
概要
- 延べ面積 :111.17㎡(33.63坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):12.74m
- 奥行(縦):9.555m
- 収納率 :8.38%
プランポイント
家の中心はリビング。そう決めてかかると、間取りの選択肢はかなり狭まります。この33.63坪の平屋は、4.5帖の和室を家の真ん中に据えました。玄関の土間から上がってすぐ和室、その先がLDK、北にはホールと個室。すべての方向がこの畳の部屋に接しています。中心に置かれているのは、リビングではなく和室のほうです。
ポイント①|和室4.5帖を、玄関とLDKのあいだに挟む
南西の玄関を入ると、広い土間があります。そこから上がった先が和室4.5帖。そして和室の東がLDK22.5帖、北がホールです。
つまりこの和室は、玄関から家に入るときの最初の部屋であり、LDKへの通り道であり、北の個室ゾーンへの分岐点でもある。
畳の部屋を客間として奥に置く家が多いなかで、これは思い切った配置です。使われない和室にならない、というより、使わざるを得ない位置ですね。
ポイント②|土間を広く取って、和室と地続きにする
玄関の土間が、かなり大きく描かれています。シューズクロークとつながっていて、南西の一角をまるごと使っている形です。
土間から和室に上がる。この段差ひとつで、外と内が切り替わります。昔の日本家屋の玄関まわりに近い構成ですね。
自転車や道具を土間に置ける。来客をとりあえず和室に上げられる。ちょっとした立ち話は土間で済む。使い方に幅のある入口です。
ポイント③|LDK22.5帖を、東側に大きく取る
LDKは22.5帖。建物の東側から中央にかけてを占めています。
キッチンは東端に縦向き。西へ向かって食卓、そしてL字のソファと続きます。南面には掃き出し窓が並び、外はウッドデッキです。
和室が中心にあるとはいえ、LDKの広さは十分です。22.5帖あれば、家族が集まる場所としての役目は果たせます。中心は和室、面積の主役はLDK。役割が分かれている形ですね。
ポイント④|主寝室7帖とWIC3帖を、北西に
北西の角に主寝室7帖、その東にWIC3帖。そしてトイレも近くにあります。
玄関からはホールを経てすぐですが、LDKからは和室とホールを挟んでいます。生活の中心から一枚隔てた位置ですね。
WICが3帖あるので、夫婦の衣類はここに収まります。33坪の家としては、しっかり確保されているほうです。
ポイント⑤|子ども部屋2つを、北の中央に
北中央に洋室4.4帖が2つ。どちらもホールから入ります。
主寝室が北西、子ども部屋が北中央、水回りが北東。北側の一列に生活の機能が並んでいて、その前をホールが通る構成です。
4.4帖という広さは、机とベッドでほぼ埋まります。衣類の収納は各部屋のクローゼットのみなので、量が増えたときの対応は考えておきたいところ。
ポイント⑥|脱衣室3帖を、北東に確保する
北東には浴室2帖、洗面所、そして脱衣室3帖。
脱衣室に3帖あり、物干しのバーも引かれています。洗って、その場で干す。洗面台は別室なので、入浴中でも顔を洗えます。
キッチンの北という位置なので、料理をしながら洗濯機を回しに行くのも数歩。家事の動線としてはよくまとまっています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率8.38%:はっきり低い数字です。WIC3帖とシューズクローク、各室のクローゼットだけ。衣類をまとめる場所も、食品を置く小部屋も見当たりません。33坪という広さのわりに、しまう場所が足りていない。造作収納を最初から予算に入れておくか、土間の一部を収納に充てられないか相談したいところです。
- 和室が通り道になる:家の中心にあるので、家族が頻繁に通ります。客間として使う日や、お子さんを寝かせている時間は、通行を避けられません。引き戸の位置と枚数を確認しておきたいですね。
- 和室に押入がない:図面上、和室の収納が見当たりません。来客用のふとんをどこに置くか、決めておく必要があります。
- 土間の面積:広い土間は魅力ですが、居室にはなりません。33.63坪のうちこの部分をどう評価するか。自転車を入れる、作業をするなど、具体的な使い方を決めてから面積を決めたいところ。
- 建築面積が敷地に載るか:間口12.74m×奥行9.555m。東西に長い平屋です。建ぺい率と駐車台数を、土地選びの段階で確認しておきましょう。
こんなご家族に向いています
- 畳の部屋を毎日使いたい方
- 玄関土間を広く取って、道具や自転車を置きたい方
- 来客をすぐ上げられる場所が欲しい方
- LDKとは別に、もう一つの居場所が欲しいご家庭
- 平屋で4LDKを検討されている方
まとめ|中心をどこに置くかで、家は変わる
間取りを考えるとき、たいていはLDKから決めます。何帖にするか、どこに置くか。それが家の中心になるからです。
でも中心はLDKでなくてもいい。このプランは、4.5帖の和室を真ん中に置きました。面積は小さいのに、家じゅうがそこにつながっている。結果として、畳の部屋がいちばん使われる場所になります。
ご家族が一日のなかでいちばん長くいる場所は、本当にリビングでしょうか。畳の上かもしれないし、ダイニングテーブルかもしれない。そこを中心に据えると、間取りの答えが変わってきますー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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