
概要
- 延べ面積:96.89㎡(29.31坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :東西入り
- 間口(幅):9.1m
- 奥行(縦):13.65m
- 収納率 :16.23%
プランポイント
四角い土地には四角い家。ではL字の土地には何を建てるか。答えのひとつが、素直にL字で建てることです。この平屋は敷地の形をそのままなぞって、余った部分を無理に使おうとしていません。結果として収納率16.23%という、平屋としてはかなり余裕のある家になりました。
ポイント①|敷地の形に、建物の形を合わせる
建物は上から見るとL字型です。南北に長い本体があり、北東側に主寝室のゾーンが張り出しています。
L型の敷地に長方形の建物を置くと、必ず使いにくい余白が出ます。細長い三角形の庭や、通るだけの通路。そこは面積として持っているのに、暮らしには入ってきません。
形を合わせてしまえば、その無駄が出ません。建物が敷地を使い切るので、同じ土地でも取れる面積が増えます。土地の形に悩んだときの、素直で強い解き方です。
ポイント②|張り出した部分を、夫婦のゾーンに充てる
L字の張り出し部分には、主寝室7帖とウォークインクローゼット3帖が入っています。
ここは他の部屋と接する面が少ない位置です。つまり音も気配も届きにくい。夫婦の寝室を置くには好都合な場所ですね。
主寝室7帖にWIC3帖が付くので、衣類を寝室に置かずに済みます。ベッド以外のものが少ない寝室は、それだけで落ち着きます。
ポイント③|収納率16.23%。平屋としては余裕がある
WIC3帖、シューズクローク2帖、パントリー、そして各洋室の収納。合計で16.23%です。
平屋は2階に逃がせないので、収納が不足しがちです。一般的な目安の12〜15%を超えているというのは、それだけで住みやすさに効いてきます。
L字にして敷地を使い切ったぶんの面積が、こうして収納に回っている形ですね。形を合わせた効果が、数字にはっきり出ています。
ポイント④|18.1帖のLDKと、3帖の畳コーナー
LDKは18.1帖。建物の南端にあり、掃き出し窓の先がウッドデッキです。
その北東に畳コーナー3帖。玄関ホールからも近い位置なので、お子さんのお昼寝にも、来客を一時的に通す場所にも使えます。LDKと引戸で仕切れる形です。
キッチンは西側にあり、その北にパントリー。冷蔵庫も同じ側にまとめられています。
ポイント⑤|水回りを西側にまとめ、洗面脱衣室に3帖
浴室2帖、トイレ、洗面脱衣室3帖が西側に並びます。洗濯機は洗面脱衣室の中です。
3帖あると、洗面台と洗濯機を置いたうえで作業スペースが残ります。室内干しのバーを渡す余裕もある広さですね。
すぐ南がパントリーとキッチンなので、料理をしながら洗濯を回す動きもしやすい配置です。
検討するなら、ここは確認を
- L字型の外壁とコスト:形を敷地に合わせたぶん、外周が長くなります。外壁材、断熱、将来のメンテナンス、いずれも面積に比例します。四角に近づけた案との見積もり比較はしておきたいところ。
- 建物中央の採光:奥行13.65mの平屋なので、中央付近(ホールや水回りのあたり)は南北の窓から遠くなります。東西面の窓と、天井からの採光をどう組み合わせるか確認を。
- 洋室4.4帖・4.6帖:家具を入れると床の余白はほとんど残りません。収納は別に確保されているとはいえ、お子さんが中高生になる時期の使い方は想定しておきたいですね。
- L字の内側の外構:建物がL字だと、内側の角ができます。ここが日当たりや風通しの悪い場所になりやすいので、外構でどう扱うかは早めに考えておきたいところ。
- 北側の子ども部屋:洋室2室が北西に寄っています。日照条件を重視されるなら、配置の見直しが要ります。
こんなご家族に向いています
- L型や不整形の敷地をお持ちの方
- 平屋で収納量をしっかり確保したい方
- 夫婦の寝室を静かな位置に置きたい方
- 畳スペースを普段使いしたい方
- 変形地でも、平屋で3LDKを諦めたくない方
まとめ|土地の形は、直そうとしないほうがうまくいく
変形地を見たとき、まず「どうやって四角く使うか」を考えてしまいます。整った形のほうが設計しやすいし、コストも読みやすいからです。
でもその発想でいくと、必ず使えない余りが出ます。三角形の庭、幅の足りない通路。土地の代金は払っているのに、暮らしには入ってこない面積です。
形を直すのではなく、合わせる。この間取りが16.23%という収納率に届いているのは、その判断があったからです。変形地で悩まれているなら、一度そのままの形で描いてもらうと発見があるかもしれませんー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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