
概要
- 延べ面積 :83.64㎡(25.30坪)
- 部屋数 :2LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):8.645m
- 奥行(縦):10.92m
- 収納率 :11.14%
プランポイント
玄関の脇に何を置くか。多くの家はシューズクロークを選びます。靴やベビーカーを置く場所ですね。この25.30坪の平屋は、そこにパントリーを置きました。玄関を上がってすぐ食品庫、その先がキッチン。靴より食材を優先した、という判断です。
ポイント①|玄関とキッチンを、パントリー2.2帖でつなぐ
北西の玄関を入ると、南側に2.2帖のパントリー。そこを抜けるとキッチンです。
スーパーの袋を提げて帰った場面を思い浮かべてみてください。重い荷物を抱えたまま、廊下を歩いてリビングを横切ってキッチンへ。この移動が、玄関から数歩で終わります。
しかもパントリーには冷蔵庫も隣接しています。冷たいものをすぐ入れられる。買い物の頻度が高いご家庭では、この数歩の差が毎日効いてきます。
ポイント②|シューズクロークを持たないという選択
25.30坪という限られた面積です。玄関脇に置ける収納は、実質ひとつ。
そこでシューズクロークではなくパントリーを選んだ。つまり「靴を隠すこと」より「食材を運ぶこと」を優先したわけですね。
どちらが正しいという話ではありません。外遊びの道具が多いご家庭ならシューズクロークが要るでしょうし、まとめ買いをするならパントリーです。優先順位をはっきり決めた、その決め方に意味があります。
ポイント③|主寝室10.6帖という、25坪での破格
北東の角に主寝室10.6帖。25.30坪の家で、これは異例の広さです。
図面には机も描かれていて、寝るだけでなく作業もできる部屋になっています。2LDKという部屋数の少なさを、この一室の広さで補っている形ですね。
夫婦2人が主に使う家、という前提が見えてきます。個室を増やすかわりに、1つを大きくする。世帯の形が変わってきた今、こういう配分もありだと思います。
ポイント④|LDK18帖を、南に開く
LDKは18帖。キッチンは西側に縦向きで、その南にダイニングテーブル、東にソファ。
南面は掃き出し窓で、外にウッドデッキが広がります。シンボルツリーも植えられていて、リビングからの視線の先に緑が入ります。
25坪で18帖のLDKと10.6帖の主寝室。この2つで延べ面積のほとんどを使っている計算です。かなり大胆な配分ですね。
ポイント⑤|洋室5.2帖を、南東に1室だけ
南東に洋室5.2帖。個室はこれと主寝室の2つだけです。
LDKに面していて、南側に窓があります。お子さんが1人、あるいは客間や書斎として使う想定でしょうか。
2LDKと割り切ったことで、廊下がほとんど要らなくなりました。部屋数を絞ると、部屋そのものだけでなく、そこへ行くための通路も減るんですよね。
ポイント⑥|水回りを北側にまとめる
北の一列に、洗面所とトイレ、浴室2帖、脱衣室2帖が収まっています。玄関からすぐの位置です。
帰宅して手を洗う、そのまま風呂へ、という動線が短く収まっています。洗面台が脱衣室の外にあるので、誰かが入浴中でも身支度ができます。
そして北東の主寝室のすぐ西という位置。朝の身支度も、寝室から数歩で始められます。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率11.14%:パントリー2.2帖と各室のクローゼットが中心で、数字としては控えめです。シューズクロークがないので、靴やベビーカー、外用品の置き場は別に考える必要があります。玄関土間を広げるか、屋外に物置を置く前提で計画しておきたいところ。
- 2LDKという部屋数:お子さんが2人以上になると対応できません。主寝室10.6帖を将来仕切れる構造かどうか、聞いておくと柔軟です。
- パントリーを人が通り抜ける:帰宅動線の一部なので、床に物を置くと通れなくなります。棚の奥行きと通路幅を、実際の寸法で確認しておきましょう。
- 主寝室10.6帖の冷暖房:25坪の家に10.6帖の部屋があると、その一室だけで空調の負担が大きくなります。エアコンの容量と、断熱仕様を確認しておきたいですね。
- 建築面積が敷地に載るか:間口8.645m×奥行10.92m。コンパクトですが平屋なので、その面積がそのまま地面に必要です。車の台数を含めて、敷地図に重ねてみてください。
こんなご家族に向いています
- ご夫婦2人、あるいはお子さん1人までのご家庭
- まとめ買いをされる方
- 買い物の荷物を運ぶ距離を短くしたい方
- 主寝室を広く使いたいご夫婦
- 外で使う道具が少ない方
まとめ|玄関脇の一室に、何を置くか
玄関の横に収納をつくるとき、たいていはシューズクロークが選ばれます。それが定番だからです。
でも本当に必要なのは何でしょうか。靴が多いのか、買い物の量が多いのか、外遊びの道具が多いのか。ご家庭によって答えは違います。
このプランは、そこにパントリーを置きました。玄関とキッチンが直結する家は、実際に住んでみると想像以上に楽です。定番に従う前に、ご自身の暮らしで何がいちばん運びにくいかを考えてみてくださいー。
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