

概要
- 延べ面積 :113.44㎡(34.31坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):7.28m
- 奥行(縦):9.555m
プランポイント
週末の過ごし方は、家族それぞれ違います。ひとりでこもりたい人もいれば、動き回っている人もいる。この34.31坪の家は、その違いを間取りで受け止めました。2階に3.5帖のこもれる場所、1階にはぐるりと回れる家事の輪。同じ家の中で、まったく性格の違う居場所が用意されています。
ポイント①|2階のWIC兼書斎3.5帖を、こもる場所にする
2階の西側に「WIC兼書斎」と書かれた3.5帖の部屋があります。衣類の収納であり、机を置く場所でもある、という兼用の部屋です。
3.5帖という広さは、ハンガーパイプを設けたうえで机が置ける寸法。専用の書斎を確保するより、はるかに現実的です。
そして主寝室のすぐ隣で、南にバルコニー2.0帖。扉を閉めれば誰にも邪魔されません。34坪の家で「一人になれる場所」をつくるなら、この兼用のやり方は賢い解決です。
ポイント②|1階に、家事のための輪をつくる
1階を見ていきます。北中央の玄関から東へ、シューズクローク2.0帖、パントリー2.0帖、そしてキッチン。そこからLDK18.4帖を通って西へ回ると、洗面所とランドリールーム3.5帖。そして玄関に戻ります。
つまり1階をぐるりと一周できる形です。買い物から帰る、料理をする、洗濯機を回す、干す。どの用事も、この輪の上を歩くだけで済みます。
行き止まりがないので、戻る動きが発生しません。一日に何度も家の中を回る人にとっては、この差が積み重なります。
ポイント③|ランドリールーム3.5帖に、洗濯を集める
1階の南西に、3.5帖のランドリールーム。物干しのバーが2本描かれています。
北隣が洗面所、その北が脱衣室1.5帖と浴室2.0帖。脱いで、洗って、隣で干す。この流れが西側で完結します。
3.5帖あれば、干した下を人が通れて、たたむ作業もできます。脱衣室を1.5帖に絞ったぶんを、こちらに回した形ですね。
ポイント④|LDK18.4帖を、1階の南に
1階の中央から南にかけてLDK18.4帖。キッチンは北東寄りで、その南にダイニングテーブル、さらに南にソファ。
階段は南東の角にあり、LDKに面しています。2階へ上がるときに必ずここを通るので、こもりがちな人も一度は顔を見せることになります。
間口7.28m×奥行9.555mという縦長の建物ですが、南面の窓と東の吹抜けで光を確保しています。
ポイント⑤|吹抜けを東側に置いて、上下をつなぐ
2階の東側が吹抜けです。階段のすぐ脇にあたります。
縦長の建物では、中央部が暗くなりがちです。吹抜けから光を落とすことで、1階の奥まで明るくなります。
そして書斎にこもっていても、吹抜け越しに1階の気配が届きます。完全に切れないというのは、家族にとっては安心材料かもしれません。
ポイント⑥|2階に洋室4.7帖を2つ、主寝室6.0帖
2階の北側に洋室4.7帖が2つ。南中央に主寝室6.0帖。トイレは北東です。
子ども部屋2つが同じ4.7帖なので、きょうだいで差がつきません。主寝室6.0帖はコンパクトですが、衣類はWIC兼書斎に出す前提の広さですね。
3LDKという部屋数に、書斎という4つ目の役割を足している。部屋を増やさずに機能を増やす、という考え方です。
検討するなら、ここは確認を
- 収納の配分:WIC兼書斎3.5帖、シューズクローク2.0帖、パントリー2.0帖、各室のクローゼット。用途は分かれていますが、大物をしまう場所は見当たりません。ふとんや季節家電の行き先を決めておきたいところ。
- 書斎とクローゼットの兼用:机の前に立つと、そこは衣類を取りに来る場所でもあります。夫婦の生活時間がずれていると、着替えのたびに書斎へ入ることになります。どちらが優先の部屋なのか、決めておきたいですね。
- 洗濯が1階、しまうのが2階:ランドリールームで干した衣類は、2階のWICと各部屋へ運ぶことになります。階段を上がる回数が増えるので、1階に衣類の一時置きを設けられないか相談を。
- 吹抜けの音:階段脇の吹抜けなので、1階のテレビの音や話し声が2階へ届きます。書斎にこもる目的が「静けさ」なら、建具の遮音性を確認しておきましょう。
- 東西の隣家との近さ:幅7.28mの細長い形なので、境界までの余裕は多くありません。光は南面と吹抜けから取る計画なので、南に何が建つかもあわせて確認しておきたいところ。
こんなご家族に向いています
- 家の中に一人になれる場所が欲しい方
- 家事の途中で引き返すのが煩わしい方
- 天気に関係なく洗濯物を干せる部屋が欲しい方
- 間口の狭い、縦長の敷地をお持ちの方
- お子さんが2人までのご家庭
まとめ|同じ家に、性格の違う居場所を
家族の過ごし方は、ひとりずつ違います。こもりたい人に「リビングにおいで」と言っても続きませんし、動いていたい人に座っていろと言っても落ち着きません。
このプランは、2階に閉じた3.5帖、1階に回れる輪。まったく性格の違う2つの居場所を、同じ家の中に用意しました。どちらかに合わせるのではなく、両方あればいい。
間取りを検討するときは、ご家族それぞれの休日の過ごし方を聞いてみてください。全員が同じ場所で同じように過ごすとは限りませんー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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