、何年住むか」から逆算する
コンパクトな家を考えるとき、多くの方はまず坪数から入ります。30坪は必要だろうか、25坪では狭いだろうか、と。でも本当に決めるべきは、その家に何人で、どれくらいの期間住むのかのほうなんですよね。
このプランは3人家族を前提にしています。だから個室は2つでいい。収納は共用で足りる。玄関は最小限でいい。前提が定まっているから、迷いなく絞れています。
逆に言えば、前提があいまいなまま設計すると、「念のため」の部屋や収納が増えていきます。それが坪数を押し上げ、予算を圧迫する。まずはご家族の人数と、10年後の暮らし方を決めてみてください。必要な広さは、そのあとから付いてきますー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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