
概要
- 延べ面積 :98.54㎡(29.30坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):10.01m
- 奥行(縦):10.01m
- 収納率 :15.12%
プランポイント
10.01m×10.01m。ぴったり真四角の平屋です。29.30坪という、けっして大きくない面積のなかに、20.5帖のLDK、ファミリークローク、シューズクローク、3帖の洗面脱衣室、トイレ2か所、そして南のデッキ。いま平屋で人気の要素が、ほぼ全部入っています。それを可能にしているのが、この「真四角」という形なんですね。
ポイント①|真四角がいちばん、面積の無駄が出ない
同じ床面積でも、外周の長さは形によって変わります。正方形は、同じ面積を囲むのに必要な外壁がいちばん短くなる形です。
外壁が短いということは、材料費も、断熱にかかるコストも、将来のメンテナンス費用も抑えられるということ。しかも凹凸がないので、雨仕舞いの弱点になる箇所も生まれません。
さらに室内側でも効きます。L字やコの字の平面は、折れた部分に必ず使いにくい隅が生まれる。真四角ならそれがなく、部屋を素直に並べていけます。29坪でこれだけ詰め込めているのは、形が単純だからです。
ポイント②|LDK20.5帖を、南東の角にたっぷりと
家の中央から南東にかけてがLDK20.5帖。29.30坪の家で、7割近い面積を1階の中心に使っています。
キッチンは北向きに配置され、その手前にアイランドのカウンター、そしてダイニングテーブル。南側がリビングで、掃き出し窓の外にウッドデッキとシンボルツリーがあります。
キッチンに立つと、ダイニング、リビング、南の庭までが一直線に見通せます。真四角の平面の対角線方向に視線が抜けるので、20.5帖の数字以上に広く感じられるはずです。
ポイント③|洗面脱衣室3帖とファミリークローク3帖を、北西に隣接させる
北西には、浴室2帖、洗面脱衣室3帖、そしてファミリークローク3帖。
洗面脱衣室が3帖あるので、洗濯機と洗面台を置いてもゆとりがあります。室内干しのバーも描かれていて、洗う・干す・身支度するがこの1室で回る形。
そして南隣がファミリークローク3帖。乾いた洗濯物を数歩でしまえます。洗濯という家事のなかで、いちばん面倒な「しまう」工程を短くする配置ですね。
ポイント④|トイレを2か所。玄関の近くと、水回りの近くに
西側に2か所、トイレが設けられています。ひとつはファミリークロークの南、玄関ホールに面した位置。もうひとつはその北、水回りエリアの中です。
29坪の平屋でトイレを2つというのは、少し贅沢に見えるかもしれません。でも来客と家族で使い分けられるのは、実際に住むとありがたい部分です。
玄関側のトイレには手洗いカウンターも付いています。帰宅してすぐ手を洗える位置なので、洗面所まで歩かなくて済みます。
ポイント⑤|個室3つを北側に、横一列で並べる
北側には、西から主寝室6帖、洋室5帖、洋室5帖。3部屋が横一列に並び、それぞれ北面に窓を持ちます。
日当たりのいい南側をLDKに譲ったので、個室は北回りです。ただし真四角の平面なので、どの部屋も外壁に接していて、光が入らないということはありません。
洋室2つは同じ5帖ずつ。きょうだいで差がつかない広さです。主寝室6帖はやや控えめですが、衣類はファミリークロークに出す前提なので、寝る場所としては十分でしょう。
ポイント⑥|シューズクローク2帖と、南西の玄関
南西の角に玄関。その西に2帖のシューズクロークがあります。
2帖あれば、靴に加えてベビーカー、傘、外遊びの道具まで入ります。玄関から見て、生活空間はホールを一つ挟んだ先。ドアを開けた瞬間にLDKが見えることはありません。
ホールから北へ進めば水回り、東へ進めばLDK、その先に個室。真四角の家の中央にホールを置くと、どこへ行くにも距離が均等になります。移動のための廊下がほとんど要らないのも、この形の利点ですね。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率15.12%:真四角の平面は、隅に無駄が出にくいぶん、収納も効率よく取れています。ファミリークローク3帖とシューズクローク2帖に加えて、各室のクローゼットも標準的に確保されている形。29坪台としては、かなり健闘している数字です。
- パントリーがない:キッチンの背面収納はありますが、食品ストックのための小部屋はありません。まとめ買いをされるご家庭なら、カップボードの容量を最初から多めに計画しておきたいところ。
- 個室3つがすべて北向き:主寝室も子ども部屋も北面です。寝る場所と割り切れるかどうかで評価が変わります。日中もお子さんが部屋で過ごすなら、東西の窓の取り方を相談したいですね。
- 建築面積が約30坪:平屋なので、この面積がそのまま敷地に必要です。建ぺい率60%なら敷地は50坪以上、駐車2台なら60坪前後を見ておきたいところ。真四角なので、土地も正方形に近い形と相性がよくなります。
- トイレ2か所ぶんのコスト:便器も配管も2つ分です。29坪という規模を考えると、この判断に納得できるかどうかは家族構成次第。来客の頻度も含めて考えてみてください。
こんなご家族に向いています
- 平屋を建てたいけれど、予算は抑えたい方
- 正方形に近い土地をお持ちの方
- 人気の要素をひととおり入れておきたい方
- 洗濯をひとつの部屋で完結させたい方
- お子さんが2人までのご家庭
まとめ|形をシンプルにすると、中身に予算が回る
家の外形を凝ると、それだけで費用がかかります。L字にする、下屋を出す、軒を深くする。どれも魅力的ですが、そのぶん中身に回せるお金は減ります。
このプランは真四角という、いちばん単純な形を選びました。そのかわり中身は充実していて、29坪とは思えない要素が入っています。外にかけるか、中にかけるか。予算の配分の話として見ると、これはかなり合理的な選択です。
平屋を検討されている方は、まず「四角い形で描いたらどうなるか」を一度見せてもらってください。そこから何を足すかを考えると、優先順位がはっきりしますー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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