

概要
- 延べ面積:115.10㎡(34.81坪)
- 部屋数:3LDK
- 玄関:北入り
- 間口(幅):8.190m
- 奥行(縦):10.920m
- 収納率:12.58%
プランポイント
「おかえりー」と声をかけようとしたら、家族はもうお風呂上り。少し不思議なタイトルですが、玄関からの通り道を見ると、その理由が分かります。
この34.81坪・3LDKの2階建てには、リビングを通らずに洗面や階段へ進める、家族専用の裏動線があります。帰ったらすぐに汗を流したい人も、まず2階で着替えたい人も、自分の順序で動ける配置です。
家族それぞれの生活スタイルを尊重する「ステルス動線」と、会話を交わしやすい20帖のLDK。集まる時間と、一人で動く時間の両方を考えたプランです。
ポイント①|帰宅から洗面、2階、お風呂へ。家族専用のステルス動線
北側の玄関には1.5帖のシューズクロークがあります。ホールからLDKへ入る経路とは別に、家族はSCを通って洗面側へ進めます。
靴や外の荷物をしまったら、まず手洗い。その先には階段と脱衣室があり、LDKを通らずに2階やお風呂へ向かえます。帰宅するたびに、家族がくつろぐリビングを横切らなくてよい配置です。
たとえば、外遊びから帰ってきた日は、先にお風呂へ。仕事から帰ったら、2階で着替えを済ませてから食卓へ。帰宅後の順序を一つに決めず、その日の状態に合わせて使い分けられます。
「誰にも気づかれず、気付いたら風呂上り」というのは、この裏動線から想像した暮らしの場面です。家族と顔を合わせる場所も、それぞれのペースで動く通り道も用意しています。
ポイント②|入浴中も使いやすい独立洗面と、3帖の脱衣室
洗面所と脱衣室は別の空間です。家族がお風呂に入っているときも、脱衣室へ入らずに手を洗ったり、身支度をしたりできます。
洗面まわりには収納を備え、タオルや日々使う小物を置く場所も確保しています。帰宅動線の途中にあるので、手洗いを済ませてから次の場所へ進みやすいですね。
3帖の脱衣室には洗濯機と作業台を配置しています。入浴前後の着替えと洗濯に必要な場所をまとめ、洗面を使う人と空間を分ける計画です。
ポイント③|寝室と廊下、両側から使える4帖のファミクロ
2階の4帖ファミリークロークには、主寝室側と廊下側に出入口があります。寝室から直接使える一方で、家族も廊下から入れる配置です。
朝は寝室から着替えを取り、帰宅後は廊下から服をしまう。共用収納を一つの個室の奥だけに置かず、使う場面に応じて出入りできます。
隣には窓辺のユーティリティーがあります。室内干しに使う場合は、乾いた服を近くのファミクロへしまう流れも考えられます。洗濯機は1階にあるため、2階で干すときには洗濯物を階段で運ぶ計画です。
ポイント④|20帖LDKは、料理中も家族と話しやすい距離
1階のLDKは20帖。キッチン、丸い食卓、ソファの間を壁で細かく区切らず、同じ空間に配置しています。
料理をしながら食卓の家族と話したり、ソファでくつろぐ様子を見たり。帰宅時にはそれぞれのペースで動けても、一緒に過ごしたいときには自然に集まれる場所です。
家の中の動線を分けることと、家族の距離を遠ざけることは別ですね。通り道には選択肢を用意し、集まる場所では会話がしやすい。この使い分けが、今回の間取りのポイントです。
ポイント⑤|冷蔵庫と食品はパントリーへ。見せるキッチンの裏方収納
キッチン脇には1.2帖のパントリーがあります。冷蔵庫もこの中へ置き、食品のストックとまとめる計画です。
LDKから見えるキッチンをすっきり整えたいときに、生活感の出やすい物を置く場所があると助かります。使う物を奥へまとめながら、料理の途中に取り出しやすい距離に置いています。
実際に計画するときは、冷蔵庫の扉を開く方向や食品を出し入れする場所を、棚と通路の寸法に合わせて確かめたいですね。
ポイント⑥|2階の窓辺は、読書にも室内干しにも
階段を上がった先のユーティリティーには、椅子と小さなテーブル、本棚を配置しています。好きな本を一冊選び、窓の外の景色を眺めながら座れる、家族共用の居場所です。
個室の中へこもるほどではないけれど、少し静かに過ごしたい。そんなときに、LDKとは別の場所を選べます。窓からの光や景色も、家の中で過ごす楽しみにしたいですね。
室内干しにも使う想定です。物干し器具は図面・パースには描いていないため、取り入れる際は、干す範囲と椅子の場所、階段からの通路、換気や除湿を合わせて考えます。窓の外の景色はイメージで、実際の眺望は敷地によって変わります。
ポイント⑦|洋室は収納を含めて約6帖ずつ
2階には6帖の主寝室と、5.2帖の洋室が二つあります。洋室はそれぞれ収納を含めて約6帖で、ベッドや机を置く居室部分は図面表記の5.2帖です。
子どもの本や学校の道具など、個人で管理したい物は各部屋へ。衣類を家族でまとめるファミクロと、部屋ごとの収納を使い分けます。
トイレは1階にも2階にもあり、夜や朝の身支度の際も、その階で使える配置です。
こんな暮らしを考えている方へ
家族の帰宅時間がそろわない方や、帰宅後すぐに手洗い・着替え・入浴を済ませたい方には、玄関からの経路を考える参考になりそうです。
一方で、家族が帰ってきたら必ずリビングで顔を合わせたい、という暮らし方もあります。どちらか一つを正解にせず、自分たちが普段どんな順序で動いているかを、図面の上でたどってみたいですね。
まとめ
家族専用の裏動線を通って、手洗い、着替え、お風呂へ。「おかえりー」のはずが、何故か風呂上り。そんな場面をつくるのが、今回のステルス動線です。
家族で集まる20帖のLDKも、窓辺で一人になれる場所も用意する。みんなで過ごす時間と、それぞれの生活のペースを、一緒に考える手がかりになりますよ。
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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鳥瞰・内観はこの間取りをもとにした暮らしのイメージです。人物・家具・小物は生活の提案であり、室内干しの器具は未設置の状態を表しています。








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