
概要
- 延べ面積 :97.72㎡
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :西(東)入り
- 間口(幅):11.83m
- 奥行(縦):9.1m
- 収納率 :12.92%
プランポイント
料理をよくする方ほど、キッチンの作業台の長さを気にされます。まな板を出して、材料を並べて、洗い物も置いて。一列のキッチンだと、すぐに場所が足りなくなるんですよね。この延べ面積97.72㎡の平屋は、キッチンをL字に構えることでその不満を解消しました。二辺で受け止めるキッチンです。
ポイント①|コンロとシンクを、直角に振り分ける
LDKの西側を見ると、キッチンが2つの台に分かれています。西の壁側にコンロ、そこから直角に折れる位置にシンクのアイランド。
一列のキッチンだと、コンロとシンクのあいだで作業スペースを取り合うことになります。でもL字なら、それぞれに作業面が付く。しかも体の向きを変えるだけで両方に届きます。
料理の途中で振り返れば、背面のカウンターにも手が届く。動かずに複数の作業をこなせるのが、この形の一番の利点です。
ポイント②|LDK18.1帖を、キッチンから見渡せる形に
LDKは18.1帖。建物の西側から南にかけて、L字に広がっています。
キッチンに立つと、南のダイニング、東のリビング、そして南面の掃き出し窓の先にあるウッドデッキまで見通せます。
キッチンがL字だからこそ、正面と側面の両方に視界が開けるんですよね。壁に向かうキッチンでも、対面キッチンでもない。作業しながら家のなかを見渡せる立ち位置です。
ポイント③|ファミリークローク4帖を、家の中央に据える
建物のほぼ中央に、4帖のファミリークローク。北は洗面脱衣室、東は洋室と主寝室、西はLDK。
洗って干した衣類を、ここにまとめてしまう。そして各部屋からも近い。家の真ん中にあるので、誰から見ても遠くありません。
4帖あれば、家族4人の普段着を掛けてもまだ空きが出ます。そのぶん各部屋の収納を絞れるので、全体では面積が浮きます。
ポイント④|主寝室9.2帖という、思い切った広さ
南東の角に主寝室9.2帖。30坪弱の平屋としては、かなり大きい部類です。図面にはデスクも描かれています。
寝るだけでなく、こもって作業もできる広さ。しかも南面に窓があり、デッキにも面しています。
子ども部屋を4.8帖ずつに抑えているぶんが、ここに回っている形ですね。夫婦の時間を大切にしたい、という考え方が見えます。
ポイント⑤|洋室4.8帖を2つ、東側に並べる
北東と東に、洋室4.8帖が2つ。どちらも同じ広さです。
ファミリークロークに衣類を出す前提なので、この広さで机とベッドが置けます。2部屋とも東面に窓があるので、朝の光が入ります。
そして主寝室とは廊下的なスペースを挟んで分かれているので、生活時間がずれても互いに響きにくい配置です。
ポイント⑥|玄関を北西に置いて、水回りへ短くつなぐ
玄関は北西。シューズクローク1.5帖とホールを経て、東へ進むと洗面脱衣室2.5帖、浴室2帖。
帰宅してすぐ手を洗いに行ける動線があります。しかもその先がファミリークロークなので、着替えまで一続きです。
そして玄関の南がLDK。来客はそのままLDKへ、家族は東の水回りへ。同じ玄関から入っても、進む先が分かれています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率12.92%:ファミリークローク4帖が主力で、シューズクローク1.5帖と各室のクローゼット。標準的な数字です。パントリーがないので、食品ストックはキッチンの背面収納で賄う形になります。まとめ買いをされるなら、カップボードの容量を多めに計画しておきたいところ。
- L型キッチンの動線:作業面は広がりますが、角の部分はどうしても手が届きにくくなります。コーナー部の収納をどう使うか、扉の開き方も含めて確認しておきましょう。
- 主寝室9.2帖の配分:子ども部屋4.8帖の2倍近い広さです。お子さんが成長したときに「狭い」と言われないか、家具を置いた状態を一度描いてもらうと安心です。
- キッチンが玄関から見えないか:玄関ホールからLDKに入る位置関係を確認しておきたいところ。L型キッチンは作業中の手元が見えやすいので、来客時に気になる場合は目隠しの造作を検討したいですね。
- 建築面積が敷地に載るか:間口11.83m×奥行9.1m。横長の平屋なので、それを受け止められる幅が要ります。車の台数を含めて敷地の図面に重ねてみてください。
こんなご家族に向いています
- 料理をする時間が長い方
- 複数人で並んで料理をしたいご家庭
- 作業台の広さを重視される方
- 主寝室をゆったり取りたいご夫婦
- 30坪弱の平屋で、3LDKを組みたい方
まとめ|キッチンの形は、料理の量で決める
対面キッチンが人気なのは、家族の顔が見えるからです。でも料理をする量が多いご家庭では、それだけで選ぶと後悔することがあります。作業台が足りない、置き場がない、と。
このプランはL字にすることで、作業面を二辺に増やしました。そのぶん通路は必要になりますが、料理をする時間が長い方には、この形のほうが合っています。
キッチンを選ぶときは、見た目や流行より、ご自身が一度に何品つくるかを思い浮かべてみてください。必要な作業面の長さが、自然と見えてきますー。
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