
概要
- 延べ面積 :110.97㎡(33.57坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):12.74m
- 奥行(縦):9.1m
プランポイント
家事動線の工夫というと、回遊できるとか、抜け道があるとか、そういう話になりがちです。でもこの33.57坪の平屋がやっているのは、もっと単純なこと。キッチンから浴室までを、東へ向かって一直線に並べただけです。奇抜な仕掛けはありません。それでも、この単純さがちゃんと効いています。
ポイント①|キッチンから浴室まで、横一列に並べる
建物の北側を、西から東へ順に見ていきます。キッチン、パントリー、ユーティリティー2.5帖、脱衣室1.5帖、そして浴室2帖。
この5つが一列です。料理をしながら洗濯機を回しに行く、乾いたものを取り込む、お風呂の様子を見に行く。すべて同じ列の上を歩くだけで済みます。
曲がらない、戻らない。回遊動線のような設計上の工夫はありませんが、そのぶん迷いようがありません。毎日繰り返す動きほど、単純なほうがいいんですよね。
ポイント②|ユーティリティー2.5帖に、洗濯の作業を集める
一列の中ほどにあるのが、ユーティリティー2.5帖。洗濯機と物干しのバーが描かれています。
脱衣室1.5帖は脱ぐことに絞っていて、洗って干す作業はこちらで。役割を分けたぶん、それぞれに必要な広さだけを与える形です。
そしてユーティリティーの南隣が、ファミリークローク3帖。干して乾いたら、南へ数歩でしまえます。一列の動線に、収納が直交して付いている構成ですね。
ポイント③|ファミリークローク3帖と納戸3帖を、縦に並べる
家の中央に、ファミリークローク3帖と納戸3帖が縦に並んでいます。
クロークは衣類、納戸は日用品や大物。役割の違う収納を2つ持つことで、「とりあえずここに置く」場所が生まれにくくなります。
しかも位置が家のほぼ中央です。北の水回りからも、南の玄関ホールからも、西のLDKからも近い。33坪の平屋で中央に収納を置けるのは、面積に余裕があるからこそですね。
ポイント④|LDK18帖と畳コーナー3帖を、西側に
西側にLDK18帖。北にキッチン、中央にダイニングテーブル、南にL字のソファ。南の窓の先には、ウッドデッキが待っています。
LDKの西には3帖の畳コーナー。押入も付いています。お子さんの遊び場、昼寝、洗濯物をたたむ場所。押入があるので、ふとんもここにしまえます。
そして畳コーナーの南北に洋室4.6帖が2つ。子ども部屋がLDKの近くにあるので、小さいうちは目が届きます。
ポイント⑤|主寝室7.5帖を、玄関の東に
南東の角に主寝室7.5帖、その北にWIC1.5帖。
玄関のすぐ東という位置です。帰宅してすぐ着替えられますし、子ども部屋のある西側とは家の反対側なので、生活音からも離れられます。
WICが主寝室の専用なので、家族共用のファミリークロークとは使い分けられます。夫婦のものと家族のもの、置き場が分かれている形です。
ポイント⑥|シューズクローク3帖という、玄関の余裕
玄関の西隣に、3帖のシューズクローク。かなり大きめです。
靴のほかに、ベビーカー、アウトドア用品、外遊びの道具、傘。外で使うものをここで止められます。3帖あれば、家族4人ぶんでも十分です。
玄関からホールへ、そこから北の水回り、西のLDK、東の主寝室へ。ホールを中心に三方向へ分岐する形になっています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納の配分:シューズクローク3帖、ファミリークローク3帖、納戸3帖、WIC1.5帖、押入。用途ごとに分かれていて、量としてもかなり手厚い部類です。あとはそれぞれの棚をどう割り付けるかですね。何をどこに置くか決めておかないと、大きい収納ほど雑に埋まります。
- 一列の動線を人が通る:キッチンからユーティリティーへ抜ける道は、パントリーの中を通ります。ここに物を置くと通れなくなるので、通路幅の確保を図面で確認しておきたいところ。
- 脱衣室1.5帖:服を脱ぎ着するだけに絞った広さです。お子さんの入浴を手伝う時期には、動ける範囲が限られます。ユーティリティーとの建具の開き方を確認しておきましょう。
- 子ども部屋4.6帖が2つ:畳コーナーを挟んで南北に分かれています。机とベッドを置くとほぼ埋まるので、衣類はファミリークロークに出す前提になります。
- 建築面積が敷地に載るか:間口12.74m×奥行9.1mの平屋です。33坪ぶんの面積をそのまま地面に置くので、上限に届く地域もあります。停める車の台数まで入れて、敷地の図面と重ねて確認しておきましょう。
こんなご家族に向いています
- 料理と洗濯を並行して進めたい方
- 家事の動きを単純にしたい方
- ベビーカーやアウトドア用品を玄関に置いておきたい方
- 畳のスペースを日常的に使いたい方
- 33坪ほどの平屋で、3LDKをゆったり組みたい方
まとめ|シンプルな動線は、あとから効いてくる
間取りを検討していると、つい凝った工夫に惹かれます。ぐるりと回れる、二方向から入れる、隠し通路がある。どれも魅力的です。
でも毎日繰り返す動きに関して言えば、単純なほうが疲れません。考えなくても体が動く。このプランの一列の並びは、まさにそれです。
工夫の数で間取りを評価しないほうがいいかもしれません。「毎日の動きが何歩で終わるか」。その一点で見ると、シンプルな答えが強かったりしますー。
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