
概要
- 延べ面積 :92.33㎡
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):9.1m
- 間口(幅):10.92m
- 収納率 :12.21%
プランポイント
家族なんだから、多少のことは我慢すればいい。そう思って建てた家で、案外つらくなるのが日々の小さな重なりです。誰かがお風呂に入っていると顔が洗えない。トイレが一つしかなくて朝に渋滞する。この延べ面積92.33㎡の平屋は、そういう場面をひとつずつ潰していったプランです。互いを尊重するというのは、気持ちの問題であると同時に、間取りの問題でもあるんですよね。
ポイント①|洗面台を、脱衣室の外に出す
玄関ホールの北側に、独立した洗面台があります。脱衣室2帖とは別に、廊下側に面して置かれている形です。
これがあると、誰かが入浴していても、歯を磨いたり手を洗ったりできます。洗面と脱衣を1室にまとめると省スペースですが、家族が4人になると必ずどこかで待ちが発生するんですよね。
そして帰宅してすぐ手を洗える位置でもあります。玄関から数歩。洗面所まで家の奥へ進む必要がありません。位置ひとつで、役割が二つ生まれています。
ポイント②|トイレを2か所。西と北に分ける
トイレは2か所あります。ひとつは北側の浴室の隣、もうひとつは西側、ファミリークロークの北です。
28坪弱の平屋でトイレを2つというのは、贅沢に見えるかもしれません。でも朝の時間帯を思い浮かべると、これがどれだけ効くかが分かります。
しかも配置が家の東西に分かれているので、寝室からも子ども部屋からも近い。夜中に起きたとき、家を横断しなくて済みます。
ポイント③|主寝室と子ども部屋を、離して配置する
南西の角に主寝室7帖。子ども部屋は北西に5.2帖、北東に5.2帖。
主寝室と子ども部屋のあいだには、ファミリークロークと水回りが挟まっています。壁一枚で隣り合っていないので、生活音が直接は届きません。
夜型のお子さんがいても、早起きのご両親がいても、互いの睡眠を邪魔しにくい。同じ家に住みながら、それぞれの時間を持てる配置ですね。
ポイント④|LDK17.7帖を東側にまとめる
東側の縦一列がLDK17.7帖です。北にキッチン、中央にダイニングテーブル、南にリビング。
個室ゾーンが西側、LDKが東側と、家がきれいに二分されています。だからLDKでテレビを見ていても、その音が個室に届きにくい。
そして北東の洋室5.2帖は、キッチンのすぐ北にあります。お子さんが小さいうちは、料理をしながら様子を見られる距離ですね。
ポイント⑤|ファミリークローク3.5帖を、家の中央西寄りに
西側の中央に3.5帖のファミリークローク。北に脱衣室、南に主寝室、東にホールという位置です。
洗って、干して、ここにしまう。そして朝はここで着替える。衣類の移動距離がいちばん短くなる場所に置かれています。
各部屋にクローゼットを分散させるより、通り道に大きな1か所を置くほうが効率的です。しかも家族それぞれが自分の区画を持てば、互いの衣類が混ざりません。
ポイント⑥|玄関を南の中央に置いて、東西に振り分ける
玄関は南の中央。シューズクロークを脇に置き、ホールへ上がります。
ホールから東へ行けばLDK、西へ行けば個室と水回り。玄関が中央にあることで、どちらへも均等な距離になります。
来客はLDKへ、家族は西のゾーンへ。同じ玄関から入っても、進む先が分かれる。プライベートな部分を見せずに人を招けるのは、日常的にありがたい部分です。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率12.21%:数字としては標準的です。ファミリークローク3.5帖とシューズクローク、各室のクローゼット。日常的に使うものは収まりますが、ふとんや季節家電といった大物の置き場が見当たりません。どこか一角を納戸にできないか、相談しておきたいところ。
- 設備が2か所ぶんのコスト:トイレ2か所、洗面台2か所(ホールと脱衣室)。配管も器具も、そのぶん増えます。28坪弱の家としては設備が手厚いので、建築費は同規模の標準的なプランより上がります。
- キッチンの北隣が子ども部屋:料理の音とにおいが届きやすい位置です。換気の計画と、間の建具の遮音性は確認しておきたいですね。
- 主寝室が南西:日当たりは良いのですが、西日も入ります。夏の夕方の室温が気になる場合は、窓の仕様や庇の出を検討しておきましょう。
- 建築面積が敷地に載るか:間口9.1m×奥行10.92mの平屋です。建ぺい率の上限にぶつかりやすい形なので、駐車スペースを含めて敷地図の上で先に検証を。
こんなご家族に向いています
- 朝、洗面とお風呂の順番待ちをなくしたい方
- 生活時間の違うご家族が一緒に暮らす方
- お子さんが思春期を迎える時期を見据えたい方
- 来客が多く、生活空間を見せたくない方
- 平屋で3LDKを検討されている4人までのご家族
まとめ|距離を取ることも、思いやりのかたち
家族が仲良く過ごせる間取り、というと、みんなが集まる大きなLDKを思い浮かべがちです。もちろんそれも大事なのですが、同じくらい大事なのが「ぶつからない仕組み」だと思うんですよね。
このプランは、洗面台を分け、トイレを2つにし、寝室を離しました。どれも派手な工夫ではありません。でもこの積み重ねが、日々の小さなストレスを消していきます。
家族だから我慢できる、ではなく、家族だからこそ我慢させない。間取りでできる思いやりというのは、案外こういう地味なところに宿りますー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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