横長敷地でも全部屋明るい 効率の良い中庭の設け方プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :124.20㎡(37.57坪)
  • 部屋数  :4LDK
  • 玄関   :東(西)入り
  • 間口(幅):14.56m
  • 奥行(縦):7.28m

プランポイント

間口14.56m、奥行7.28m。横に長く、奥行が浅い敷地です。この形は南面を広く取れる反面、東西の端が長くなるぶん、中ほどの部屋が取り残されやすい。この37.57坪の家は、建物の南側を途中で切り欠いて中庭をつくりました。光の入口を一か所足すだけで、全部屋が明るくなります。

ポイント①|横長の建物の、中ほどを切り欠く

平面を見ると、建物の南面が一直線ではありません。西寄りの部分がへこんでいて、そこに植栽が描かれています。中庭ですね。

横長の建物では、東西の端は外壁に接していても、中ほどの部屋は南北のどちらかしか窓を持てません。とくに水回りや和室のように奥へ押し込まれる部屋は、暗くなりがちです。

そこを外部にしてしまう。すると、その周りの部屋すべてに新しい窓が生まれます。切り欠いた面積のぶん床は減りますが、明るくなる部屋の数を考えれば十分に見合います。

ポイント②|中庭が、西の水回りと東のLDKの両方に効く

中庭の西側には脱衣室と浴室、北側には和室4.5帖、東側にはLDK22.0帖。

つまりこの一か所で、性格の違う3つのゾーンに光を配っています。効率がいい、というのはこのことですね。

水回りに窓が取れるのは実用面でも大きい。湿気が抜けやすくなりますし、囲われた中庭に面しているので、目隠しを気にせず開けられます。

ポイント③|LDK22.0帖を、南面いっぱいに広げる

建物の中央から東にかけて、LDK22.0帖。キッチンは中央に縦向きで、その南にダイニングテーブルとソファ。

間口14.56mの横長なので、南面の窓を長く取れます。奥行が7.28mと浅いぶん、南から入った光が北の壁まで届く。

37坪台でLDKに22帖を割いているのも思い切っていますが、この平面の形だからこそ、その広さが明るさに直結しています。

ポイント④|駐車スペースを、建物の東に取り込む

1階の東側、玄関の北に車が描かれています。建物の輪郭の中に駐車スペースを納めた形です。

横長の敷地では、建物を端から端まで伸ばすと車の置き場がなくなります。逆に前面に停めると、南の窓の前が駐車場になる。

東側に寄せて屋根の下に入れることで、その両方を避けています。玄関からも近いので、雨の日の乗り降りも短く済みます。

ポイント⑤|和室4.5帖を、西の端に

1階の北西に和室4.5帖。トイレと脱衣室に隣接しています。

中庭に面しているので、閉じた部屋にはなりません。障子や窓を開ければ、緑が見える。

そしてLDKからは離れた位置なので、来客に泊まってもらう部屋としても使えます。横長の建物では端が静かになるので、その性質を生かした配置です。

ポイント⑥|2階にファミリークローク4.0帖を置く

2階の中央に、4.0帖のファミリークローク。北に洋室5.4帖、南に洋室5.4帖、東に主寝室6.9帖という位置です。

3部屋のちょうど真ん中なので、どこからも近い。家族全員の衣類をここに集められます。

4帖という広さは、家族4人ぶんの日常着を掛けてもまだ余ります。そのぶん各部屋のクローゼットを小さく抑えられる形ですね。

検討するなら、ここは確認を

  • 収納の配分:ファミリークローク4.0帖、シューズクローク1.5帖、各室のクローゼット。2階に衣類が集約されているぶん、1階の収納は手薄です。食品ストックの場所と、大物の置き場を確認しておきたいところ。
  • 洗濯が1階、しまうのが2階:脱衣室は1階、ファミリークロークは2階。乾いた衣類を階段で上げることになります。1階に一時置きの場所を設けられないか、相談しておきたいですね。
  • 中庭の排水と落ち葉:三方を建物と壁に囲まれた場所は、雨水も落ち葉もたまります。水がどこへ抜けるか、掃除のときにどこから入るか。図面の段階で確かめておきましょう。
  • 切り欠きによる外壁の増加:南面をへこませたぶん、外壁の長さは増えます。建築費と断熱にかかるコストに響く部分なので、明るさの価値と天秤にかけて判断を。
  • 間口14.56mの敷地:かなり横長です。両隣の離れを含めると、17m以上の幅が要ります。土地を探す段階から条件に入れておく必要があります。

こんなご家族に向いています

  • 横に長い敷地をお持ちの方
  • 水回りにも窓と光が欲しい方
  • 敷地内に駐車スペースを収めたい方
  • 洗濯物をまとめてしまいたい方
  • 和室を客間として使いたい方

まとめ|光の入口は、増やせばいい

横長の敷地は、南面を広く取れる有利な形です。ただし奥行が浅くても、東西に長いぶん、外周から遠い部屋は必ず出てきます。

そこに対して、窓を大きくするという解決策には限界があります。壁がなければ窓は取れないからです。

このプランは、壁そのものを外へ動かしました。建物を切り欠いて中庭にする。すると、なかった面に窓が生まれます。暗い部屋があるときは、窓の大きさより「そこに外があるか」から考えてみてくださいー。

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複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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