
概要
- 延べ面積 :96.89㎡(29.31坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :東西玄関
- 間口(幅):12.285m
- 奥行(縦):9.1m
- 収納率 :10.65%
プランポイント
ただいまと言わずに、自分の部屋へ。思春期のお子さんがいるご家庭では、意外とありがちな場面ですよね。この平屋は、その動きを咎めるのではなく、最初から通れる道として用意しています。LDKを通らずに個室へ行ける、裏動線のあるプランです。
ポイント①|個室はLDKではなく、東側の廊下に面している
洋室4.3帖が2室と主寝室6.7帖は、建物の東側にまとまっています。この3部屋の扉はLDKに向いていません。東側を南北に走る廊下に面しています。
一般的な平屋だと、個室の扉がLDKに直接開くことが多いんですよね。そうすると部屋を出入りするたびに、リビングにいる家族の視界に入ります。この間取りは廊下を1本挟むことで、その状態を避けています。
見られたくないから、ではなく、選べるようにしておくという設計です。顔を合わせたいときはLDKを通ればいいし、そうでない日は廊下を使えばいい。
ポイント②|玄関からシューズクローク経由で、LDKを迂回する
玄関の土間の奥に、シューズクローク2帖があります。ここが土間側と屋内側の両方に開いていて、通り抜けできる形です。
抜けた先は洗面所と脱衣室のある北側のゾーン。そこから東の廊下へ回れば、LDKに一度も入らずに個室まで到達します。
これは実はお子さんだけの話ではなくて、雨の日に濡れて帰ってきたとき、荷物が多いとき、来客中に帰宅したときにも効いてきます。「見られたくない」より「通りたくない」場面のほうが、実際は多いんですよね。
ポイント③|20.7帖のLDKと、4.5帖の和室
LDKは20.7帖。29.31坪の平屋としては、かなり大きく取られています。キッチンは中央付近の対面配置で、そこからリビングまで一続きです。
南西には和室4.5帖。LDKと引戸でつながっていて、南のウッドデッキにも面しています。開け放てばLDKの延長、閉じれば来客用の個室という使い分けができます。
平屋で4LDKを確保しながらLDKに20.7帖を割けているのは、廊下を東側の1本だけに絞ったからですね。
ポイント④|脱衣室3.5帖。洗面所は独立させる
脱衣室が3.5帖と、しっかり広く取られています。中に洗濯機があり、浴室2帖が東隣です。
洗面所はこの脱衣室とは別に、西側に独立しています。誰かが入浴中でも歯磨きや手洗いができますし、来客に洗面所を使ってもらっても脱衣室の中を見られません。
3.5帖あると洗濯機のほかに作業台や室内干しを足す余地が残ります。裏動線の途中にあるので、帰宅してそのまま洗濯機に放り込む、という動きもしやすい位置です。
ポイント⑤|平屋で4LDK。個室は必要十分に絞る
洋室4.3帖が2室、主寝室6.7帖、和室4.5帖で4LDK。個室のサイズは、それぞれコンパクトにまとめられています。
平屋で部屋数を増やすと、そのぶん建築面積がまるごと増えます。この間取りは個室を必要十分な広さに抑えて、浮いた面積をLDKと脱衣室に回しました。家族が長くいる場所を優先する、という考え方ですね。
検討するなら、ここは確認を
- 裏動線をどう捉えるか:LDKを通らずに部屋へ行けることを、良しとするか気になるかは、ご家庭の方針が分かれるところです。「顔を見て話す機会が減る」と感じるなら、あえて動線を1本にする選択もあります。どちらが正解ということはありません。
- 洋室4.3帖の広さ:ベッドと学習机を置くとほぼ埋まります。クローゼットは確保されていますが、荷物が増える時期には手狭に感じる可能性があります。
- 間口12.285mという条件:平屋を横に広げる形なので、間口の広い敷地が前提になります。駐車スペースも横に並べるとなると、相応の間口が要ります。土地の寸法から確認したいところです。
- 建物中央の採光:奥行9.1mの平屋なので、LDK中央やキッチンまわりは南北の窓から離れます。天窓やハイサイドライトを検討する価値があります。
- 収納率10.65%:平屋としては少なめの部類です。シューズクローク2帖が主力で、ファミリークロークがありません。洗濯物のしまい先をどこにするかは、決めておきたいところですね。
こんなご家族に向いています
- お子さんが思春期にさしかかる、あるいはこれから迎えるご家庭
- 家族それぞれの生活時間が違うご家庭
- 平屋で4LDKを確保したい方
- 間口の広い敷地をお持ちの方
- LDKに20帖以上を割きたい方
まとめ|道を1本増やすと、家の中の空気が変わる
裏動線というと、どこか後ろめたい響きがあります。でも実際に効いてくるのは、選択肢があるという状態そのものなんですよね。
通らなければいけない道が1本しかないと、通るたびに小さな緊張が生まれます。疲れて帰った日、話したくない日、荷物で手がふさがっている日。そういうときに逃げ道があるだけで、家の中の居心地は変わります。
お子さんのためだけの仕掛けと考えず、家族全員にとっての余白として見てみてください。1本の廊下が生む効果は、思っているより大きいかもしれませんー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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