

概要
- 延べ面積 :109.30㎡(33.06坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):6.37m
- 奥行(縦):9.1m
プランポイント
休日になると部屋から出てこない。そのことでご相談をいただくことがあります。ただ、こもれる場所があるのは悪いことばかりではありません。この33.06坪のプランは、主寝室を11.0帖まで広げて、こもる場所をきちんと用意したかたちです。間口6.37m、奥行9.10mの3LDKになります。
ポイント①|主寝室11.0帖に、四角ではない場所をつくる
2階の南側、主寝室が11.0帖あります。ただの正方形ではなく、外に向かって張り出した一角が付いています。
ベッドを置く部分と、その+αの部分が緩やかに分かれるので、寝るだけの部屋になりません。外を眺めながら本を読んでもいいし、壁にプロジェクターを投げて映画を観てもいい。
こもりっぱなしになる場所を家の中につくると、他の部屋が静かになります。逆説的ですが、こもれる場所がないほうが、家族はぶつかりやすいと思っています。
ポイント②|主寝室の外に、バルコニー3.0帖
+αの一角に続いて、南西にバルコニー3.0帖があります。
寝室から直接出られるので、朝に少し外の空気を吸う、夜に涼む、といった使い方ができます。部屋の中と外がひと続きになると、11.0帖がさらに広く感じられますね。
南向きなので、洗濯物を干す場所としても成立します。ただし寝室を通ることになるので、そこは次の水回りの話と合わせて考えたいところです。
ポイント③|玄関から水回りまで、家の北側で完結させる
1階の北側には、玄関、シューズクローク1.0帖、ファミリークローク2.0帖、洗面脱衣室3.0帖、浴室2.0帖が入っています。
帰ってきて靴を脱ぎ、上着を掛け、手を洗う。この一連が、LDKに入る前に終わります。外から持ち込んだものを、居間まで運ばずに済む並びです。
洗面脱衣室が3.0帖あるので、洗濯機と洗面台を置いても、室内に干すぶんの余地が残ります。乾いたら隣のファミリークロークに入れるだけです。
ポイント④|キッチンの裏に、パントリー2.0帖
LDKの北、キッチンのすぐ後ろにパントリー2.0帖があります。
ここが水回りとLDKの間に立っているので、料理の途中で洗濯機を回しに行く、という動きが最短になります。キッチンからパントリーを抜けて、そのまま洗面脱衣室です。
食品のストックを目に入らない場所へ移せると、キッチンの上に物が出っぱなしになりにくくなります。
ポイント⑤|LDK16.0帖と、南のウッドデッキ
1階の南半分がLDK16.0帖。南面には掃き出し窓があり、その外にウッドデッキが続きます。
奥行9.10mの家なので、LDKは南北に長い形になります。奥まで光を届かせるために、南側は開口を大きく取ってあります。
デッキがあると、LDKの南の壁が「行き止まり」ではなくなります。16.0帖という数字以上に広く感じられるのは、この外への抜けがあるからですね。
ポイント⑥|2階の納戸2.0帖とWIC2.0帖
2階には洋室6.0帖がふたつ、それに納戸2.0帖とWIC2.0帖、トイレがあります。
各室のクローゼットとは別に、納戸を独立して持っているのが特徴です。季節物や、行き場の決まらない物を置いておける場所になります。
2階にトイレがあるので、主寝室にこもったまま朝まで過ごすこともできます。1階へ降りずに済むというのは、この家のテーマに合っていますね。
検討するなら、ここは確認を
- 洗濯物をどこに干すか:洗面脱衣室3.0帖の室内干しと、主寝室の先のバルコニーと、2か所の候補があります。バルコニーを使うなら寝室を通るので、家族の生活時間によっては使いにくくなります。先に決めておきましょう。
- 主寝室11.0帖の空調:張り出しの付いた広い部屋なので、エアコン1台では温度のムラが出やすい形です。エアコンの位置と、+αの一角までの距離を図面で確認してください。
- 納戸2.0帖の入り方:納戸は使いはじめると奥から埋まります。扉の幅と、中の棚の奥行きを決めておかないと、手前しか使わない場所になりがちです。
- 東西の壁の窓:間口6.37mと細長い建物なので、東西の壁は隣家に近くなります。長い辺のどこに窓を開けるか、隣の窓の位置まで見て決めたいところ。
- ウッドデッキの手入れ:木のデッキは数年ごとの塗り直しが要ります。手をかけたくない場合は、タイルテラスに変えられるか、着工前に相談しておいてください。
こんなご家族に向いています
- ひとりになれる場所を家の中に持ちたい方
- 帰宅後の動線を短くまとめたい方
- 室内干しを前提に考えている方
- 細長い敷地を検討されている方
- 主寝室に広さを配りたいご夫婦
まとめ|こもれる場所は、逃げ場ではなく設計です
家族が集まる場所をどうつくるかは、よく話題になります。一方で、離れる場所をどうつくるかは、あまり図面の議論になりません。
でも、家に一日中いる日を思い浮かべると、ずっと同じ部屋にいるのはお互いにしんどいものです。11.0帖の主寝室と、そこに付いた+αの一角は、その逃げ場を最初から見込んでおいた結果ですね。
ご家族のどなたかが「こもりたい人」なら、その場所を先に図面に描いておく。そのほうが、あとから文句の出ない家になりますー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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