概要
- 延べ面積 :119.23㎡(36.06坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):10.01m
- 奥行(縦):8.645m
プランポイント
庭は、家の外にあるものと思われがちです。このプランは建物のかたちで庭を囲い込んで、外から見えない場所にしました。36.06坪、間口10.01m、奥行8.645mの3LDKです。
ポイント①|建物で庭を囲って、視線を切る
建物の南側が、L字に近いかたちで前へ張り出しています。その内側にできた一角が庭です。
道路からも隣家からも、この庭は見えにくくなります。カーテンを開けたまま過ごせる庭というのは、実際にやってみると生活の質がかなり変わります。
囲うために床面積は少し余分に要りますが、塀を高く立てるより自然な解き方ですね。
ポイント②|ウッドデッキ4.5帖を、LDKの延長にする
その庭に面して、4.5帖のウッドデッキがあります。
LDK19.8帖の掃き出し窓から、そのまま出られる位置です。天気のいい日は、ここで朝食をとることもできます。屋外リビングという言い方をされるのは、この使い方を指しています。
4.5帖あればテーブルと椅子が置けます。座って過ごせる広さかどうかが、デッキを使い続けられるかの分かれ目です。
ポイント③|キッチンからぐるりと回れる家事の輪
キッチン、パントリー、ランドリールーム4.0帖、洗面所。この4つが輪になっています。
料理をしながら洗濯機を回し、乾いたものをたたむ。どこから入ってどこへ抜けても行き止まりになりません。
ランドリールームが4.0帖と広めなので、室内干しをしたままでも作業する場所が残ります。花粉の季節や梅雨どきに、外に頼らずに回せる構成です。
ポイント④|階段をリビングの中に置く
階段はLDKのなかを上がっていきます。
2階へ行くには必ずLDKを通るので、家族が顔を合わせる回数が増えます。階段のためのホールを持たないぶん、面積の無駄も出ません。
LDK19.8帖という数字には、この階段まわりの空間も含まれています。数字より広く見えるのは、天井が抜けて見えるからですね。
ポイント⑤|2階のファミリークローク4.0帖に、服を集める
2階の北西に、ファミリークローク4.0帖があります。
各室のクローゼットとは別に、家族ぶんの服をまとめて置ける場所です。洗濯物を各部屋へ配る手間が消えるので、たたんだあとの作業が一度で終わります。
洗濯機は1階のランドリールームなので、しまう場所とは階が分かれます。ここは動線が長くなる部分なので、あとで確認事項として触れます。
ポイント⑥|主寝室6.5帖と洋室6.0帖が2つ、中央に吹抜け
2階は東側に主寝室6.5帖、南に洋室6.0帖がふたつ。中央に吹抜けがあります。
吹抜けが2階の真ん中にあるので、各室が吹抜けを囲む配置になります。上下だけでなく、2階のなかでも気配がつながる形ですね。
洋室6.0帖は、机とベッドを置いてもまだ余裕があります。3LDKとしては、各室にしっかり配られた配分です。
検討するなら、ここは確認を
- 洗って干して、しまうまで:洗濯機とランドリールームは1階、ファミリークロークは2階です。たたんだ服を上げる手間をどう扱うか、暮らし方に合うかを先に考えておきたいですね。
- 囲った庭の排水:建物で三方を囲うと、雨水の逃げ道が限られます。排水の位置と勾配を、図面で必ず確認してください。落ち葉が溜まりやすい形でもあります。
- ウッドデッキの手入れ:天然木は日に焼けて色が抜けますし、塗り直しの手間も続きます。囲われた庭は雨が乾きにくい場所でもあるので、素材はタイルまで含めて比べておきたいですね。
- 吹抜けまわりの音:1階の音は2階の各室まで届きます。就寝時間が違うご家族なら、扉の仕様まで見ておきたいところ。
- 庭に落ちる日照:建物で囲うと、時間帯によっては陰になります。南側のどこまで日が入るか、季節ごとの日当たりを聞いておきましょう。
こんなご家族に向いています
- 人の目を気にせず庭を使いたい方
- 外で食事をする時間を持ちたいご家庭
- 室内干しを前提に考えている方
- 服を1か所にまとめて管理したい方
- 36坪前後で計画されている方
まとめ|庭は、塀ではなく建物で囲う
庭のプライバシーというと、まず塀の高さの話になります。ただ、塀は高くするほど圧迫感が出ますし、外から見た印象も閉じたものになります。
このプランは、建物そのもので庭を囲いました。壁はもともと必要なものなので、余分な塀を立てずに済んでいます。
庭の使いにくさを塀で解こうとする前に、建物のかたちで解けないか。設計者にそう聞いてみると、案が変わってくると思いますー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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