住む前に知ろう 平屋の中庭の重要性プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :96.89㎡(29.31坪)
  • 部屋数  :3LDK
  • 玄関   :南入り
  • 間口(幅):11.83m
  • 奥行(縦):10.01m
  • 収納率  :12.18%

プランポイント

中庭は「おしゃれだから」つくるもの、と思われがちです。でも平屋に限って言えば、これは機能の話でもあります。2階建てなら吹抜けや天窓で上から光を取れますが、平屋は屋根の下がすぐ部屋。横からしか光が入りません。だから建物が大きくなるほど、中央が暗くなる。この29.31坪の平屋は、そこに中庭で答えを出しました。

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ポイント①|平屋の中央に、光の入口をつくる

建物の東側、玄関の北にあたる部分が大きなウッドデッキになっています。北・西・南の三方を建物に囲まれた中庭です。

間口11.83m×奥行10.01mという、正方形に近い平面。この形をそのまま部屋で埋めると、真ん中に窓のない場所が生まれます。

そこを外部として開けてしまう。すると、そこに面した部屋すべてに窓が取れます。中庭は装飾ではなく、光を配るための装置なんですよね。

ポイント②|LDK19.5帖が、中庭に面して開く

LDKは19.5帖。建物の中央を占めていて、東側が中庭に向いています。

キッチンは中央北寄りに縦向き。その南にダイニングテーブル、さらに南にL字のソファ。東の窓の外が中庭のデッキです。

LDKの位置は建物の真ん中で、外周に接している面はわずかです。それでも明るいのは、中庭から光を取れるから。外周が足りないぶんを、内側でつくり出しています。

ポイント③|水回りも中庭に面させて、湿気を逃がす

北東には浴室2帖、脱衣室3帖、洗面所、トイレ。この列も中庭に接しています。

脱衣室に3帖を割いていて、物干しのバーも引かれています。中庭に面した窓があるので、湿気を外に逃がしやすい。

そして室内干しをしていても、外から見えません。囲われた中庭に面しているというのは、水回りにとっては都合のいい条件です。

ポイント④|書斎とWIC3帖を、主寝室に添える

北西に書斎、その東にWIC3帖、南に主寝室7帖。

書斎は北西の角にある小さな部屋です。机が描かれていて、こもって作業できる場所。玄関からもLDKからも遠いので、静かに使えます。

WIC3帖が主寝室と洗面所のあいだにあるので、洗って干した衣類をしまうのも近い。夫婦の生活が北西から西にかけてまとまっています。

ポイント⑤|子ども部屋は、南の外周に沿わせる

南西に洋室5.4帖が2つ。どちらも同じ広さで、南面に窓があります。

中庭は東側なので、この2部屋は中庭に面していません。そのかわり南の外周に接しているので、日当たりは確保されています。

そして近くにトイレがもう1か所。北東の水回りまで歩かずに済む配置です。

ポイント⑥|玄関を南東に置いて、中庭を隠す

玄関は南東の角。シューズクローク1帖とホールを経て、西のLDKへ。

中庭は玄関の北側にありますが、直接は見えません。来客がまず目にするのはホールとLDK。中庭は家族のための場所として、奥に取ってあります。

そしてホールから北へ進めば水回り。帰宅してすぐ手を洗える動線も確保されています。

検討するなら、ここは確認を

  • 収納率12.18%:WIC3帖、パントリー、シューズクローク1帖、各室のクローゼット。標準的な数字です。気になるのは玄関で、シューズクロークが1帖しかありません。かさばるものを収める場所も別にないので、外で使う道具が多いご家庭は屋外の物置を前提に考えておきたいところ。
  • 中庭のぶんは居室になりません:29.31坪という延べ面積に対して、建物の外形はもっと大きくなります。同じ敷地で部屋数や広さを優先するなら、中庭を閉じる選択肢もある。何を取るかの判断です。
  • 排水と落ち葉:三方を建物に囲まれた場所は、雨水も落ち葉もたまりやすくなります。排水経路と、掃除のために出入りできる動線を図面で確認しておきましょう。
  • 外壁が増える:中庭を囲むぶん、外壁の面積も基礎の長さも四角い建物より増えます。断熱にかかるコストも比例するので、見積もりの段階で差を確認しておきたいですね。
  • 冬の中庭:三方が壁なので風は入りませんが、日射が届く時間も限られます。方位から、冬に日が当たる時間帯を確認しておくと安心です。

こんなご家族に向いています

  • 平屋で、家じゅう明るくしたい方
  • 誰の目も気にせず庭に出たい方
  • 下着やタオルを外から見えない場所に干したい方
  • こもって作業する書斎が欲しい方
  • 正方形に近い敷地をお持ちの方

まとめ|平屋が大きくなるほど、中庭が効く

平屋を建てるとき、坪数が増えるのは嬉しいことです。でも建物が大きくなるほど、外周に接しない部分が増えていきます。そこが暗い場所になる。

2階建てなら吹抜けや天窓で上から光を入れられます。平屋にその手はありません。だから横から入れるしかない。中庭は、そのための窓を増やす方法です。

30坪を超える平屋を検討されているなら、平面図を見て「外壁に接していない場所」がどこかを確かめてみてください。そこが広いようなら、中庭を検討する価値がありますー。

こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください

  • 提案されたプランに、どうもピンとこない
  • 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
  • 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
  • SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
  • 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない

家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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