

概要
- 延べ面積 :119.24㎡(36.06坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :東(西)入り
- 間口(幅):11.83m
- 奥行(縦):10.01m
- 収納率 :10.19%
プランポイント
キッチンに立っている時間は、家の中でいちばん長いかもしれません。料理だけでなく、洗い物、お茶の用意、子どもの様子を見る。だとすれば、キッチンを家の中心に据えて、そこから各所へ手が届くようにするのが理にかなっています。この36.06坪のプランは、センターアイランドのキッチンを家事の基点として、そこから放射状に機能を配置しました。
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ポイント①|アイランドキッチンを、LDK21帖の中心に据える
LDKは21帖。その中央にアイランドのキッチンが島のように置かれ、その手前にダイニングのカウンターが並びます。
壁に向かうキッチンでもなく、対面キッチンでもない。四方から回り込める配置です。これが効いてくるのは、料理と片付けを複数人でやるときですね。作業する人の後ろを、別の人が通れます。
そしてこの位置に立つと、南のリビング、西の畳コーナー、北のパントリー、東のホールと、家の主要な方向がすべて見渡せます。キッチンが通過点ではなく、拠点になっている配置です。
ポイント②|パントリー2.7帖を、キッチンの真後ろに
キッチンの北側に2.7帖のパントリー。冷蔵庫もここに納まっています。
キッチンからパントリーへ、振り返れば手が届く距離です。しかもパントリーの北側は洗面所とファミリークロークにつながっていて、水回りへの通り道も兼ねています。
通り抜けられるパントリーは、物置になりません。人が日常的に通る場所は、自然と整理されるんですよね。買い物から帰ったときも、東の玄関からホールを抜けてすぐここに入れます。
ポイント③|脱衣室兼ランドリー3帖で、洗う・干すを1室に
北東に浴室2帖、その西に脱衣室兼ランドリー3帖。名前のとおり、洗濯のための部屋として設けられています。
洗濯機がここにあり、室内干しもここで。3帖あるので、干した下を人が通れます。そして西隣にはファミリークローク2.3帖。
洗う → 干す → しまう。この3つが、隣り合った2部屋で完結します。洗面所は別に確保されているので、洗濯中でも洗面台が塞がりません。家事のための場所と、身支度のための場所を分けた形ですね。
ポイント④|主寝室6.6帖と畳コーナー3帖を、西側に
北西に主寝室6.6帖、その南に畳コーナー3帖。西側の列がこの2つです。
畳コーナーはLDKに面していて、キッチンからよく見えます。お子さんが小さいうちは遊び場や昼寝の場所、洗濯物をたたむ場所として。3帖という控えめな大きさなので、閉じた部屋にならず、LDKの一部として使い続けられます。
主寝室が1階にあるので、寝る・食べる・入浴する・洗濯するがすべて1階で完結します。2階に上がらなくても暮らしが回る形です。
ポイント⑤|2階は5.5帖の洋室2つとトイレだけ
2階は洋室5.5帖が2つ、ホール、トイレ。それだけです。屋根伏図を見ると、2階が載っているのは建物の東側の一部だけで、残りは大きな屋根になっています。
1階に生活のすべてを収めたので、2階は子ども部屋専用。お子さんが独立したあとは使わなくなる前提の割り切りですね。
2階にトイレを設けているのは現実的な判断です。夜中に階段を降りずに済みますし、朝の混雑も避けられます。
ポイント⑥|玄関を東に、シューズクローク2帖を添える
玄関は東側の中央です。2帖のシューズクロークが脇にあり、ホールを抜けてLDKへ向かいます。
2帖のシューズクロークは、靴に加えてベビーカーや外遊びの道具、アウトドア用品まで入る大きさです。外で使うものが室内に入ってこないだけで、家の印象はずいぶん変わります。
玄関からLDKまでの間にホールを一つ挟んでいるので、扉を開けた瞬間にリビングが見えることもありません。来客の多いご家庭にはありがたい配置です。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率10.19%:1階に生活のすべてを集めたぶん、2階に収納の逃げ場がありません。パントリー2.7帖・シューズクローク2帖・ファミリークローク2.3帖はどれも用途がはっきりしていて優秀ですが、大物をしまう場所がないんですね。ふとん、季節家電、思い出の品の置き場を、設計段階で名指しで決めておきたいところです。
- アイランドキッチンは手元が見える:四方から回り込める代わりに、シンクまわりが常に視界に入ります。来客時に生活感を隠しにくいので、パントリー側に一時置きの場所をつくれるか相談しておくと安心です。
- 1階の面積が大きい:36.06坪のうち大半が1階です。間口11.83m×奥行10.01mの建築面積が敷地に載るか、建ぺい率の上限にぶつからないかを先に確認しておきたいところ。駐車スペースを含めて、敷地図の上で検証するのが確実です。
- 2階の使い方:子ども部屋2つとトイレだけなので、独立後は完全に空きます。将来の使い道(趣味部屋、来客用、収納)を今のうちに一つ想定しておくと、無駄になりません。
- 主寝室が北西:西日は入りますが、日中の明るさは南側の部屋に劣ります。寝室として割り切れるかどうか、また西面の窓の断熱仕様は確認しておきたいですね。
こんなご家族に向いています
- キッチンに立つ時間が長く、そこを家の中心にしたい方
- 家族で並んで料理をしたいご家庭
- 洗濯を1か所でまとめたい方
- 階段を使わずに日々の生活を回したい方
- 子ども部屋は2つで足りるとお考えのご家庭
まとめ|どこを基点にするかで、間取りは変わる
間取りを考えるとき、多くの方はリビングから発想します。何帖にするか、どこに窓を取るか。もちろんそれも大事なのですが、実際に家の中で立っている時間が長い場所はどこか、という視点も持っておきたいところです。
このプランはキッチンを基点に据えました。だからパントリーが真後ろにあり、洗面所も畳コーナーもLDKも、そこから届く範囲に収まっています。動線の起点が一点に定まると、間取り全体がすっきりするんですよね。
ご自身の一日を振り返って、いちばん長く立っている場所はどこでしょうか。そこを中心に置いてみると、これまでとは違う間取りが描けるかもしれませんー。
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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