
概要
- 延べ面積 :90.68㎡(27.43坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):11.83m
- 奥行(縦):9.555m
- 収納率 :12.22%
プランポイント
リビングの窓は南に一つ。多くの家がそうです。でも風は、入口と出口が両方ないと通りません。この27.43坪の平屋は、LDKの南と北の両方を開けました。両サイドが外につながっているリビング。窓を開けたときの気持ちよさが、まったく違ってきます。
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ポイント①|LDKの南と北、両方にデッキを設ける
LDK19.1帖の南側に、大きなウッドデッキ。そして北側にも、植栽を伴ったデッキがあります。
つまりLDKは、南北の二方向で外とつながっています。片側だけの家に比べて、窓の数も、外に出られる場所も倍です。
風は、一方向に窓があるだけでは動きません。入って出ていく道があって初めて通ります。南から入った風が北へ抜ける。この単純な仕組みが、夏の体感をかなり変えます。
ポイント②|27.43坪でLDK19.1帖という配分
延べ面積90.68㎡のうち、LDKが19.1帖。全体の7割近くを占めています。
個室は主寝室6.5帖と洋室5帖が2つ。決して広くはありませんが、その代わりに家族が集まる場所を思い切り大きくした形です。
そしてLDKが両側に開いているので、19.1帖という数字以上に広く感じられるはずです。壁に囲まれた19帖と、両方向に抜ける19帖では、体感がまったく違います。
ポイント③|キッチンを西端に置いて、パントリーを添える
キッチンはLDKの西端に縦向き。その北にパントリー1.8帖があり、冷蔵庫もこのあたりに納まっています。
パントリーの北はそのまま洗面所です。鍋を火にかけている間に洗濯機を回しに行く、といった動きが数歩で済みます。
27坪台でパントリーを1.8帖確保しているのは、キッチンまわりをすっきり保つための判断でしょう。LDKが家の主役なので、生活感の出るものは扉の向こうに、という考え方です。
ポイント④|水回りを北西にまとめる
北西の一角に、浴室2帖と脱衣室2帖、洗面所、そしてトイレが収まっています。
洗面台を脱衣室の外に出してあるので、入浴中でも身支度ができます。27坪台の家でこの分離をしているのは、朝の混雑を見越してのことでしょうね。
そしてこの水回りは、パントリーを介してキッチンにつながります。家事のための道が、LDKの裏側に通っている形です。
ポイント⑤|個室3つを、東側にまとめる
東側には、南に主寝室6.5帖とWIC1.7帖、北に洋室5帖が2つ。あいだにホールがあります。
LDKが西、個室が東と、家がきれいに二分されています。だからLDKでにぎやかに過ごしていても、個室までは音が届きにくい。
玄関が南中央にあり、そこからホールを経て個室ゾーンへ。LDKを通らずに部屋へ行けるので、思春期のお子さんにも都合がいい配置です。
ポイント⑥|玄関を中央に置いて、二つのゾーンを分ける
玄関は南の中央。ホールから東へ行けば個室、西へ行けばLDKです。
家の真ん中に玄関を置くことで、どちらのゾーンへも同じ距離になります。来客はLDKへ、家族は東へ。動線が交わりません。
27坪台の平屋で廊下をほとんど持たずに済んでいるのは、この中央玄関のおかげですね。通るためだけの床が最小限に抑えられています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率12.22%:パントリー1.8帖、WIC1.7帖、各室のクローゼット。標準的な数字ですが、玄関にシューズクロークがなく、ファミリークロークもありません。靴や外用品の置き場、そして洗濯物をどこにしまうかを、設計段階で決めておきたいところです。
- 北側のデッキの使い道:北は日が入りにくい面です。風の通り道としては優秀ですが、洗濯物を干したり座って過ごしたりするには向きません。何に使うかを決めておかないと、通らない場所になります。
- 窓が多いぶんの断熱:両サイドを開けるということは、開口部が増えるということです。窓は壁より熱が逃げやすいので、サッシとガラスの仕様は標準よりひとつ上を検討しておきたいですね。
- 個室が5帖・5帖・6.5帖:どれも広くはありません。衣類をどこにしまうか、家具を置いた状態を図面に描いてもらうと安心です。
- 建築面積が敷地に載るか:間口11.83m×奥行9.555m。南北両側にデッキを取るので、建物の前後にも余白が要ります。車の台数を含めて、敷地の図面に重ねてみてください。
こんなご家族に向いています
- 風通しの良さを重視される方
- エアコンに頼りすぎない暮らしをしたい方
- LDKを家の主役にしたい方
- お子さんが2人までのご家庭
- 前後に余裕のある敷地をお持ちの方
まとめ|風は、出口をつくって初めて通る
南向きの大きな窓は誰もが欲しがります。でも窓を開けても風が通らない、という声も同じくらいよく聞きます。
理由は単純で、出口がないからです。入ってきた空気の行き場がなければ、動きようがありません。反対側にもう一つ窓があるだけで、まったく違ってきます。
間取りを見るときは、窓の大きさだけでなく、その反対側に何があるかを確かめてみてください。風の通り道が描けるかどうかで、夏の過ごしやすさが決まりますー。
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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