
概要
- 延べ面積 :99.99㎡(30.24坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :西(東)入り
- 間口(幅):13.195m
- 奥行(縦):10.92m
- 収納率 :14.49%
プランポイント
四角い家を敷地の真ん中に置くと、周りに細長い余りが生まれます。北側に1m、東側に1.5m。通ることはできても、何にも使えない帯。この30.24坪の平屋は、建物をL型にすることで、その余りを駐車場2台分に変えました。敷地に無駄なスペースをつくらない、という発想の間取りです。
ポイント①|L型の凹んだ部分を、駐車スペースにする
建物は北西側が大きく欠けたL型です。その欠けた部分に、車が2台きれいに収まっています。
四角い建物だと、駐車場は敷地の端に細長く取ることになります。すると建物と車のあいだに中途半端な隙間が残る。L型なら、建物の輪郭が駐車場を囲む形になるので、その隙間が消えます。
しかも玄関は西端。車を降りてすぐ玄関、という距離感です。敷地を無駄なく使いながら、動線まで短くなっている。形を工夫する価値がここに出ています。
ポイント②|LDK19.8帖を、南側にまっすぐ伸ばす
LDKは19.8帖。L型の横棒にあたる部分、建物の南側を東西に長く使っています。
キッチンは西寄りに配置され、その東にダイニングテーブル、さらに東がリビング。南面には掃き出し窓が並び、その外に長いウッドデッキ。
間口13.195mという横長の建物なので、南面の窓を長く取れます。冬の日射しがたっぷり入る形ですね。デッキも建物の幅の半分以上に及んでいて、LDKと外が一続きになっています。
ポイント③|個室3つを、L型の縦棒に収める
北東側、L型の縦棒にあたる部分に個室が集まっています。北に洋室5.2帖、その東に洋室5.2帖、南東に主寝室7.5帖とWIC3帖。
LDKが南、個室が北東と、ゾーンがはっきり分かれています。生活音が混ざりませんし、来客時に個室ゾーンを見せずに済みます。
主寝室7.5帖にWIC3帖が付いているのは、30坪の家としてはゆったりした配分です。子ども部屋2つも5.2帖ずつで均等ですね。
ポイント④|水回りを、LDKと個室のあいだに挟む
北の中央に、浴室2帖、脱衣室2帖、洗面所、ファミリークローク2帖、トイレ。
この一角が、LDKと個室ゾーンをつなぐ通り道を兼ねています。キッチンからも数歩、個室からも数歩。L型の角にあたる位置なので、どちらのゾーンからも均等な距離です。
洗面所が脱衣室と分かれているので、誰かが入浴していても洗面台は使えます。ファミリークローク2帖もすぐ隣なので、洗って干してしまうまでが短く済みます。
ポイント⑤|トイレを2か所。西と北に分ける
トイレは玄関ホールの南と、北の個室ゾーンの2か所。
間口13.195mの横長の建物なので、端から端まで13m以上あります。夜中に主寝室から玄関側のトイレまで歩くのは現実的ではありません。
しかも玄関側のトイレは、来客が使いやすい位置です。生活空間の奥まで通さずに済む。2か所ある意味が、それぞれちゃんとあります。
ポイント⑥|玄関にシューズクローク2帖を添える
西端の玄関に、2帖のシューズクローク。ホールを経てLDKへ入ります。
車を2台停める家なので、外で使うものも多いはずです。2帖あれば、靴のほかにベビーカー、アウトドア用品、洗車道具まで入ります。
そして玄関からLDKまでにホールを挟んでいるので、扉を開けた瞬間にリビングが見えることもありません。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率14.49%:シューズクローク2帖、ファミリークローク2帖、WIC3帖、各室のクローゼット。しまうものの種類ごとに置き場が決まっていて、どれも使う場所のすぐそばです。ただしファミリークロークが2帖と小さめなので、家族4人ぶんの衣類を集約するには少し窮屈かもしれません。
- L型による外壁の増加:同じ延べ面積の四角い建物と比べると、外壁も基礎も長くなります。建築費で数十万円から百万円単位の差が出ることも。駐車場を敷地内にきれいに収められる価値と、天秤にかけて判断したいですね。
- 敷地の形との相性:この配置は、間口13.195m×奥行10.92mの建物が載る敷地が前提です。L型の凹み部分に車2台を停めるので、その方向に道路があることも条件になります。敷地図の上で、道路の位置から検証しておきましょう。
- 北側の洋室の採光:L型の縦棒にある洋室は北向きです。日中の明るさは南側の部屋に劣るので、窓の大きさと位置は確認しておきたいところ。
- 駐車場からの音とにおい:建物に囲まれた位置に車を停めるので、エンジン音や排気がこもりやすくなります。窓の位置と、隣接する部屋の用途は確認しておきたいですね。
こんなご家族に向いています
- 車を2台お持ちで、敷地内にきれいに収めたい方
- 建物の周りに使えない余りを出したくない方
- 3LDKの平屋を、横長の土地に建てたい方
- 主寝室をゆったり取りたい方
- 横長の敷地をお持ちの方
まとめ|建物の形は、外まで含めて考える
間取りを考えるとき、どうしても建物の中だけに目が向きます。でも敷地には、建物以外に置くものがたくさんあります。車、自転車、物置、ゴミ置き場、そして庭。
このプランは、その配置まで含めて建物の形を決めました。L型にすることで、駐車2台分がきれいに収まり、建物の周りに無駄な帯が残らない。中と外を一緒に設計するというのは、こういうことですね。
土地が狭いと感じている方は、建物と駐車場を別々に考えていないか見直してみてください。組み合わせ方を変えるだけで、余白が生まれることがありますよ。
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複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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