シンプルに見えて実は汎用性◎ サニタリーユニットプラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :119.24㎡(36.06坪)
  • 部屋数  :4LDK
  • 玄関   :東(西)入り
  • 間口(幅):9.1m
  • 奥行(縦):7.28m
  • 収納率  :8.05%

プランポイント

間口9.1m×奥行7.28mの総二階。外形だけ見れば、どこにでもある四角い家です。でも1階の北西を見てください。浴室、脱衣室、ランドリー、ファミリークローク。この4つが壁を共有しながら一つのかたまりになっています。水回りをユニットとして設計する。この考え方が、シンプルな箱の中身を大きく変えています。

ポイント①|浴室・脱衣室・ランドリー・クロークを1ブロックに

北西の一角に、浴室2帖、脱衣室1帖、ランドリー3帖、ファミリークローク2帖。この4室が隣接して並んでいます。

順番に見ていくと、そのまま洗濯の手順になっているんですね。お風呂で脱いで、脱衣室を通って、ランドリーで洗って干して、ファミリークロークにしまう。一直線です。

脱衣室が1帖と極端に小さいのは、脱ぐだけの場所と割り切っているから。作業はすべて隣の3帖のランドリーでやります。役割を分けたぶん、それぞれに必要な広さだけを与える。無駄がありません。

ポイント②|このユニットは、どこにでも移植できる

このかたまりの優れているところは、ひとかたまりで完結していることです。

外との接点は「入口が一つ」だけ。だから間取り全体の中で、東西南北どこに置いても成立します。今回は北西ですが、南に日当たりを取りたければ北東でもいい。土地の条件が変わっても、このユニットだけは持っていける。

「汎用性◎」というのはそういう意味ですね。部屋をバラバラに配置すると、そのたびに全体を組み直す必要が出ます。でもユニット化しておけば、他の部分だけを敷地に合わせて動かせばいい。設計の考え方として、とても合理的です。

ポイント③|1階の南半分を、まるごとLDK20帖に

1階の南側はLDK20帖。西端にキッチンが縦に配置され、ダイニング、リビングと東へ広がります。

水回りを北西のユニットに押し込めたことで、南側がまるまる空きました。間口9.1mの建物なので、その幅をフルに使ったLDKになります。

南面には掃き出し窓とウッドデッキ。デッキの端にはシンボルツリーが植えられていて、リビングからの視線の先に緑が入ります。総二階のシンプルな箱でも、外との関係をつくればこれだけ気持ちよくなる、という例ですね。

ポイント④|玄関からLDKまでを、東側でさばく

玄関は東側。シューズクローク2帖が併設され、ホールを経てLDKへ入ります。

2帖のシューズクロークは、靴に加えてベビーカーやアウトドア用品まで入ります。玄関脇にトイレもあり、来客が生活空間に入らずに用を足せる配置です。

階段は玄関ホールとLDKの境目あたり。2階から降りてきた人がLDKに顔を出す形なので、家族の気配は伝わります。かといってリビングを横断する必要はないので、来客中でも気を遣いません。

ポイント⑤|2階に4部屋。5.2帖×3と主寝室6帖

2階は、北西に洋室5.2帖、西に主寝室6帖、南東に洋室5.2帖が2つ。そしてホールとトイレ、南西にバルコニー。

子ども部屋が3つ確保できるので、お子さんが3人のご家庭にも対応できます。4LDKという部屋数は、この2階の構成から来ています。

主寝室が6帖とやや控えめですが、そのぶん子ども部屋が5.2帖ずつ均等に取れています。きょうだいで部屋の広さに差が出ないのは、案外もめない秘訣かもしれません。

ポイント⑥|バルコニーを南西に。ランドリーの真上に置く

2階の南西にバルコニー。1階のランドリーとファミリークロークの、ちょうど真上にあたります。

この上下関係は偶然ではないですね。水回りの配管を上下で揃えると工事が楽になりますし、干す場所と洗う場所が階違いとはいえ近い位置に来ます。

普段は1階のランドリーで室内干し、天気のいい日は2階のバルコニーへ。使い分けができる形です。

検討するなら、ここは確認を

  • 収納率8.05%:サニタリーユニットに面積を集中させたぶん、家全体の収納は8.05%まで下がっています。ファミリークローク2帖とシューズクローク2帖のほかは、各室のクローゼットのみ。この数字で暮らすには、持ち物を絞るか、造作収納を最初から予算に組み込むかのどちらかが必要です。
  • 脱衣室が1帖:脱ぐためだけの寸法です。お子さんの体を拭いてあげる、着替えを手伝うといった動作には狭い。実際の使い方を想像して、ランドリーとの建具の開け方まで確認しておきたいところ。
  • 主寝室6帖に対して子ども部屋5.2帖:ほとんど差がありません。夫婦の衣類をどこに置くか、WICが無い形なので、造作のクローゼットを足す前提で考えたいですね。
  • 総二階で東西の壁が近い:間口9.1mなので、両隣とは近くなります。南北の壁が短い形なので、採光の主役は東西面になります。ここが塞がれると一気に暗くなるので、隣家の状況は先に確認を。
  • 1階に個室がない:将来、階段の上り下りが難しくなったときの逃げ道がありません。LDK20帖の一部を仕切れる余地があるか、聞いておくと安心です。

こんなご家族に向いています

  • 洗濯の一連の作業を1か所で終わらせたい方
  • お子さんが3人までのご家族
  • 敷地が正方形に近く、大きな間口が取れない方
  • 建築費を抑えつつ、部屋数は確保したい方
  • 持ち物を絞った暮らしができる方

まとめ|間取りは、かたまりで考えると設計しやすい

間取りを考えるとき、部屋をひとつずつ配置していくと、必ずどこかで行き詰まります。あちらを立てればこちらが立たず、という状態ですね。

このプランのように、関係の深い部屋をあらかじめユニットにしておくと、考えることが減ります。洗う・干す・しまうは一つのかたまり。あとはそれをどこに置くか決めるだけ。

ご自身で間取りを考えてみるときも、まず「セットで使う部屋」を書き出してみてください。それをかたまりとして扱うと、パズルがぐっと解きやすくなりますー。

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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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