狭小間口でも奥行利用し広く明るく見せた余裕の40坪プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :136.63㎡(41.33坪)
  • 部屋数  :4LDK
  • 玄関   :南入り
  • 間口(幅):6.37m
  • 奥行(縦):11.83m

プランポイント

間口6.37m。数字だけ見ると、かなり細い敷地です。それでも41.33坪の4LDKが成立し、しかも「狭い」と感じさせないのがこのプランです。使ったのは、奥行11.83mという長さのほうでした。

ポイント①|奥へ続いて見えるように、視線を通す

玄関は南側。入って正面から北へ、LDK18.5帖が細長く伸びていきます。

リビングに立つと、視線がそのまま奥まで抜けます。図面には設計者本人の注記が入っていて、「奥に続く空間があるように見せると広く感じる」と書かれています。間口の狭さを、奥行きで打ち消す考え方ですね。

幅で勝負できないときは、いちばん長い方向に視線を通す。これは6.37mの間口に限らず、細長い敷地すべてに効く手です。

ポイント②|途中に吹抜けを入れて、暗さを消す

2階の中央、LDKの途中にあたる位置が吹抜けです。

奥行のあるLDKは、外周の窓から遠い真ん中がいちばん暗くなります。そこに上からの光を落とせば、細長さの弱点がひとつ消えます。

図面の注記にも「奥行きがあるLDKでも途中に吹抜けがあることで暗くなりにくい」とあります。長さを活かすために、明るさは別の方向から確保したということです。

ポイント③|冷蔵庫を、正面から見えない位置に置く

キッチンの並びで、冷蔵庫だけが少し奥に引っ込んでいます。

リビングから見たときに、冷蔵庫が視界の正面に入らない配置です。使う側からは近いままなので、使い勝手は落ちません。

見せたくないものを、動線を犠牲にせずに隠す。細かい話ですが、視線が奥まで通るプランだからこそ効いてくる工夫ですね。

ポイント④|水回りとファミリークロークを、ひとまわりでつなぐ

北側に浴室2.0帖、脱衣室兼ランドリー3.0帖。その南にファミリークローク3.0帖が続きます。

洗って、干して、しまう。この3つが隣り合っていて、さらにキッチン側へも抜けられます。図面には「水回りとファミクロを囲う便利な家事動線」と書かれていました。

1階にファミリークロークがあるので、寝室の収納は最小限で足ります。服のしまい場所を1か所に集めると、上下階の往復が消えます。

ポイント⑤|2階のスタディースペースを、吹抜けに面して置く

2階には洋室5.4帖がふたつ、納戸2.0帖、そしてスタディースペースがあります。

スタディースペースは吹抜けに面しているので、1階にいる家族と声を交わせます。図面の注記どおり、勉強にも読書にも向く距離感ですね。

完全な個室にしないほうが、お子さんが小さいうちはうまくいきます。見える場所で集中できる、というのが実際のところです。

ポイント⑥|主寝室9.0帖と、南のバルコニー3.0帖

2階の南に主寝室9.0帖。その東側にバルコニー3.0帖が付きます。

9.0帖は寝るだけにしては広い配分です。1階に服をしまう前提なので、そのぶん床を素直に広く使えます。

和室4.5帖と合わせて4LDK。1階に1室、2階に3室という分け方です。

検討するなら、ここは確認を

  • 奥行11.83mに必要な敷地:建物だけで12m近くあります。前後の空きと駐車スペースを足すと、敷地の奥行は相当必要です。土地から探す場合は、この数字を持って動いてください。
  • 吹抜けへ光を入れる窓:吹抜けは、上に窓があってはじめて効きます。どの面に、どの高さで取るのか。隣家が迫る側なら、屋根に近い位置へ振る判断も出てきます。
  • 東西の壁と隣家の距離:間口6.37mだと、東西の外壁は境界のすぐ内側になります。長い辺のどこに窓を開けるかは、隣の窓の位置を見てから決めたいところ。
  • 細長いLDKの空調:18.5帖が南北に長いので、エアコン1台では端まで届きにくい形です。吹抜けもあるので、機器の選び方は設計者に計算してもらってください。
  • 1階に服を集める前提:ファミリークローク3.0帖に家族全員ぶんが入るかどうかで、この計画は成否が変わります。いま持っている服の量を、着工前に測っておきましょう。

こんなご家族に向いています

  • 間口の狭い敷地を検討されている方
  • 南北に長い土地をお持ちの方
  • 洗濯まわりを1階に集めたい方
  • お子さんの勉強場所を2階に置きたい方
  • 40坪前後で計画されている方

まとめ|狭い方向ではなく、長い方向を使う

間口が狭い土地を見せられると、多くの方は「狭い」と感じて手を引きます。ただ、敷地には必ずもうひとつの方向があります。

このプランは、6.37mのほうを見るのをやめて、11.83mのほうを使いました。視線を奥まで通し、途中に光を落とす。それだけで、細さは欠点でなくなります。

土地を見るときは、短い辺の数字ではなく、長い辺で何ができるかを聞いてみてください。答えが変わってきますー。

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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください

  • 提案されたプランに、どうもピンとこない
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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