敷地間口7メートルでも便利な間取りは十分可能! 奥に長い一階完結型プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :99.38㎡(30.06坪)
  • 部屋数  :3LDK
  • 玄関   :北入り
  • 間口(幅):5.46m
  • 奥行(縦):13.65m
  • 収納率  :11.15%

プランポイント

敷地の間口が7メートルしかない。建物に使える幅は5.46m、つまり3間です。この条件で「1階完結型にしたい」と言われたら、多くの場合は難しいと返ってきます。それでもこの間取りは、主寝室もLDK18.6帖も1階に収めました。細長さを弱点にしないための組み立て方です。

ポイント①|幅3間。廊下を作らない前提で組む

建物の幅は5.46m。ここに部屋と廊下を横に並べようとすると、廊下に1m取っただけで残りは4.4mです。部屋として使うには厳しい寸法になります。

だからこの間取りは、廊下を作りません。北から南へ、部屋から部屋へ直接つないでいきます。玄関ホールを起点に、水回りへ、LDKへと分岐する形です。

通路のためだけの面積がゼロなので、幅が3間しかなくても各部屋に必要な寸法を確保できています。細長い敷地では、ここが最初の分かれ道になります。

ポイント②|北に寝室、南にLDK。奥行13.65mを使い切る

奥行は13.65m。北端に主寝室6帖と玄関、中央に水回りと収納、南端にLDK18.6帖という並びです。

朝と夜しか使わない寝室を北に、日中いちばん長くいるLDKを南に。使う時間帯で南北に振り分けたので、光の条件が良い南側を、必要な場所に充てられています。

しかも寝室とLDKが建物の両端なので、生活音がぶつかりません。細長い形は、実は音のゾーニングがしやすい形でもあるんですよね。

ポイント③|1階完結型を、幅3間で成立させる

1階には主寝室6帖、洗面脱衣室2.7帖、浴室2帖、トイレ、ファミリークローク1.8帖、パントリー1.8帖、そしてLDK18.6帖。生活に必要なものが揃っています。

つまり2階へ上がらなくても1日が終わります。洗濯物をしまう場所も1階なので、階段を使う場面がほとんどありません。

間口の狭い土地で1階完結型というのは、かなり難易度の高い組み合わせです。廊下をなくし、寝室を6帖に抑え、収納を1.8帖ずつに小分けにした。その積み重ねで成立しています。

ポイント④|ファミリークロークとパントリーを、中央に並べる

建物の中央、LDKと水回りのあいだに、ファミリークローク1.8帖とパントリー1.8帖が横に並んでいます。

ファミクロは洗面脱衣室のすぐ隣なので、洗って、しまうまでが数歩です。パントリーはキッチンの背面なので、買い物の荷物もそこへ収まります。

1.8帖ずつと小ぶりですが、使う場所の真横にあります。細長い建物では、収納をまとめて大きく取るより、こうして途中に挟むほうが効率がいい形です。

ポイント⑤|洗面脱衣室2.7帖と、南のウッドデッキ

洗面脱衣室は2.7帖。洗面台と洗濯機を置いても、着替えのスペースが残ります。

LDKの南端は掃き出し窓で、その先にウッドデッキ。細長い建物なので、北の玄関から南のデッキまで、視線が一直線に抜けていきます。この抜けがあることで、幅3間という数字ほどの窮屈さを感じません。

検討するなら、ここは確認を

  • 東西の壁と隣家の距離:幅5.46mということは、東西の壁が敷地境界にかなり近くなります。窓の位置は隣家の窓と正対しないよう、周囲の建ち方を見ながら決める必要があります。ここは土地が決まった段階で必ず検討を。
  • 建物中央の採光:奥行13.65mに対して幅が3間なので、中央付近(水回りや収納のあたり)は南北の窓から遠くなります。東西面から光を取るか、天井から落とすか、方針を決めておきたいところです。
  • 収納率11.15%:やや控えめです。ファミクロ1.8帖、パントリー1.8帖、シューズクローク1帖と、どれも小ぶりです。季節家電や大物の置き場は、2階に確保する前提で考えておくと安心かなと思います。
  • 主寝室が北向き:北入りの敷地なので、主寝室は日照条件が厳しくなります。就寝が中心なら問題は小さいものの、日中も使う予定があるなら窓の取り方に工夫が要ります。
  • 建物の長さと基礎:奥行13.65mの細長い建物は、地盤の状況によって不同沈下のリスクを気にする場面があります。地盤調査の結果はしっかり確認しておきたいですね。

こんなご家族に向いています

  • 間口7m前後の狭い土地をお持ちの方
  • それでも1階完結型にしたい方
  • 洗濯を1階で終わらせたい方
  • ご夫婦とお子さん1〜2人のご家族
  • 30坪で3LDKを確保したい方

まとめ|間口が狭いときは、まず廊下を疑う

間口の狭い土地で間取りが入らないとき、部屋の広さを削って調整しようとしがちです。でも先に見直すべきは、たいてい廊下のほうです。

幅3間の建物で1m幅の廊下を通すと、それだけで全体の2割近くを移動のためだけに使うことになります。同じ面積を部屋に足せば、寝室が1帖以上広くなる計算です。

狭い土地ほど、通路の扱いが結果を左右します。「この廊下、なくせませんか」と一度聞いてみると、話が動くかもしれませんー。

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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください

  • 提案されたプランに、どうもピンとこない
  • 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
  • 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
  • SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
  • 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない

家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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