
概要
- 延床面積 :112.62㎡(34.07坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):10.92m
- 奥行(縦):10.465m
- 収納率 :16.73%
プランポイント
家族が集まるリビングは、居心地がいい場所であってほしい。でも同時に、そこを横切らないと自分の部屋に行けないとしたら、どうでしょうか。誰かがくつろいでいる前を、毎回通ることになります。この34.07坪の平屋は、北側に廊下を1本通して、その状況を避けました。気を使わせない、というのはそういうことです。
ポイント①|北の廊下から、個室3つに入れるようにする
北側に、東西に走る廊下があります。ここから主寝室8帖、洋室4.6帖が2つ、それぞれの入口に分かれます。
玄関ホールから北へ進めば、この廊下に出られます。つまりLDKを一度も通らずに、自分の部屋へ行ける。
帰宅が遅くなった夜、家族がリビングにいる時間、来客が来ているとき。そのどれでも、気兼ねなく部屋に入れます。廊下1本ぶんの面積を使う価値は、こういうところにあります。
ポイント②|トイレを2か所、南北に分ける
トイレは家の中央に1か所、南西にもう1か所。
中央のトイレは廊下に面していて、個室ゾーンから近い。南西のトイレはLDKとユーティリティーの側です。
夜中に起きたとき、家を横切らずに済む。誰かが使っていても、もう一つがある。人数が多いご家庭では、この2か所目が「待たせない」ための設備になります。
ポイント③|シューズクローク4帖という、玄関の余裕
南東の玄関に、4帖のシューズクローク。かなり大きめです。
靴だけでなく、ベビーカー、外遊びの道具、部活の用具、傘。外で使うものがすべてここに収まります。
玄関が散らかっていると、来客のたびに気を遣うことになる。そして家族どうしでも、誰かの靴が出しっぱなしだと気になるものです。まとめてしまえる場所があれば、その摩擦が減ります。
ポイント④|LDK21.2帖と和室3帖を、中央から南に
LDKは21.2帖。キッチンは西寄りに縦向きで、その南にダイニングテーブル、東にソファ。
LDKの北側、家のほぼ中央に3帖の和室があります。小さめですが、その分「部屋」にならずLDKの延長として使い続けられます。
そして和室の北は廊下です。つまりこの和室も、LDK側と廊下側の両方から入れる。開けて使うか、閉じて使うかを選べます。
ポイント⑤|水回りを西側に、ユーティリティー2帖まで
西側には、浴室2帖、洗面脱衣室2帖、パントリー1.1帖。そして南西にユーティリティー2帖。
ユーティリティーには物干しのバーが2本描かれています。洗って、ここで干す。洗面脱衣室とは隣り合っているので、移動はわずかです。
パントリーがキッチンの北にあるので、料理をしながら洗濯機を見に行くのも数歩。西側の一角で家事が回る構成です。
ポイント⑥|主寝室8帖とWIC2.5帖を、北西に
北西の角に主寝室8帖、その東にWIC2.5帖。
34坪の家で主寝室に8帖というのは、ゆとりのある配分です。廊下の突き当たりなので、いちばん静かな位置でもあります。
WICが子ども部屋との境にあり、収納が間仕切りを兼ねています。壁一枚で隣り合うより、音が伝わりにくくなります。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率16.73%:シューズクローク4帖、WIC2.5帖、パントリー1.1帖、各室のクローゼット。しっかり確保されています。ただしシューズクローク4帖が全体の柱になっているので、そこに何を入れるかで評価が変わります。棚の割り付けまで決めておきたいところ。
- 廊下ぶんの面積:北側の廊下は通るためだけの場所です。34坪という広さがあるから成立していますが、その1〜1.5坪を個室やLDKに回さなかった判断に納得できるかどうか。ここが選ぶかどうかの分かれ目になります。
- トイレ2か所ぶんのコスト:器具も配管も倍かかります。ご家族の人数と朝の使い方を思い浮かべて、必要かどうか判断したいですね。
- 洗面脱衣室2帖:洗面と脱衣を兼ねているので、誰かが入浴中は洗面台が使えません。「気を使わせない」という主題からすると、ここは分けたいところかもしれません。ユーティリティー側に手洗いを足せないか、相談してみる価値があります。
- 建築面積が敷地に載るか:間口10.92m×奥行10.465m。ほぼ正方形の平屋です。上限まで建てられるかと車の台数を、土地選びの段階で確認しておきましょう。
こんなご家族に向いています
- 家族の生活時間がずれているご家庭
- 帰宅が遅くなることの多い方
- LDKを通らずに部屋へ行きたい方
- 部活の道具や外遊びの用具を、まとめて置く場所が欲しい方
- 34坪ほどの平屋で、3LDKをゆったり組みたい方
まとめ|気を使わせない家は、通り道で決まる
家族だから遠慮しなくていい、というのは建前で、実際には毎日小さな気遣いをしています。リビングを通るときに音を立てないようにする。誰かが寝ているから遠回りする。
この積み重ねは、住み始めてから効いてきます。そして間取りで解けることでもあります。
このプランは、廊下を1本通しただけです。それで「LDKを通らない道」ができました。面積としては小さな投資ですが、毎日の気遣いを減らしてくれます。動線を検討するときは、短さだけでなく「通らずに済むか」も見てみてくださいー。
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