中庭をコの字で囲んだ邸宅風平屋プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :105.17㎡(31.81坪)
  • 部屋数  :4LDK
  • 玄関   :西(東)入り
  • 間口(幅):10.01m
  • 奥行(縦):13.65m
  • 収納率  :12.99%

プランポイント

邸宅風、という言い方があります。大きさや素材の話だと思われがちですが、実際に印象を決めているのは、玄関にたどり着くまでの道のりだったりします。この31.81坪の平屋は、建物をコの字に折って中庭を抱え、その脇を通って玄関へ向かう形にしました。門から扉までの数歩に、余白がある。それだけで家の格が変わります。

ポイント①|コの字の内側に、庭とアプローチを兼ねさせる

建物は北・東・南の三方に伸びていて、西側が開いたコの字です。その内側が中庭になっています。

玄関は南の翼の西端。つまり敷地に入ってから玄関に着くまで、この中庭の脇を歩くことになります。

庭を眺めながら玄関へ向かう。この数歩があるかどうかで、家に入るときの気分が違います。中庭を「見るためだけの庭」にせず、通り道として使っているのが上手いところですね。

ポイント②|廊下を中庭に面させて、明るい通路にする

和室の西側に、南北に走る廊下があります。この廊下の西面が、中庭に向いています。

廊下は本来、暗くなりがちな場所です。両側を部屋に挟まれると、窓を取れませんから。

でもここは片側が中庭なので、大きな窓が取れます。歩くたびに緑が見える廊下。通るためだけの場所に、景色という役割が加わっています。

ポイント③|LDK18.2帖を、北の翼に置く

LDKは18.2帖。コの字の北の辺にあたる部分です。

キッチンは西端に縦向き。その東にダイニングテーブル、さらに東にソファ。南面は中庭に向いていて、掃き出し窓からテラスに出られます。

北の翼にあるので、南からの光を中庭越しに受ける形です。外壁の南側が中庭に面しているぶん、隣家との距離を気にせず窓を開けられます。

ポイント④|主寝室8.5帖を、南の翼に独立させる

南の翼の東側に、主寝室8.5帖。31坪台の平屋としては、かなり広い部類です。図面にはデスクも描かれています。

玄関と同じ翼にありますが、あいだにホールとトイレを挟んでいます。そして北のLDKとは、中庭を挟んで対角の位置。

生活の中心から離れているので、静かに休めます。夫婦の領域として独立させた形ですね。

ポイント⑤|和室4.5帖を、中庭の東に

コの字の角にあたる位置に、和室4.5帖。押入が2つ付いています。

北のLDKからも、南の廊下からも近い。そして西側は中庭に面しています。

押入が2つあるので、ふとんも季節のものもここに収まります。客間として使うにも、日常の畳スペースとして使うにも対応できる位置です。

ポイント⑥|水回りを東の翼にまとめる

東側には、洗面所、脱衣室兼ランドリー3帖、浴室2帖、そして北東にファミリークローク2帖。

脱衣室とランドリーを兼ねて3帖。洗って、その場で干して、北隣のクローク2帖にしまう。この一角で洗濯が完結します。

そして北の子ども部屋2つからも近い位置。朝の身支度が東側でまとまる形です。

検討するなら、ここは確認を

  • 収納率12.99%:ファミリークローク2帖、シューズクローク2帖、和室の押入2つ、各室のクローゼット。標準的な数字です。ただしファミリークロークが2帖と小さめなので、家族4人ぶんの衣類を集約するには足りないかもしれません。各室のクローゼットとの役割分担を決めておきたいところ。
  • コの字による外壁の増加:三方に伸びる形なので、同じ延べ面積の四角い建物と比べると外壁も基礎もかなり長くなります。建築費に響く部分なので、中庭の価値と天秤にかけて判断したいですね。
  • 中庭の排水と落ち葉:三方を建物に囲まれた場所は、雨水も落ち葉もたまります。排水経路と掃除のための動線を、図面の段階で確認しておきましょう。
  • 奥行13.65mの移動距離:南の玄関から北のLDKまで、中庭を回り込む形になります。買い物袋を持って歩く距離を、一度図面でたどってみてください。
  • 敷地の広さが前提:間口10.01m×奥行13.65mの外形に加えて、駐車スペースとアプローチが要ります。上限まで建てられるかと車の台数を、土地選びの段階で確認しておきたいところ。

こんなご家族に向いています

  • 玄関までのアプローチにこだわりたい方
  • 外からの視線を気にせず庭を使いたい方
  • 主寝室を広く、独立させたいご夫婦
  • 和室を客間としても使いたい方
  • 奥行のある敷地に、ゆとりを持って建てたい方

まとめ|家の印象は、入るまでの数歩で決まる

間取りの検討は、どうしても室内の話が中心になります。何帖あるか、動線はどうか。でも住んでからの満足感は、意外と「入るまで」に左右されるんですよね。

門を入って、緑を見ながら歩いて、扉を開ける。この数歩に余白があると、毎日の帰宅が少しだけ豊かになります。逆に、駐車場から直接ドアという家は、どこか味気ない。

予算に余裕があるなら、玄関までの数メートルにも目を向けてみてください。建物の中を1帖削ってでも、その余白をつくる価値はありますー。

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複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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