

概要
- 延べ面積 :126.69㎡(38.32坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):8.645m
- 奥行(縦):7.735m
プランポイント
寝室で起きている時間は、どれくらいあるでしょうか。多くの家では、ほぼゼロです。眠くなったら入って、朝起きたら出ていく。7帖も8帖もある部屋が、一日のうち数時間しか意識されていない。この38.32坪の家は、その寝室のまわりに「起きている時間のための場所」を並べました。
ポイント①|寝室の隣に「くつろぎの間」を置く
2階の中央南寄りに、「くつろぎの間」と書かれたスペースがあります。用途を限定していない、名前のとおりの場所です。
東に主寝室7.0帖、西に書斎2.5帖、南にバルコニー3.0帖。この3つに囲まれた真ん中に位置しています。
つまり寝室から一歩出たところに、座って過ごせる場所がある。子どもが寝たあと、あるいは早く起きた朝。1階に降りずに、ここで自分の時間を持てます。
ポイント②|書斎2.5帖で、こもる選択肢も用意する
くつろぎの間の西に、2.5帖の書斎。机ひとつ分の広さですが、独立した部屋です。
くつろぎの間が「開いた自分の時間」なら、こちらは「閉じた自分の時間」。読書や作業に集中したいときは、こちらを使う。
同じ2階の南側に、性格の違う居場所が2つ。しかもどちらも寝室から数歩です。夜と朝の時間を過ごす場所として、選択肢があるのは贅沢ですね。
ポイント③|バルコニー3.0帖を、くつろぎの間の南に
南側にバルコニー3.0帖。くつろぎの間から直接出られます。
3帖あれば椅子を置けます。天気のいい朝、ここでコーヒーを飲む。そういう使い方ができる広さです。
寝室、くつろぎの間、書斎、バルコニー。2階の南側だけで、過ごし方が4通りある。ここが「寝るだけの階」でなくなっている理由です。
ポイント④|WIC3.0帖を、寝室とくつろぎの間のあいだに
主寝室7.0帖の西に、WIC3.0帖。くつろぎの間とのあいだにあたる位置です。
衣類が寝室の中を占領しないので、7帖をまるごと寝るための空間として使えます。
そしてこのWICが、寝室とくつろぎの間の緩衝にもなっています。片方が寝ていても、もう片方が起きて過ごせる。夫婦で生活時間がずれる場合には、この一枚が効いてきます。
ポイント⑤|1階のLDK19.0帖と畳コーナー3.5帖
1階の南側にLDK19.0帖。キッチンは東寄りで、その西にダイニングテーブル、さらに西にソファ。
そして西側に3.5帖の畳コーナー。LDKに面していて、お子さんの遊び場や洗濯物をたたむ場所として使えます。
2階に自分の時間の場所があり、1階には家族の時間の場所がある。階で役割が分かれている構成です。
ポイント⑥|家事の機能は、1階の北側に寄せる
1階の北側に、浴室2.0帖、脱衣室2.5帖、洗面所、トイレ。北東に玄関とシューズクローク1.8帖。
脱衣室が2.5帖と広めなので、洗濯機を置いてもゆとりがあります。西隣が畳コーナーなので、乾いたものをそこでたたむ流れもできます。
キッチンの北にパントリーもあり、家事の機能が1階の北側にまとまっています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納の配分:WIC3.0帖、納戸1.9帖、シューズクローク1.8帖、パントリー、各室のクローゼット。38坪の家としては標準的です。2階に納戸があるので、大物の置き場は確保されています。
- くつろぎの間の使い方:用途を決めていない場所は、決めないまま建てると物置になります。「まずはこう使う」という具体的な想定を一つ持ってから着工したいところ。椅子を置くのか、床に座るのかで、必要な設えも変わります。
- 2階に居場所が集まること:1階のLDKに家族がいる時間帯に、2階で過ごすことになります。家族との距離が遠くなりすぎないか、ご家庭の過ごし方と照らし合わせてみてください。
- バルコニーの防水:3帖でも、防水層の維持費は10年ごとにかかります。くつろぐ場所として使うなら、床材や手すりの仕様も含めて相談しておきたいですね。
- 洗濯物をどこに干すか:1階に脱衣室2.5帖、2階にバルコニー3.0帖。1階で洗って2階へ運ぶか、脱衣室で室内干しするか。決めておかないと、くつろぎの間が物干し場になりかねません。
こんなご家族に向いています
- 寝る前や起きたあとの時間を大切にしたい方
- ご夫婦で生活時間がずれているご家庭
- 読書や作業にこもれる場所が欲しい方
- 1階に畳のスペースが欲しい方
- お子さんが2人までのご家族
まとめ|寝室を、眠るだけの部屋にしない
家づくりの打ち合わせでは、寝室の話は最後に回されがちです。「寝るだけだから6帖でいい」と決まってしまう。
でも寝室は、一日の終わりと始まりを過ごす場所です。そこが快適かどうかは、暮らしの質にかなり効いてきます。しかも大人が自分の時間を持てる場所は、家の中にそう多くありません。
このプランは、寝室のまわりに座れる場所を足しました。部屋そのものを大きくするより、隣に居場所をつくるほうが効率がいい。寝室の計画に迷ったら、「そこで眠る以外に何をするか」から考えてみてくださいー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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