

概要
- 延べ面積 :117.59㎡(35.57坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):8.19m
- 奥行(縦):8.19m
- 収納率 :10.20%
プランポイント
気がつけばキッチンに立っている。そういう方はけっこう多いと思います。料理をして、洗い物をして、お茶を淹れて、また戻ってくる。だとすれば、その場所を家の中心に置いて、そこから全部に手が届くようにしたほうがいい。この35.57坪の総二階は、そういう考え方で組み立てられています。
ポイント①|キッチンを、1階の中央に据える
間口8.19m×奥行8.19mの正方形。その1階のちょうど真ん中にキッチンがあります。
北にパントリーと洗面所、西にシューズクローク3.0帖と玄関、南にLDK18帖と和室、東に階段。すべての方向がキッチンから数歩です。
正方形の平面は、中心からの距離がどこも均等になります。キッチンをそこに置くというのは、家事の拠点を最短距離の位置に構えるということですね。
ポイント②|キッチンの北から、水回りへ直接抜ける
キッチンの北にパントリー、その先が洗面所と脱衣室2.5帖、浴室2帖。
料理をしながら洗濯機を回しに行く。乾いたものを取り込む。お風呂の様子を見に行く。どれもLDKを通らず、キッチンの背後から行けます。
そしてこの通り道の途中にパントリーがあるので、食品を取りに行くついでに水回りへ、という動きもできる。家事のための裏動線が、キッチンを起点に北へ伸びている構成です。
ポイント③|LDK18帖と和室3.7帖を、南に並べる
キッチンの南がLDK18帖。ソファとダイニングテーブルが置かれ、南東に3.7帖の和室が続きます。
和室は小さめですが、LDKに開いているので日常的に使えます。お子さんの遊び場、洗濯物をたたむ場所、来客時の腰かけ。
キッチンに立つと、南のLDKも和室も見渡せます。誰が何をしているか把握できる位置なので、小さいお子さんがいる時期は安心です。
ポイント④|吹抜けを2か所に分けて、上下をつなぐ
2階の平面を見ると、吹抜けが2か所あります。中央南寄りの大きいほうと、北東の階段脇の小さいほう。
大きいほうにはシーリングファンが描かれていて、LDKの上が抜けています。小さいほうは階段まわりに光を落とす役目でしょう。
8.19m角という決して大きくない平面です。そこで上に抜くことで、床面積では出せない広がりを確保しています。そしてキッチンにいても、2階の気配が伝わってきます。
ポイント⑤|2階に個室3つと、WIC3帖
2階は、西に洋室5.2帖が2つ、東に主寝室7.5帖とWIC3帖。廊下とトイレもあります。
和室を含めて4LDK。子ども部屋2つが西、主寝室が東と、廊下を挟んで分かれています。
主寝室にWIC3帖が付いているので、夫婦の衣類はここに収まります。1階に洗濯の場所があるので、乾いたものを2階へ運ぶことにはなりますが、しまう先は明確です。
ポイント⑥|シューズクローク3.0帖を、玄関の北に
南西の玄関に、3帖のシューズクローク。キッチンのすぐ西という位置です。
買い物から帰ってきたら、玄関、シューズクローク、そしてキッチン。LDKを横切らずに食材を置けます。
3帖あれば、靴のほかにベビーカーやアウトドア用品も入ります。玄関まわりで外のものを止められるので、室内が散らかりにくくなります。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率10.20%:シューズクローク3帖、WIC3帖、パントリー、各室のクローゼット。35坪という広さに対しては控えめな数字です。ファミリークロークもなく、大物の置き場も見当たりません。造作収納を最初から予算に組み込んでおきたいところ。
- 洗う階と、しまう階が違う:洗濯機は1階、衣類の行き先は2階のWICと各部屋です。たたんだものを抱えて階段を上ることになります。1階に衣類の置き場を足せないか、相談しておきたいですね。
- 吹抜け2か所ぶんの床:8.19m角という平面で吹抜けを2つ取ると、2階の床はかなり減ります。同じ坪数で部屋を優先するなら、片方を閉じる選択肢もある。開放感とのトレードオフです。
- 吹抜けの冷暖房とにおい:LDKの上が抜けているので、料理のにおいも上がります。レンジフードの性能と換気の経路まで、あわせて確認しておきましょう。
- キッチンが常に視界に入る:中心にあるということは、家じゅうから見えるということでもあります。手元を隠したい方は、パントリー側に一時置きの場所をつくれるか相談を。
こんなご家族に向いています
- キッチンに立つ時間が長い方
- 料理をしながら洗濯も進めたい方
- お子さんが小さく、目の届く範囲に置きたいご家庭
- 敷地が小さく、総二階でまとめたい方
- LDKに続く畳のスペースが欲しい方
まとめ|拠点をどこに置くかで、歩く距離が変わる
家事動線というと、部屋どうしの距離の話になりがちです。でも実際には、一日のあいだに何度も戻ってくる場所があります。多くのご家庭では、それがキッチンです。
その場所を家の端に置けば、すべての移動が長くなる。中心に置けば、すべてが短くなる。単純な話ですが、効果は毎日積み重なります。
ご自身が一日でいちばん多く立ち戻る場所はどこでしょうか。そこを間取りの中心に据えられないか、考えてみてくださいー。
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