

概要
- 延べ面積 :99.37㎡(30.06坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):6.37m
- 奥行(縦):11.83m
- 収納率 :9.19%
プランポイント
1階だけで生活が完結する家。しかも部屋は4LDK。それを間口6.37m、延床30.06坪で成立させています。この2つは本来かなり相性が悪くて、どちらかを諦めることが多いんですよね。この間取りは、階ごとの役割を割り切ることでその両立に届いています。
ポイント①|1階に、暮らしに必要なものが全部ある
1階には主寝室6帖、ウォークインクローゼット2帖、浴室2帖、脱衣室3.5帖、洗面所、トイレ、そしてLDK18帖。生活に必要な要素がひととおり揃っています。
つまり、2階へ一度も上がらなくても1日が終わる家です。お子さんが独立したあと、あるいは階段の上り下りがつらくなったあとも、そのまま住み続けられます。
平屋にすれば同じことはできますが、その場合は敷地に相応の広さが要ります。この間取りは6.37m×11.83mという細長い土地で、2階を積むことで同じ状態を作りました。
ポイント②|寝る場所と収納を、1階の北側にまとめる
主寝室6帖は北西の奥。その東隣にウォークインクローゼット2帖、さらに浴室と脱衣室3.5帖が続きます。
寝室から着替えて、そのまま浴室へ。朝も夜も、この北側のゾーンだけで身支度が終わります。LDKを横切る必要がないので、他の家族が起きていても気を使いません。
脱衣室が3.5帖と広めなのもポイントで、洗濯機を置いたうえで作業スペースと室内干しの余裕があります。洗濯物を2階へ運ぶ必要がないので、1階完結型の利点が最大限に出る形です。
ポイント③|18帖のLDKを、間口3.5間に収める
LDKは18帖。間口6.37m、つまり3.5間しかない幅の中に収まっています。
キッチンは中央に対面で配置され、南に向かってダイニング、リビングと並びます。細長い形をそのまま活かして、南北方向に空間を伸ばした構成ですね。
幅が限られているので、横に広がるレイアウトはできません。その代わり、南の窓から北のキッチンまで視線が一直線に抜けるので、18帖という数字以上に奥行きを感じられます。
ポイント④|2階は子ども部屋に専念させる
2階には洋室5帖、4.4帖、3.8帖の3室とトイレ。それだけです。
浴室も洗面も主寝室もないので、2階は完全に「個室のための階」になっています。役割を絞ったぶん、限られた面積に3部屋を収められました。
お子さんが3人いても個室を用意できますし、1部屋を書斎や納戸として使う選択肢もあります。1階が完結しているので、2階の使い方は自由度が高い形ですね。
ポイント⑤|階段と玄関を、建物の中央に置く
玄関は南東。ホールを上がるとすぐ階段があり、その北側に洗面所とトイレが並びます。
階段を中央に置くと、2階に上がりきったところが建物の真ん中になります。そこから各部屋へ振り分けられるので、2階の廊下が短くて済むんですよね。細長い建物ほど、この効果は大きくなります。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率9.19%:ここは正直に言うと、この間取りの一番の弱点です。WIC2帖とシューズクロークが主な収納で、ファミリークロークやパントリーがありません。4LDKで家族の人数が多くなるほど、モノの置き場が足りなくなります。造作収納や壁面収納を最初から予算に入れておきたいところです。
- 洋室3.8帖の広さ:シングルベッドと小さな机でいっぱいになります。お子さんが中学生以上になると手狭に感じる可能性が高いので、勉強はリビングでという前提なら成立しますが、そこは家族で確認を。
- 間口6.37mと隣家の距離:東西の壁が敷地境界に近くなります。窓の位置は隣家の窓と正対しないよう調整が要ります。
- 2階が1階より小さい形:屋根に段差ができるぶん、納まりが複雑になります。見積もりの段階で、総二階にした場合との差額を出してもらうと判断しやすいですね。
- 1階の音:主寝室とLDKが同じ階にあります。生活時間がずれるご家族だと、テレビの音などが気になる可能性があります。
こんなご家族に向いています
- お子さんが2〜3人いて、それぞれに個室を用意したい方
- 将来2階を使わない暮らしを想定しておきたい方
- 洗濯を1階で完結させたい方
- 間口の狭い、南北に長い敷地をお持ちの方
- 30坪で4LDKを確保したい方
まとめ|「1階完結型」は、2階の役割を捨てると作りやすい
1階完結型が難しくなるのは、2階にも水回りや納戸を持たせようとするときです。あれもこれもと積むと、1階に必要なものが入りきらなくなります。
この間取りは2階を「寝るだけの階」と割り切りました。トイレ以外は何も置かない。そう決めたことで、1階に主寝室とWICと3.5帖の脱衣室を確保できています。
1階完結型を検討されるなら、まず2階から何を外せるかを考えてみてください。足す順番ではなく、引く順番で組み立てたほうが、うまくまとまることが多いですよー。
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