

概要
- 延べ面積 :105.17㎡(31.82坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):7.28m
- 奥行(縦):10.01m
- 収納率 :9.17%
プランポイント
街中の敷地で悩ましいのが、開放感とプライバシーの両立です。大きな窓をつければ隣家や通行人の視線が入り、閉じれば暗くなる。この間取りは、テラスを建物の輪郭の中に引き込むという方法で、その二択から抜けています。間口7.28mでの答えです。
ポイント①|テラスを、建物の内側に取り込む
南西の角にテラスがあります。ただしこれは、外に張り出したウッドデッキではありません。建物の四角い輪郭の中に、切り取られるようにして収まっています。
つまり三方が壁と建物に囲まれた状態です。上から見れば建物の一部なので、道路からも隣家からも中が見えません。それでいて上は空に開いています。
外に対しては閉じているのに、空に対しては開いている。この関係を作れるのが、内側に取り込むという手法の効くところです。
ポイント②|19.6帖のLDKから、テラスへ視線が抜ける
LDKは19.6帖。その南西にテラスが接しています。掃き出し窓を開ければ、LDKとテラスが一続きになります。
大事なのは、その先に隣家の壁も通行人もいないことです。カーテンを閉める理由がないので、窓は開けたままにできます。
街中の家で「抜け感がほしい」と言われたとき、外に向かって窓を大きくしても、結局カーテンが閉まったままになることが多いんですよね。この間取りは、抜ける先を自分の敷地の中に用意しました。
ポイント③|間口7.28mだからこそ、内側に庭を持つ
間口7.28m、奥行10.01m。決して広い敷地ではありません。
こういう敷地で庭を取ろうとすると、建物と境界のあいだの細長い隙間になります。幅1mほどの、通るだけの場所。使い道がありません。
それなら建物の中に食い込ませて、まとまった面積の外部空間にしたほうがいい。同じ面積でも、細長い隙間と正方形に近いテラスでは、使える度合いがまったく違います。狭い敷地ほど効いてくる考え方です。
ポイント④|水回りは北側に一列。ファミリークロークまでつながる
北側にパントリー1.5帖、浴室2帖、洗面脱衣室2.5帖、そしてファミリークローク2帖が並んでいます。
洗濯機は洗面脱衣室の中。洗って、隣のファミクロにしまうまでが数歩です。トイレも同じ北側にまとまっているので、水回りの配管も一か所に集約されます。
キッチンは西側で、その裏がパントリー。北側のゾーンが家事の場所としてはっきりまとまった構成ですね。
ポイント⑤|2階は吹抜けとスタディーコーナー
2階は主寝室6.8帖、洋室5帖と4.2帖、そしてスタディーコーナーとトイレ。中央に吹抜けがあります。
スタディーコーナーは階段を上がったところの廊下部分に、カウンターを設けた形です。個室にこもらず、でもLDKほど賑やかでもない。お子さんが小学生のうちは、ここが一番使われる勉強場所になりそうですね。
吹抜けがあるので、1階のLDKとも気配がつながります。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率9.17%:この間取りの弱点です。ファミリークローク2帖とパントリー1.5帖、シューズクローク0.7帖しかありません。テラスに面積を割いたぶん、収納が削られている形です。造作収納を最初から予算に入れておきたいところ。
- テラスの排水:三方を囲まれているので、雨水の逃げ道が限られます。排水口の位置と、詰まったときにどうなるかは必ず確認してください。落ち葉が溜まる季節の掃除も前提に。
- テラス分の面積:建物の輪郭の中にある以上、そこは居室になりません。同じ坪数で部屋を優先するなら、テラスを外に出す選択肢もあります。何を取るかの判断ですね。
- 吹抜けの音と空調:LDKと2階が縦につながります。断熱と気密の数値を確認したうえで採用したい要素です。
- 洋室4.2帖:ベッドと机でほぼ埋まります。収納の取り方に工夫が要ります。
こんなご家族に向いています
- 市街地の、隣家が近い敷地に建てる方
- カーテンを開けたまま暮らしたい方
- 間口7m台の敷地をお持ちの方
- 庭は小さくていいので、使える形にしたい方
- 31坪台で3LDKを確保したい方
まとめ|庭は、外に作らなくてもいい
庭というと、建物の外にあるものだと思いがちです。でも街中の狭い敷地では、外に作った庭ほど使われません。視線が入るし、細長くて用途がないからです。
建物の輪郭の中に切り込んで作れば、面積は小さくても囲まれた場所になります。囲まれているから使える。使えるから、暮らしの中に入ってきます。
土地が狭くて庭を諦めかけているなら、外ではなく内側に作る方法を検討してみてください。同じ面積でも、価値がまったく変わってきますよー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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