

概要
- 延べ面積 :108.89㎡(32.94坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):6.37m
- 奥行(縦):9.1m
- 収納率 :9.68%
プランポイント
家の中に、座れる場所はいくつあるでしょうか。ソファとダイニングチェア。多くの家はそれで終わりです。この32.94坪の家は、そこに窓際のカウンター席と、寝室のデスクを足しました。座る場所が増えると、人は自然とそこに腰を下ろします。今日はどこで本を読もうか、と選べる家です。
ポイント①|LDKに、性格の違う座席を3種類つくる
1階のLDK17.7帖には、ソファ、ダイニングテーブル、そして西側の窓際にカウンター席があります。
ソファは寝そべる場所、ダイニングは向かい合う場所、カウンターは一人で外を見る場所。同じLDKの中でも、座り方がまったく違います。
家族が4人いても、それぞれ違う場所に座れる。全員がソファに集まらなくていい。同じ部屋にいながら、別々のことができる状態がつくれます。
ポイント②|間口6.37mを、縦に使い切る
建物の幅は6.37m。3間半しかありません。
そこでLDKは南北に長く取り、北にキッチン、中央にソファ、南にダイニングテーブルという並びにしています。細長い形をそのまま流れにした構成です。
そして西側の壁沿いにカウンターを設けることで、通路になりがちな部分を座席に変えています。狭い間口では、壁面をどう使うかが効いてくるんですよね。
ポイント③|吹抜けを南東に置いて、上下をつなぐ
2階の南東が吹抜けです。シーリングファンも描かれています。
1階のLDKの上が抜けているので、南からの光が2階まで届きます。間口6.37mの細長い建物では、これがあるとないとで明るさが変わります。
そして吹抜けに面して2階のホールがあるので、上下で気配が伝わります。1階で本を読んでいる人と、2階にいる人が、なんとなくつながっている感じですね。
ポイント④|主寝室8帖に、デスクを置く
2階の南西に主寝室8帖。図面には机と椅子が描かれています。
32坪台の家で主寝室に8帖というのは、ゆったりした配分です。寝るだけでなく、こもって作業や読書ができる。
つまりこの家には、LDKの3種類の座席に加えて、寝室にもう1か所ある。しかも扉を閉められる場所です。集中したいときはここ、という使い分けができます。
ポイント⑤|バルコニーを南に。もう一つの座る場所として
2階の南、主寝室に面してバルコニーがあります。
奥行がしっかり取られているので、椅子を出せます。天気のいい日は、ここが4か所目の読書スペースになる。
主寝室から直接出られるので、朝起きてそのまま外の空気を吸うこともできます。座る場所が屋内外にあるというのは、家での過ごし方に幅を持たせてくれます。
ポイント⑥|水回りを1階の北にまとめる
1階の北側に、脱衣室1.5帖、浴室2帖、洗面所、トイレ。玄関ホールからすぐです。
脱衣室は1.5帖と絞ってありますが、洗面台を別室にしてあるので、入浴中でも身支度ができます。
キッチンの西にパントリー1.2帖もあり、家事の機能は1階の北側にコンパクトにまとまっています。そのぶんLDKに面積を回せている形です。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率9.68%:低めの数字です。WIC2.5帖、パントリー1.2帖、シューズクローク1.5帖、各室のクローゼット。どれも小さく、大物の置き場もありません。造作収納を最初から予算に入れておくか、持ち物を絞る前提で考えたいところです。
- カウンター席の使われ方:窓際のカウンターは、座る場所であると同時に物置になりやすい場所でもあります。上に何も置かない状態を保てるか。座席として維持するなら、近くに小物の収納が要ります。
- 吹抜けの冷暖房:LDKの上が抜けているので、暖気は上に逃げます。断熱と気密の数値を確認し、シーリングファンだけに頼らない計画にしておきましょう。
- 間口6.37mの東西の壁:両隣とかなり近くなります。光の入口は東西の長辺なので、そこが塞がれると暗くなります。吹抜けと南の窓に頼る形になるので、隣地の状況は先に確認を。
- 洗濯が上下に分かれる:洗うのは1階、しまうのは2階のWICと各部屋。乾いたものを持って階段を上がることになります。バルコニーで干すなら2階で完結しますが、雨の日の室内干しをどこでするか決めておきたいですね。
こんなご家族に向いています
- 家の中に自分の居場所が欲しい方
- 読書や趣味の時間を大切にしたい方
- 同じ部屋にいながら、別々のことをしたいご家族
- 間口の狭い敷地に建てる方
- お子さんが2人までのご家庭
まとめ|居場所の数は、椅子の数で決まる
広いリビングをつくれば居心地がよくなる、とは限りません。座る場所が1か所しかなければ、そこを誰かが使っているあいだ、他の人の居場所はなくなります。
大事なのは面積より、座れる場所がいくつあるか。しかも性格の違う場所であること。向かい合う席、一人で外を見る席、寝そべる場所、閉じこもれる机。
間取りを検討するときは、椅子を何脚置けるかを数えてみてください。家族の人数より少し多いくらいがあると、家の中の居心地がずいぶん変わりますー。
保存・コメントもこちらから
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
ご相談メニューと料金は、リンク先のページでご確認いただけます
イメージギャラリー






コメント