
概要
- 延べ面積 :107.65㎡(32.57坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :西(東)入り
- 間口(幅):10.92m
- 奥行(縦):10.92m
- 収納率 :15.96%
プランポイント
タイトルが少し物騒ですが、要するにキッチンから家じゅうが見えるという話です。この32.57坪の平屋は、キッチンを建物のほぼ中央に据えました。子ども部屋へ行くにも、お風呂へ行くにも、玄関へ出るにも、キッチンの前を通ります。母の顔色をうかがう、というのは冗談としても、家族の動きが自然と把握できる配置ではあります。
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ポイント①|キッチンを、家のど真ん中に置く
10.92m角というほぼ正方形の平面。その中央にキッチンがあります。アイランド型で、四方から回り込める形です。
西を向けば和室4.5帖とLDKのリビング側。南を向けばダイニングとウッドデッキ。北を向けばパントリーと水回り。東を向けば個室ゾーンへの通路。
つまりキッチンに立つと、家の主要な方向がすべて視界に入ります。壁付けでも対面でもない、正真正銘の中心です。
ポイント②|個室へ行く道が、キッチンの脇を通る
東側には洋室4.6帖が2つと、主寝室7帖、WIC2.2帖。
この個室ゾーンへ入るには、LDKを通ってキッチンの東脇を抜けることになります。廊下で迂回する道はありません。
子どもが帰ってきて自室にこもろうとしても、必ず一度は顔が見える。逆に言えば、声をかけるきっかけが毎回生まれるということです。お子さんが小さいうちは、この配置はかなり心強いはずです。
ポイント③|LDK20.5帖に、和室4.5帖を足す
LDKは20.5帖。西側には4.5帖の和室が接していて、開ければ25帖の一続きになります。
南側は一面が掃き出し窓で、その先に幅の広いウッドデッキ。和室からもLDKからも外に出られます。
和室が西端にあるので、玄関ホールからも近い。来客をここに通せば、LDKの奥まで見せずに済みます。使い分けができる位置です。
ポイント④|水回りを北側に、パントリー経由でつなぐ
北側には、洗面脱衣室2.5帖、浴室2帖、トイレ。そしてキッチンの北にパントリー1.5帖。
パントリーを抜けると洗面脱衣室へ出られるので、料理をしながら洗濯機を回しに行くのが数歩です。
洗面脱衣室が2.5帖と標準的な広さ。玄関ホールからも近いので、帰宅してすぐ手を洗える動線も確保されています。
ポイント⑤|主寝室7帖とWIC2.2帖を、南東に
南東の角に主寝室7帖。その北にWIC2.2帖があります。
キッチンから見える位置とはいえ、扉を閉めれば独立した空間です。南面に窓があり、デッキにも面しているので、朝の光が入ります。
WICが子ども部屋との境にあるので、収納が間仕切りの役割も果たしています。音が伝わりにくくなる配置ですね。
ポイント⑥|玄関から見えるのは、和室とLDKだけ
玄関は北西の角。シューズクローク1.5帖とホールを経て、南のLDKへ入ります。
玄関から入ると、まず和室とLDKが見える形。個室ゾーンは東の奥なので、来客の目には触れません。
そして玄関ホールから北へ折れれば、すぐ水回り。帰宅してすぐ手を洗う道と、リビングへ向かう道が分かれています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率15.96%:WIC2.2帖、パントリー1.5帖、シューズクローク1.5帖、各室のクローゼット。しっかり確保されています。ただしファミリークロークはないので、洗濯物は各部屋へ配る形になります。北の水回りから東の個室まで運ぶ距離を、確認しておきたいところ。
- 常に見えることの功罪:お子さんが小さいうちは安心ですが、思春期には窮屈に感じるかもしれません。個室へ入るまでに必ず親の視界を通る、という構成をどう考えるか。ご家族の性格も含めて判断したい部分です。
- キッチンの手元が見える:中央のアイランドなので、四方から作業中の様子が見えます。来客時に生活感を隠しにくいので、パントリー側に一時置きの場所をつくれるか相談しておきたいですね。
- 子ども部屋が4.6帖ずつ:机とベッドを置くとほぼ埋まります。衣類の収納が各室のクローゼットのみなので、量が増えたときにどうするか考えておきましょう。
- 建築面積が敷地に載るか:10.92m角、約36坪ぶんの建築面積です。正方形なので土地も正方形に近い形と相性がよくなります。車の台数を含めて、敷地に重ねて確認を。
こんなご家族に向いています
- お子さんがまだ小さく、目の届く範囲に置きたいご家庭
- キッチンに立つ時間が長い方
- 家族の出入りを把握しておきたい方
- LDKとつながる畳の間が欲しい方
- 正方形に近い土地をお持ちの方
まとめ|見える間取りは、時期を選ぶ
家族の様子が見える間取りは、一般的に「良い間取り」とされます。実際、お子さんが小さいうちは圧倒的に楽です。料理をしながら見守れる、というのは想像以上に助かります。
ただ、その関係はずっと続くわけではありません。中学生になれば、見られたくない時間も出てきます。
このプランのように中心から見渡せる家を選ぶなら、その先の時期にどう折り合いをつけるかも一緒に考えておきたいところです。建具ひとつ、通路ひとつの工夫で、距離感は調整できますー。
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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