

概要
- 延べ面積 :123.37㎡(37.31坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):7.28m
- 奥行(縦):10.92m
プランポイント
「ただいま」から2階に上がるまでに、子どもは何をするでしょうか。コートを脱いで、手を洗って、おやつを探して、それから自分の部屋へ。この37.31坪の家は、その順番どおりに部屋を並べました。声をかけなくても、歩いているうちに全部済んでいる。そういう間取りです。
ポイント①|帰宅後の動作を、順番に並べる
北西の玄関を入ると、シューズクローク1.5帖。そこから東へ進むと、ファミリークローク2.3帖があります。ここでコートを掛ける。
北に折れると洗面脱衣室3.0帖。ここで手を洗う。そのまま南東へ抜けるとパントリー2.0帖があり、その先がキッチンとLDK18.8帖。おやつはこのあたりですね。
そしてLDKの南西に階段。上がれば2階の子ども部屋です。玄関から2階まで、やることが道順どおりに並んでいます。
ポイント②|「言わなくても済む」を、間取りでつくる
手を洗いなさい、コートを掛けなさい。毎日言うのは、お互いに疲れます。
でも動線上にその場所があれば、通るついでに済ませられる。わざわざ戻る必要がないので、習慣になりやすいんですよね。
逆に、洗面所が家の奥にあると、「あとで」になります。数メートルの差ですが、毎日のことなので積み重なります。しつけの問題に見えて、実は配置の問題だったりします。
ポイント③|ファミリークローク2.3帖を、通り道に置く
玄関とLDKのあいだにあるファミリークローク2.3帖。決して大きくありません。
でも位置がいい。毎日必ず通る場所なので、上着や鞄がここに集まります。リビングのソファに上着が放置される、という状況が起きにくくなる。
2.3帖という控えめな広さでも、通り道にあれば機能します。収納は大きさより、そこを通るかどうかなんですよね。
ポイント④|LDK18.8帖を、南に大きく取る
1階の南半分がLDK18.8帖。キッチンは東寄りに配置され、その南にダイニングテーブル、西にソファ。
間口7.28m×奥行10.92mという縦長の建物なので、LDKも南北に長い形です。北側の水回りゾーンとは、ファミリークロークとパントリーで緩やかに仕切られています。
そして西側には和室4.5帖。建具を引けばLDKとひと続きになります。
ポイント⑤|2階に主寝室8.0帖とWIC4.0帖
2階は、南に主寝室8.0帖とWIC4.0帖、北に洋室5.4帖が2つ。そして吹抜けとバルコニー4.0帖。
主寝室8.0帖にWIC4.0帖という配分は、37坪台の家としてはゆったりしています。夫婦の衣類はすべてここに収まる大きさです。
1階のファミリークロークが家族共用、2階のWICが夫婦用。役割が分かれているので、朝の身支度で取り合いになりません。
ポイント⑥|吹抜けで、1階と2階をつなぐ
2階の中央に吹抜け。シーリングファンも描かれています。1階のLDKの上が抜けている形です。
間口7.28mの縦長な建物では、中央部が暗くなりがちです。吹抜けがあると、上から光が落ちてきます。
そして子どもが2階に上がっても、気配が伝わります。「2階へゴー」しても、完全に切れてしまわない距離感ですね。
検討するなら、ここは確認を
- 収納の配分:ファミリークローク2.3帖、WIC4.0帖、パントリー2.0帖、シューズクローク1.5帖。用途ごとに分かれていて、通り道にも置かれています。ただし2階の子ども部屋は各室のクローゼットのみなので、成長したときの量を見ておきたいところ。
- ファミリークローク2.3帖の容量:家族4人ぶんの上着と鞄を掛けるには、やや小さめです。通り抜ける通路幅も確保する必要があるので、実際に掛けられる長さを図面で確認しておきましょう。
- 吹抜けの冷暖房:LDKの上が抜けているぶん、暖めた空気は上へ流れます。断熱と気密の数値を確かめたうえで、空調の計画を立てておきたいですね。
- 洗濯をどこで干すか:洗面脱衣室3.0帖と2階のバルコニー4.0帖。1階で洗って2階へ運ぶ形になります。室内干しの場所を1階に確保できるか、確認しておくと安心です。
- 間口7.28mの東西の壁:縦長の建物なので、両隣とは近くなります。光の入口は東西の長辺と吹抜け。隣地の状況は土地の段階で見ておきたいところ。
こんなご家族に向いています
- お子さんの帰宅後の習慣を、間取りで支えたい方
- 上着や鞄がリビングに散らかるのが気になる方
- 間口の狭い、縦長の敷地をお持ちの方
- 主寝室と衣類収納をゆったり取りたいご夫婦
- お子さんが2人までのご家庭
まとめ|順番どおりに並べると、言わなくて済む
子どもに何度も同じことを言うのは、親にとっても子にとってもストレスです。手を洗った、コートを掛けた、と毎日確認するのは骨が折れます。
でもそれは、やる場所が動線から外れているからかもしれません。通り道に置いてあれば、寄り道になりません。ついでに済みます。
間取りを検討するとき、ご家族の一日の動きを順番に書き出してみてください。その順番どおりに部屋が並んでいるかどうかで、毎日の小言の回数が変わってきますー。
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