

概要
- 延べ面積 :123.79㎡(37.44坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):10.01m
- 奥行(縦):7.28m
プランポイント
ファミリークローク、パントリー、シューズクローク、書斎、ウォークインクローゼット、吹抜け、バルコニー。人気の要素を並べていくと、あっという間に坪数が膨らみます。この37.44坪の家は、それを全部入れました。成立している理由は、ひとつの部屋にふたつの役割を持たせたからです。
ポイント①|「パントリー兼家事室」という兼用のつくり方
1階の北西に、3.0帖の「パントリー兼家事室」。名前のとおり、食品庫であり作業場でもあります。
パントリーだけなら1.5帖、家事室だけなら2帖。別々につくれば合計3.5帖に加えて、壁と扉が要ります。兼ねてしまえば3.0帖で済む。
しかもキッチンの北隣という位置なので、料理の合間に書き物をする、パソコンを開く、といった使い方ができます。ひとつの場所に複数の役割を持たせるのが、全部入れるための基本です。
ポイント②|脱衣室3.0帖と洗面所2.0帖を、分けて確保する
1階の北側に、洗面所2.0帖、脱衣室3.0帖、浴室2.0帖。
洗面と脱衣を分けているので、誰かが入浴していても洗面台は使えます。そして脱衣室が3帖あるので、洗濯機を置いて室内干しもできる。
ここは兼ねずに分けました。分けたほうが価値の高いところは分ける、まとめたほうがいいところはまとめる。その判断が場所ごとにされているのが、このプランの上手さです。
ポイント③|ファミリークローク3.0帖を、水回りとLDKのあいだに
1階の中央に、ファミリークローク3.0帖。北が脱衣室、南がLDK、東が階段です。
洗って、干して、数歩でしまう。そして家の中央なので、どこからも近い。
3帖という広さは、家族4人ぶんの日常着を掛けるのにちょうどいい寸法です。各部屋のクローゼットを小さく抑えられるので、2階の面積も節約できています。
ポイント④|LDK19.0帖を、西から南に取る
1階の西側から南にかけて、LDK19.0帖。キッチンは北西寄りで、そこから南へダイニング、リビングと流れます。
南面には掃き出し窓。37坪台の2階建てとしては、しっかりした広さです。
そして中央に吹抜けがあるので、2階からも光が落ちてきます。間口10.01m×奥行7.28mという横長で奥行の浅い平面なので、もともと光は入りやすい形。そこに吹抜けが加わります。
ポイント⑤|2階に書斎2.5帖とWIC2.5帖を、並べて置く
2階の北西に書斎2.5帖、その東にWIC2.5帖。どちらも主寝室8.0帖の北側です。
書斎2.5帖は机と本棚を置ける寸法。扉で仕切れるので、オンライン会議にも使えます。
WIC2.5帖は夫婦の衣類用。1階のファミリークロークが家族共用なので、役割が分かれています。小さめの部屋を2つ並べることで、それぞれに独立した役割を持たせた形ですね。
ポイント⑥|主寝室8.0帖とバルコニー3.0帖を、南西に
2階の西側に主寝室8.0帖。その南にバルコニー3.0帖が続きます。
主寝室が8帖と広めで、書斎とWICが隣接している。2階の西半分が、まるごと夫婦のゾーンになっています。
東側には洋室5.3帖が2つ。2部屋が同じ寸法なので、どちらを使っても不公平になりません。3LDKに書斎という4つ目の役割を足した構成です。
検討するなら、ここは確認を
- 収納の配分:ファミリークローク3.0帖、WIC2.5帖、パントリー兼家事室3.0帖、シューズクローク1.5帖。しまうものの種類ごとに置き場が決まっていて、どれも手の届く距離にあります。ただし大物をしまう納戸はないので、ふとんや季節家電の行き先を決めておきたいところ。
- 兼用の部屋は、どちらかに寄る:パントリー兼家事室は、たいてい片方の用途に偏ります。食品で埋まって作業できない、あるいは逆。棚の配置と作業台の位置を、実際の寸法で決めておきたいですね。
- シューズクローク1.5帖:全部入れたなかで、ここだけは控えめです。外で使う道具が多いご家庭は、玄関土間を広げられないか相談しておきましょう。
- 吹抜けの冷暖房:天井の高い部分ができるので、暖房の効きは平屋のようにはいきません。断熱と気密の数値を確認したうえで、空調の計画を立てておきたいところ。
- 洗濯が1階、しまうのも1階:ファミリークロークが1階にあるので、洗濯は1階で完結します。ただし2階の各部屋へ持っていく分は階段を上がることになるので、その頻度を想像しておくと確実です。
こんなご家族に向いています
- 人気の要素をひととおり入れたい方
- 洗濯を1階でまとめたい方
- 在宅で仕事をする場所が欲しい方
- 主寝室まわりをゆったり取りたいご夫婦
- お子さんが2人までのご家庭
まとめ|全部入れるには、兼ねられるものを探す
要望をすべて叶えようとすると、坪数が膨らみます。でも予算には限りがある。だから諦める、という流れになりがちです。
このプランがやっているのは、兼ねられるものを探すことです。パントリーと家事室は兼ねられる。書斎とWICは分けたほうがいい。脱衣室と洗面所も分けたほうがいい。
要望を書き出したら、次は「どれとどれが同じ場所でできるか」を考えてみてください。組み合わせ方を変えるだけで、入る要素の数はかなり変わりますよ。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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