
概要
- 延べ面積 :94.40㎡(28.55坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :南入り
- 間口(幅):10.92m
- 奥行(縦):9.1m
- 収納率 :14.02%
プランポイント
動線を短くしようとすると、たいていは「回れるようにする」という話になります。でもこの28.55坪の平屋は逆で、まっすぐ並べることを選びました。帰宅の動線が西から東へ一直線。洗濯の動線が北から南へ一直線。曲がらない、戻らない、迷わない。単純だからこそ間違いようがない、という考え方です。
ポイント①|帰宅動線を、玄関から西東に一直線で
南西の玄関を入ると、シューズクローク2帖、ホール、パントリー1.1帖、そしてキッチン。西から東へ、まっすぐ並んでいます。
買い物から帰ってきたときの動きを追ってみてください。靴を脱いで、外のものはシューズクロークへ。ホールを抜けて、食品はパントリーへ。そのままキッチンに立てます。
途中で曲がる必要も、リビングを横切る必要もありません。荷物を持ったまま最短距離で片付く。この単純さが、毎日の負担をじわじわ減らしていきます。
ポイント②|洗濯動線を、東側で北から南に一直線で
東側には、北から浴室2帖、脱衣室1.5帖、洗面所、トイレ、そしてランドリールーム3帖。こちらも一列です。
脱いで、洗って、南のランドリールームで干す。3帖あるので室内干しのバーを渡しても余裕があり、たたむ作業もここでできます。
脱衣室を1.5帖と最小限にして、洗面所を独立させているのもポイントです。誰かが入浴していても、洗面台は使える。朝の混雑が起きにくい構成になっています。
ポイント③|2本の直線が、LDKを挟む
面白いのは、この2本の一直線がLDKを避けて通っていること。
帰宅動線は家の北西を通り、洗濯動線は東の端を通る。LDK17帖は、その2本に挟まれた真ん中にあります。
つまり家事のための移動が、くつろぐ場所を横切りません。誰かがソファに座っていても、その前を荷物を持って通ることがない。動線を分けるというのは、こういうことですね。
ポイント④|LDK17帖と畳コーナー2.5帖
家の中央から南にかけて、LDK17帖。キッチンは北寄りに横向きで、その南にダイニングテーブル、さらに南にリビング。
LDKの南西には2.5帖の畳コーナーがあります。小さめですが、その分「部屋」にならずLDKの一部として使い続けられる大きさです。お子さんを寝かせておく、乾いた洗濯物を広げる、来客に腰かけてもらう。
南面の掃き出し窓の外には、幅の広いウッドデッキと植栽。LDKからも畳コーナーからも外に出られます。
ポイント⑤|個室3つを北側に並べる
北側には、西から主寝室6.5帖、洋室4.5帖、洋室4.5帖。3部屋が横一列です。
日当たりのいい南をLDKとデッキに使ったので、個室は北回り。ただし間口10.92m×奥行9.1mという横長の平面なので、どの部屋も北面に窓を持てます。
主寝室にはクローゼットの帯が南側に付いていて、これが個室ゾーンとLDKのあいだの緩衝にもなっています。生活音がやわらぐ配置ですね。
ポイント⑥|シューズクローク2帖とパントリー1.1帖の役割分担
帰宅動線の上に置かれた2つの収納は、受け持つものが違います。
シューズクローク2帖は、外で使うもの。靴、傘、ベビーカー、外遊びの道具。ここで止めておけば、室内に土や砂が入りません。
パントリー1.1帖は、食品と日用品のストック。小さいですが、キッチンの真横なので使用頻度は高いはずです。
同じ直線の上に、性格の違う収納を順番に並べる。歩きながら、持っているものを一つずつ手放していける形になっています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率14.02%:28坪台としては十分な数字です。シューズクローク2帖、パントリー1.1帖、各室のクローゼット。それぞれ使う場所の近くにあるので、実用性は数字以上でしょう。ただしファミリークロークがないぶん、衣類は各部屋で管理する前提になります。
- ランドリールームからしまう場所が遠い:干す場所は東端のランドリールーム、しまう場所は北側の各個室のクローゼット。乾いた洗濯物を持って、家の東から北西まで運ぶことになります。ここだけは一直線になっていないので、実際の動きを確認しておきたいところ。
- 脱衣室1.5帖:服を脱ぐことだけに絞った広さです。小さなお子さんの入浴を手伝う時期は手狭に感じるかもしれません。
- 個室3つが北向き:主寝室も子ども部屋も北面です。寝る場所と割り切れるかどうか。日中に部屋で過ごすことが多いなら、窓の取り方を相談しておきたいですね。
- 間口10.92mの敷地:横長の平屋なので、幅のある土地が必要です。駐車スペースを建物の横に並べるなら、さらに幅が要ります。台数から逆算しておきましょう。
こんなご家族に向いています
- 買い物の量が多く、荷物の出し入れが頻繁なご家庭
- くつろぐ場所を家事の動線が横切るのが気になる方
- 室内干しの場所をしっかり確保したい方
- 平屋で3LDKを、無駄なくまとめたい方
- 間口の広い土地をお持ちの方
まとめ|曲がらない動線は、それだけで強い
回遊動線は魅力的ですが、輪をつくるには出入口が増え、壁が減ります。収納や家具を置ける面も、そのぶん少なくなる。
このプランは回すのをやめて、まっすぐ並べました。帰宅は西から東へ、洗濯は北から南へ。単純ですが、単純だから迷いようがありません。しかも2本の直線がLDKを避けているので、くつろぐ場所が守られています。
動線を考えるときは、まず自分がよくやる動きを2つか3つ挙げてみてください。その動きが図面の上で一直線になっていれば、たいていの間取りはうまくいきますー。
保存・コメントもこちらから
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
ご相談メニューと料金は、リンク先のページでご確認いただけます
イメージギャラリー




コメント