
概要
- 延べ面積 :107.23㎡(32.43坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :西(東)入り
- 間口(幅):10.01m
- 奥行(縦):11.83m
- 収納率 :14.09%
プランポイント
平屋の一番の武器は、屋根の裏側を使えることです。2階建てなら2階の床になってしまう部分を、そのまま天井の高さに変えられる。この32.43坪のプランは、その利点を最大限に使うことを前提につくられています。平面図には天井の高さが描かれませんが、LDK20.5帖の上には勾配天井が広がっている。同じ帖数でも、体感がまったく違ってきます。
ポイント①|勾配天井は、平屋にしかできない贅沢
2階建ての1階は、天井の上に2階の床があります。だから天井高は2.4m前後で頭打ちです。
平屋は違います。天井の上にあるのは屋根だけ。その屋根の勾配をそのまま室内に見せれば、一番高いところで3.5m、4mという高さが取れます。しかも構造をいじる必要がなく、追加の面積も要りません。
坪単価を上げずに開放感を得られる方法として、これに勝るものはなかなかありません。平屋を選んだなら、まず検討したい要素ですね。
ポイント②|LDK20.5帖を、南と東の二面に開く
LDKは20.5帖。建物の南半分から東側にかけてを占めています。
キッチンは東側に縦向きで、その手前にダイニングテーブル。西側にリビングのソファが置かれています。南面には掃き出し窓とウッドデッキ、東側にもデッキが回り込んでいる形です。
二面に開いているので、光の入り方が時間帯で変わります。朝は東から、昼から午後は南から。勾配天井と組み合わせると、高い位置の窓からも光を取れるので、日中はかなり明るくなるはずです。
ポイント③|畳コーナー3帖を、LDKと玄関の境に置く
LDKの北西、玄関ホールとの境目あたりに3帖の畳コーナーがあります。
位置が絶妙で、玄関から入ってすぐの場所です。来客をここに通せば、リビングの奥まで見せずに済みます。かといって独立した和室ではないので、普段はLDKの一部として使えます。
お子さんの昼寝、洗濯物をたたむ場所、ちょっと横になる場所。3帖という広さは、閉じずに使い続けられるちょうどいい大きさなんですよね。
ポイント④|北側に、洗濯のための部屋を3つ並べる
北側には、西からファミリークローク2.5帖、脱衣室1.5帖、浴室2帖。そしてその南に、ランドリールーム2.5帖とパントリー2.2帖。
脱衣室が1.5帖と小さいのは、脱ぐだけの場所と割り切っているからです。洗って干す作業は、隣のランドリールームで行います。そして乾いたらファミリークロークへ。
3つの部屋が役割ごとに分かれていて、それぞれが必要な広さだけを持っている。洗濯という家事を分解して、それぞれに場所を与えた形ですね。
ポイント⑤|主寝室7.7帖を北西に、子ども部屋を南西に
北西の角に主寝室7.7帖。南西に洋室4.6帖が2つ並んでいます。
主寝室が北西というのは、日当たりより静けさを優先した配置ですね。ファミリークロークがすぐ東隣にあるので、朝の身支度もスムーズです。
子ども部屋2つは南西。西向きの窓を持つので、午後の光が入ります。玄関ホールから直接入れる位置なので、LDKを通らずに部屋へ行けるのも、思春期を考えると悪くない配置です。
ポイント⑥|パントリー2.2帖を、キッチンの北に
キッチンの北側にパントリー2.2帖。ランドリールームとも隣接しています。
食品ストックの置き場としてはもちろん、キッチン家電の置き場としても使えます。2.2帖あれば、炊飯器やオーブン、ストック棚を並べてもまだ余裕がある。
そしてこの位置なら、キッチンからもランドリーからも数歩です。料理をしながら洗濯機を回す、という並行作業がしやすい配置になっています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率14.09%:総量は確保できています。ただ、収納が北側に一列で並んでいるので、南西の子ども部屋からは少し歩きます。各洋室のクローゼットで日常のぶんを賄えるか、家具の配置まで含めて確認しておきたいところです。
- 勾配天井は断熱とセットで:天井が高いということは、暖めるべき空気の量が増えるということです。屋根断熱の仕様と厚み、そして夏の小屋裏の熱をどう逃がすか。ここを詰めておかないと、開放感と引き換えに冷暖房費が上がります。
- 照明とメンテナンス:高い位置の照明は、電球の交換が簡単ではありません。長寿命の器具を選ぶか、脚立で届く高さに抑えるか。シーリングファンを付ける場合も、掃除の方法まで確認しておくと安心です。
- 脱衣室1.5帖の狭さ:脱ぐためだけの寸法です。小さなお子さんの着替えを手伝う、体を拭いてあげるといった動作には手狭なので、ランドリールームとの建具の開き方を実際の動きで確認しておきたいですね。
- 間口10.01m×奥行11.83mの敷地:平屋は建築面積がそのまま必要になるので、建ぺい率の上限にぶつかりやすい形です。駐車スペースを含めて、敷地図の上で先に検証を。
こんなご家族に向いています
- 平屋を検討していて、開放感も諦めたくない方
- 洗濯の工程を分けて、それぞれに場所を持ちたい方
- 来客をLDKの奥まで通したくない方
- お子さんの人数が2人までのご家庭
- 断熱性能にきちんと投資するつもりのある方
まとめ|平屋の天井は、伸ばさないともったいない
平屋を選ぶ理由として、「階段がない」「ワンフロアで暮らせる」が挙がることが多いですよね。でも実は、天井を自由に高くできることのほうが、住み心地への影響は大きいかもしれません。
同じ20.5帖でも、天井が2.4mの部屋と、一番高いところが4mある部屋では、感じる広さがまるで違います。しかも床面積は変わらないので、固定資産税も建築費もそこまで増えません。
平屋を検討されている方は、ぜひ設計の早い段階で「勾配天井にできますか」と聞いてみてください。屋根の形と構造の決め方次第なので、後から変えるのは難しい部分ですー。
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