

概要
- 延べ面積 :115.92㎡(35.06坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :北玄関
- 間口(幅):10.92m
- 奥行(縦):8.645m
プランポイント
タイルデッキ10帖。室内のLDKが17帖ですから、その6割ほどの広さが屋外にあることになります。しかも二方向を建物に抱えられた位置。35.06坪のこのプランは、外にもうひとつリビングをつくりました。天気のいい日は、こちらが主役になる家です。
ポイント①|タイルデッキ10帖を、屋外のリビングとして構える
1階の東側に、10帖のタイルデッキ。玄関の南、LDKの東という位置です。
10帖あれば、テーブルと椅子を置いて数人が囲めます。図面にもテーブルセットが描かれていて、最初から「そこで過ごす」前提で設計されているのが分かります。
木のデッキではなくタイルを選んでいるのもポイントです。再塗装が要らず、汚れも水で流せる。使う頻度が高い場所ほど、手入れの軽さが効いてきます。
ポイント②|デッキを、LDKと和室の両方から使う
デッキの西がLDK17帖、北が和室4.5帖。どちらからも直接出られる関係です。
出入口が複数あると、使う場面が増えます。料理を運ぶのはLDKから、来客を通すのは和室から。用途によって出方を変えられる。
一方向からしか出られないデッキは、だんだん使われなくなります。ここは複数の部屋に接しているので、日常の一部として定着しやすい形ですね。
ポイント③|LDK17帖は、外とセットで考える
室内のLDKは17帖。35坪の家としては、突出して広いわけではありません。
でも東のタイルデッキ10帖とつながることで、体感としては27帖ぶんの広がりになります。窓を開けたときに床が続いていく形なので、視覚的にも一続きです。
室内にすべての面積を割かず、一部を外に出す。土地に余裕がある場合、この配分はかなり効率がいいんですよね。屋外なので建築費も抑えられます。
ポイント④|北側の水回りを、一列にまとめる
1階の北西には、洗面脱衣室3.0帖、浴室2.0帖、トイレ。そして玄関脇にシューズクローク2.0帖。
洗面脱衣室に3帖あると、洗濯機と洗面台を並べてもまだ動けます。キッチンの北にはパントリーもあり、家事の機能が北側にまとまっています。
日当たりの必要な東と南をLDKとデッキに譲り、水回りは北へ。基本に忠実な割り振りです。
ポイント⑤|和室4.5帖を、玄関とデッキのあいだに
北東に和室4.5帖。玄関ホールからも、デッキからも近い位置です。
来客をLDKに通さずにここへ案内できます。そしてデッキに面しているので、障子や窓を開ければ外とつながる。
畳の部屋とタイルデッキの組み合わせは、縁側のような使い方ができます。腰を下ろして外を眺める場所として、日常的に使えるはずです。
ポイント⑥|2階に個室3つ、そしてバルコニー3帖
2階は、南西に主寝室6.0帖とWIC3.0帖、東に洋室5.3帖が2つ。トイレとバルコニー3.0帖もあります。
2階の床面積は9.1m×5.46mと、1階よりかなり小さく抑えられています。そのぶん1階に面積を回した形ですね。
洋室が5.3帖ずつで均等。主寝室6.0帖はコンパクトですが、WIC3.0帖が別にあるので衣類は収まります。
検討するなら、ここは確認を
- 収納の配分:シューズクローク2.0帖、WIC3.0帖、パントリー、各室のクローゼット。用途は分かれていますが、ファミリークロークはなく、大物の置き場も見当たりません。1階で洗濯して2階へ運ぶ形になるので、その動線とあわせて確認しておきたいところ。
- タイルデッキの日射と暑さ:タイルは蓄熱します。夏の日中は素足で歩けないほど熱くなることもあるので、日よけをどうするか決めておきたいですね。屋根やオーニングの有無で、使える時間帯が変わります。
- デッキ10帖ぶんの外構費:室内より安いとはいえ、タイル張りは相応の費用がかかります。下地の土間コンクリートも必要です。見積もりの段階で建物と分けて確認しておきましょう。
- 1階と2階の面積差:2階が小さいぶん、1階の屋根が広くなります。屋根形状と雨仕舞い、そして将来のメンテナンス範囲を確認しておきたいところ。
- 間口10.92m+デッキの外形:建物本体に加えて、東のデッキぶんの奥行が要ります。駐車スペースも含めて、敷地に載るか図面で確かめておきましょう。
こんなご家族に向いています
- 外で食事や団らんを楽しみたい方
- 友人を招いて集まる機会の多いご家庭
- 手入れの軽い屋外スペースが欲しい方
- 和室を縁側のように使いたい方
- 敷地に余裕のある土地をお持ちの方
まとめ|床は、屋根の下だけとは限らない
家の広さを考えるとき、延べ面積の数字ばかりを見てしまいます。でも実際に過ごせる場所は、室内だけではありません。
タイルデッキ10帖は、延べ面積には入りません。それでも椅子を置けば座れるし、テーブルを出せば食事もできる。しかも建築費は室内よりずっと安く済みます。
坪数が予算で決まってしまうとき、外に居場所をつくれないか考えてみてください。屋根の下にこだわらなければ、使える面積はまだ増やせますよ。
保存・コメントもこちらから
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
ご相談メニューと料金は、リンク先のページでご確認いただけます

コメント