3兄弟も皆満足!奥地の奥にある秘密基地的な子供部屋プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :98.54㎡(29.81坪)
  • 部屋数  :4LDK
  • 玄関   :南入り
  • 間口(幅):6.825m
  • 奥行(縦):17.29m
  • 収納率  :10.72%

プランポイント

玄関を入って、LDKを抜けて、廊下を進んだいちばん奥。そこに5帖の部屋が3つ並んでいます。29.81坪、間口6.825mの細長い平屋。子ども部屋を家の最果てに置いたことで、3兄弟それぞれに「自分の領域」が生まれました。秘密基地のような場所です。

ポイント①|子ども部屋3つを、家の最奥に横並びで

北の端に、洋室5帖が3つ。間口6.825mの幅を3等分するのではなく、建物の短辺方向に3室を並べています。

玄関は南の端。そこから北の子ども部屋までは、17m近くあります。家の中でいちばん遠い場所です。

遠いことは、子どもにとっては欠点ではありません。むしろ親の生活圏から離れているほうが、自分の場所という感覚が強くなる。3人とも同じ5帖なので、兄弟のあいだで不公平も生まれません。

ポイント②|廊下を、子ども部屋の前だけに通す

3室の南側に、東西に走る廊下があります。この家で廊下と呼べるのは、ここだけです。

子ども部屋3つを並べるには、それぞれの入口が要ります。だからここには廊下が必要。逆にそれ以外の場所では、廊下を持たずにLDKから直接各所へつなげています。

必要なところにだけ廊下を通す。細長い平面で3室を並べるための、最小限の判断ですね。

ポイント③|LDK18.6帖を、家の中ほどに置く

建物の中央がLDK18.6帖。北にキッチン、その南にダイニングテーブル、東側にL字のソファ。

位置が中央なのがポイントで、北の子ども部屋からも、南の主寝室からも、ほぼ同じ距離になります。端に置くと、必ずどちらかが遠くなってしまう。

そして子どもたちが自室に行くには、必ずここを通ります。距離は遠いけれど、通り道は共有している。孤立させない仕組みになっています。

ポイント④|主寝室6.5帖を、玄関のすぐそばに

南の端、玄関の西隣に主寝室6.5帖。WIC2帖も近くにあります。

親の部屋が家の入口側、子どもの部屋が最奥。これは意図的な配置でしょうね。出入りの管理という意味でも、夜に帰ってきたときの動線という意味でも、理にかなっています。

そして主寝室の西が浴室と洗面脱衣室3帖。親の生活が南側でおおむね完結する形です。

ポイント⑤|水回りを南西に固めて、洗面脱衣室3帖を確保する

南西に浴室2帖、洗面脱衣室3帖、WIC2帖、そしてトイレ。

洗面脱衣室が3帖と広めなので、洗濯機と洗面台を置いてもゆとりがあります。5人家族を想定するなら、この広さは必要ですね。

ただし子ども部屋からは17m近く離れています。お風呂に入るには、家を縦断することになる。ここは細長い平面の代償です。

ポイント⑥|トイレを南北に1か所ずつ

玄関近くに1か所、子ども部屋の並びにもう1か所。

奥行17.29mの家で、トイレが1つでは現実的ではありません。子どもたちが夜中に家を縦断するのは、本人にとっても親にとっても負担です。

そして南のトイレは玄関から近いので、来客も生活空間の奥に入らずに使えます。2か所それぞれに役割があります。

検討するなら、ここは確認を

  • 収納率10.72%:4LDKで29.81坪という部屋数優先の配分なので、収納は控えめです。WIC2帖とパントリー1.5帖、各室のクローゼットのみ。5人家族の持ち物を考えると、造作収納を最初から予算に入れておきたいところです。
  • 子ども部屋から水回りが遠い:北の端から南西の浴室まで、家を縦断します。お風呂上がりに廊下を歩く距離も含めて、実際の動きを図面でたどってみてください。
  • 間口6.825mの東西の壁:両隣とかなり近くなります。光の入口は東西の長辺なので、そこが塞がれると室内が暗くなります。特に中央のLDKは、南北の窓が遠いので影響が大きい。隣地の状況は先に確認を。
  • 子ども部屋3つが同時に使われる時期:3人が同時に在室する時期は、思ったより短いかもしれません。独立後にこの3室をどう使うか、一つ想定しておくと無駄になりません。
  • 奥行17.29mが載る敷地か:この長さが入る方向に、それだけの寸法が要ります。車を停める場所と玄関までの通路も足すと、敷地はさらに必要になります。

こんなご家族に向いています

  • お子さんが3人いらっしゃるご家庭
  • 兄弟それぞれに個室を用意したい方
  • 間口が狭く、奥行のある敷地をお持ちの方
  • 親の生活圏と子どもの領域を分けたい方
  • 平屋で4LDKを確保したい方

まとめ|遠いことが、価値になる場所もある

間取りの検討では、たいてい「近いほうがいい」が正解とされます。動線は短く、部屋は近く。でも子ども部屋に関しては、少し事情が違います。

親の目からほどよく離れていること。自分でそこへ向かって歩いていく距離があること。それが「自分の場所」という感覚を育てます。

このプランの子ども部屋は、家のいちばん奥です。不便といえば不便ですが、3兄弟にとっては、そこがきっと特別な場所になります。距離をどう配るかも、設計の一部ですね。

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