

概要
- 延べ面積 :119.24㎡(36.07坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):8.19m
- 奥行(縦):8.19m
プランポイント
居室が4つ欲しい。この条件だけを渡されたとき、私がまず描くのがこういう形です。36.07坪、間口8.19m、奥行8.19mの真四角。総二階の4LDKで、余計なことをしていません。
ポイント①|8.19m角の総二階にする
建物は間口も奥行も8.19m。ちょうど正方形です。1階と2階が同じ大きさで重なる、いわゆる総二階の形になります。
正方形は、同じ床面積に対して外壁の長さがいちばん短くなる形です。外壁が短いということは、材料も、断熱の面積も、将来の塗り替えも減るということですね。
凹凸をつくらないぶん、雨漏りの心配も減ります。地味ですが、長く住むほど効いてくる選び方です。
ポイント②|居室4つを、すべて2階に置く
2階に洋室5.3帖、洋室4.5帖がふたつ、そして主寝室6.8帖。居室4室がすべて2階にそろっています。
1階を生活の場、2階を寝る場と割り切った分け方です。1階に個室を置かないぶん、LDKを大きく取れます。
4LDKというと大きな家を想像しがちですが、36坪でも部屋の広さを欲張らなければ十分に成立します。
ポイント③|LDK20.0帖を、1階の西と南に取る
1階の西半分から南にかけて、LDK20.0帖です。
36坪の家で20.0帖はかなり大きな配分です。1階に個室を持たず、廊下も最小限にした結果として出てきた数字ですね。
キッチンは北西寄り。北の水回りへも、東の玄関へも近い位置にあります。
ポイント④|ファミリークローク3.0帖を、玄関と水回りのあいだに
1階の北東に、ファミリークローク3.0帖があります。
玄関からも、北の洗面所からも近い位置です。帰ってきて上着をしまうにも、乾いた服をしまうにも、短い距離で届きます。
2階の各室に収納を分散させず、1階に集めた形です。上下の往復が減ります。
ポイント⑤|北に水回りを、横一列に並べる
1階の北側に、浴室2.0帖、脱衣室1.5帖、洗面所、トイレが並びます。
洗面所を脱衣室から切り離しているので、入浴中でも支度ができます。北側は日当たりを求めない面なので、水回りを寄せる場所として向いています。
キッチンからそのまま北へ抜けられるので、煮ているあいだに洗濯機を回せます。
ポイント⑥|2階に書斎2.3帖と納戸2.0帖を足す
2階には居室のほかに、書斎2.3帖と納戸2.0帖があります。
書斎2.3帖は扉を閉められる小部屋です。オンラインの打ち合わせにも使えます。納戸は季節物の置き場ですね。
居室を4つ確保したうえで、この二つが入っています。部屋の広さを欲張らなかったぶんが、ここに回っている形です。
検討するなら、ここは確認を
- 洋室4.5帖の家具:机とベッドを置くと、ほぼ埋まります。きょうだいの受験が重なりそうなら、机をどこに置くかまで図面に入れてもらいましょう。
- 干す場所の決め方:洗濯機は1階、居室は2階です。バルコニーの広さと、室内に干す場所の両方を確認しておきたいですね。
- 総二階の外観:凹凸のない箱型なので、外観は屋根の形と外壁の色でほぼ決まります。立面図とパースの両方で見ておきましょう。
- 四方の壁と隣家:正方形なので、四面とも境界に近づきます。どの面にどの部屋の窓が来るか、隣家の窓の位置まで見て決めたいところ。
- 1階に個室がないこと:来客が泊まる想定や、将来1階で寝る想定があるなら、この形は向きません。そこは早めに設計者へ伝えてください。
こんなご家族に向いています
- 居室を4つ確保したい方
- 費用を抑えたいご家庭
- 手入れの手間を減らしたい方
- 正方形に近い敷地をお持ちの方
- 36坪前後で計画されている方
まとめ|正方形は、地味ですがよく効きます
家のかたちを凝ると、外観は面白くなります。ただ、凹凸が増えるほど外壁は長くなり、費用も、断熱の弱点も、雨仕舞いの難しさも増えていきます。
このプランは8.19m角の正方形です。その代わりに、20.0帖のLDKと居室4室、書斎と納戸まで入りました。かたちで遊ばなかったぶんが、中身に回っています。
予算に限りがあるときほど、外形はおとなしくしておく。私はそう考えていますー。
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