老後も大事だけど僕たちは今を生きている 2階もちゃんと使える一階完結型

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :106.83㎡(32.31坪)
  • 部屋数  :3LDK
  • 玄関   :南入り
  • 間口(幅):10.01m
  • 奥行(縦):7.28m
  • 収納率  :14.73%

プランポイント

1階完結型は老後に効きます。ただ、その老後が来るのは20年後、30年後の話です。その間ずっと2階を持て余すのは、さすがにもったいない。この間取りは1階に生活を載せたうえで、2階にも書斎と納戸とトイレを置きました。将来のためだけの階にしない、という考え方です。

ポイント①|1階に主寝室6帖とWIC3帖。まず土台を作る

1階には主寝室6帖、その隣にウォークインクローゼット3帖。さらに浴室2帖、脱衣室2帖、洗面所、トイレ、そしてLDK18.7帖。

寝る、着替える、風呂に入る、食べる。生活の基本動作がすべて1階に揃っています。将来2階へ上がるのがつらくなっても、そのまま住み続けられる形ですね。

WICが主寝室の隣にあるので、着替えのために移動する必要もありません。この配置が1階完結型の土台になります。

ポイント②|2階には、書斎2帖と納戸2.2帖を置く

2階に上がると、洋室4.5帖と5.2帖のほかに、書斎2帖、納戸2.2帖、そしてトイレがあります。

ここがこの間取りの主張です。1階完結型にすると、2階は「子どもが巣立ったら使わない階」になりがちなんですよね。でも書斎と納戸があれば、いまの生活の中で毎日使う理由ができます。

書斎2帖は、こもって作業するには十分な広さ。納戸2.2帖は、季節物や大物の置き場になります。どちらも将来まで使い続けられる用途です。

ポイント③|2階にトイレを置くという判断

2階のトイレは、1階完結型では省かれることの多い設備です。上がらない階に水回りは要らない、という発想ですね。

ただこの間取りは、いまお子さんがそこで生活していることを優先しました。夜中に降りてこなくていいし、朝の混雑も分散します。

将来使わなくなったとしても、その頃には1階だけで生活しているので困りません。今の20年を優先した設計です。

ポイント④|18.7帖のLDKと、吹抜け

LDKは18.7帖。キッチンは中央付近にあり、その北にWICと主寝室が並びます。南側にはウッドデッキが続きます。

LDKの一部が吹抜けになっていて、2階の廊下とつながります。1階で生活が完結する家でも、縦のつながりがあると2階が遠くなりません。2階を使い続けてもらうための仕掛けでもありますね。

ポイント⑤|収納率14.73%を、3か所に分ける

WIC3帖、納戸2.2帖、シューズクローク1帖。収納率は14.73%です。

総量は十分です。ただ、大物の置き場だけは別に考えておきたいところ。納戸2.2帖はそれなりの容量がありますが、2階にあるぶん、重いものを上げ下ろしする手間はかかります。

普段使うものは1階のWICへ、年に数回のものは2階の納戸へ。階で使い分ける前提にしておくと、うまく回ります。

検討するなら、ここは確認を

  • 吹抜けの掃除とメンテナンス:高い位置の窓や照明は、後から手が届きません。掃除の方法と電球交換の手段を、設計の段階で決めておきたいところ。足場を組むことになると、その都度費用がかかります。
  • 納戸が2階にあること:重いものを階段で運ぶ必要があります。何をしまうかを先に決めて、それが上げ下ろしできるものかを確認しておきたいですね。
  • 洋室4.5帖・5.2帖:お子さんが独立したあと、この広さで何に使うか。そこまで考えておくと選びやすいです。書斎と納戸があるぶん、転用の選択肢は広い間取りです。
  • 書斎2帖の使い方:机と椅子でほぼ埋まる広さです。資料を広げる作業や、複数のモニターを置く使い方には向きません。何をする場所かを具体的にしてから寸法を決めたいところ。
  • 主寝室とLDKの間の壁:寝室のすぐ南がリビングです。先に寝る人がいる時間帯にテレビをつけるなら、この一枚の壁に遮音材を入れるかどうかで快適さが変わります。見積もりに入っているか確認しておきたいところ。

こんなご家族に向いています

  • 1階完結型にしつつ、2階も活用したい方
  • 在宅ワークで書斎が必要な方
  • お子さんが2人いて、それぞれに個室を用意したい方
  • 長く住む前提で家を考えている方
  • 32坪台で3LDKと書斎を確保したい方

まとめ|将来のための設計が、今を犠牲にしないように

1階完結型を勧めると、たいてい「まだ早いのでは」と言われます。実際その通りで、階段がつらくなるのは何十年も先の話です。

だから大事なのは、将来に備えつつ、いまの暮らしも損なわないことなんですよね。1階に生活を載せる。そのうえで、2階にも使う理由を作っておく。

備えと現在を天秤にかける必要はありません。両方取れる形があるなら、そちらを選びたいところですー。

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