奥長狭小敷地への最適解 35坪土地で総二階27坪プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積:89.44㎡(27.06坪)
  • 部屋数 :3LDK
  • 玄関  :東西入り
  • 間口(幅):10.01m
  • 奥行(縦):4.55m
  • 収納率 :10.25%

プランポイント

35坪の土地に、総二階で27坪。建築面積にすると13.8坪しかありません。この条件で3LDKを成立させるために、この間取りはひとつ大きな判断をしています。LDKも浴室も、まるごと2階に上げました。1階は寝るための階です。

ポイント①|LDKと水回りを、2階へ上げる

2階にあるのは、LDK16.6帖、浴室2帖、脱衣室3帖、トイレ。日中に使うものが全部そこにあります。

1階は玄関、主寝室6帖、洋室4.4帖が2室、ウォークインクローゼット2.7帖、トイレ。寝ることに関わるものだけです。

一般的な間取りとは上下が逆ですね。ただ狭小地では、この逆転がかなり効いてきます。

ポイント②|狭い土地ほど、2階のほうが条件がいい

建築面積13.8坪の建物が建つ土地は、当然まわりも建て込んでいます。1階の窓は、隣家の壁と向き合うことになりがちです。

2階なら話が変わります。隣家の屋根より上に窓が来るので、光も風も入ります。視線も抜けます。

日中いちばん長くいるLDKを、条件のいい階に置く。狭小地で明るさを確保しようとすると、この結論になることが多いんですよね。

ポイント③|浴室まで2階に上げた理由

2階リビングの間取りでも、浴室は1階に残すことがよくあります。配管が短くなるし、コストも抑えられるからです。

この間取りは浴室も脱衣室も2階に置きました。理由は動線です。洗濯機は脱衣室にあります。もし浴室が1階なら、洗濯物を持って階段を上がることになる。

生活の場が2階なら、水回りも2階へ。上下の移動を1日何度も発生させない、という判断ですね。

ポイント④|1階は「寝るためだけの階」と割り切る

1階の3部屋は、主寝室6帖と洋室4.4帖が2つ。ウォークインクローゼット2.7帖が中央にあります。

寝るためだけの部屋と割り切れるかどうかで、この広さの評価はまったく変わります。4.4帖は勉強や趣味のスペースとしては手狭ですが、ベッドを置いて眠る場所としては十分です。

日中の活動は2階のLDKで。そう決まっている間取りなので、個室に多くを求めなくて済みます。

ポイント⑤|LDK16.6帖を、間口10mいっぱいに使う

2階のLDKは16.6帖。建物の東半分を使い切っています。

奥行が4.55mしかないので、部屋は横に長い形になります。キッチンを東の壁沿いに寄せ、ダイニングとリビングを西へ並べる構成ですね。

奥行が浅いということは、南北どちらの窓からも遠い場所がないということでもあります。細長い部屋ですが、光の条件はむしろ良い形です。

検討するなら、ここは確認を

  • 買い物の荷物を2階へ運ぶこと:2階リビングで最大の負担がここです。米、飲料のケース、まとめ買いした食材。毎回階段を上がることになります。宅配ボックスの位置や、1階に一時置き場を作るなどの工夫を考えておきたいところ。
  • 2階に水回りがあること:万一の漏水は、階下に被害が出ます。配管の点検口の位置と、床の防水仕様は確認しておきたいですね。また階下は寝室なので、夜間の給排水音も気になる可能性があります。
  • 収納率10.25%:いまは足りても、5年後にモノが増えたときに効いてくる部分です。WIC2.7帖が主力なので、季節物や大物の置き場は別に確保しておきたいところ。
  • 将来の階段:年齢を重ねたときに、生活の場が2階にあることが負担になります。長く住む前提なら、1階の一室をLDKに転用できるかまで考えておくと安心です。
  • 必要な敷地:建築面積13.8坪に対して、建ぺい率の上限がいくつかを確認しておきたいところ。土地35坪なら4割で14坪なので、ぎりぎり収まる計算になります。

こんなご家族に向いています

  • 狭小地、建て込んだ市街地に建てる方
  • 1階の日当たりが期待できない敷地をお持ちの方
  • 明るいLDKを最優先したい方
  • 個室は寝るためと割り切れる方
  • 27坪で3LDKを確保したい方

まとめ|土地が狭いときは、上下を入れ替えてみる

間取りが入らない、日当たりが取れない。狭小地ではよくある行き詰まり方です。そういうとき、平面をいじり続けても答えが出ないことがあります。

そこで一度、階を入れ替えてみる。LDKを2階へ、寝室を1階へ。これだけで、光の条件も部屋の取り方も一気に変わります。

上下の移動という負担は増えます。ただ、暗いリビングで20年過ごすことと比べて、どちらを選ぶか。狭い土地では、そういう天秤の掛け方になりますー。

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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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