不要なものを一掃!ミニマムで実現する上質LDK空間プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :106.00㎡(32.06坪)
  • 部屋数  :3LDK
  • 玄関   :東西入り
  • 間口(幅):8.645m
  • 奥行(縦):9.1m
  • 収納率  :13.79%

プランポイント

1階の間取りを見ると、ほとんどLDKです。22.7帖。延床32.06坪の家で、1階のかなりの部分をひとつの空間に充てています。個室も、和室も、書斎もありません。足すのではなく引いた結果、上質さが立ち上がってくるタイプのプランです。

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ポイント①|1階から、部屋という部屋をなくす

1階にあるのは、LDK22.7帖、玄関、シューズクローク2帖、水回り、パントリー1帖、階段。それだけです。

和室も、寝室も、書斎もありません。「あったら便利かも」で足される部屋を、ぜんぶ落としています。

部屋をひとつ作ると、壁が増え、扉が増え、そこへ行く通路が要ります。数字の上では2帖でも、実際に食う面積はもっと大きいんですよね。それを積み重ねると、LDKが削られていきます。この間取りは逆算して、削るほうを選びました。

ポイント②|22.7帖という広さは、キッチンの置き方で生きる

キッチンは中央に、2本のカウンターが独立して置かれた形です。壁に付いていないので、周囲をぐるりと回れます。

広いLDKでキッチンを壁付けにすると、空間の端に追いやられて存在感がなくなります。逆に中央に据えると、そこが空間の核になります。22.7帖という広さがあるからこそできる配置ですね。

キッチンの背面にはパントリー1帖と冷蔵庫。生活感の出るものはそちらへ寄せてあるので、LDKに立ったときの視界はすっきりしています。

ポイント③|L字に折れたLDKと、南のウッドデッキ

LDKは西から南にかけてL字に広がります。まっすぐな長方形ではありません。

L字にすると、ダイニングとリビングの居場所がゆるやかに分かれます。22.7帖をひとつの長方形で取ると、どうしても間延びするんですよね。折れることで、それぞれの場所に輪郭が出ます。

南面には大きな開口があり、その先がウッドデッキ。窓を開ければ、デッキまでが居場所として続いていきます。

ポイント④|水回りは北側に一列。玄関からも直行できる

北側に浴室2帖、脱衣室2帖、洗面所、トイレが並びます。洗濯機は脱衣室の中です。

玄関は東側。上がってホールに出れば、LDKを通らずに洗面所へ行けます。帰宅してすぐ手を洗える動線ですね。

洗面と脱衣が分かれているので、来客時にも脱衣室の中を見られません。1階から部屋を削った一方で、こういう基本のところは落としていない構成です。

ポイント⑤|個室は全部2階へ。WIC4帖も上に

2階は主寝室6.5帖、洋室4.5帖が2室、ウォークインクローゼット4帖、そしてトイレです。

寝る場所と着替える場所を、まるごと2階にまとめました。1階は暮らす場所、2階はしまって寝る場所、という役割分担です。

WICが4帖と大きいので、家族の衣類をここに集約できます。だから洋室が4.5帖でも成立するんですね。

検討するなら、ここは確認を

  • 1階に個室がないこと:来客を通す部屋がありません。泊まりの来客があるご家庭では、LDKか2階の一室を使うことになります。「和室があれば」と後から思わないか、来客の頻度から確認しておきたいところ。
  • 洗濯物を2階へ運ぶ動線:洗濯機は1階、しまう場所は2階のWICです。干す場所をどこにするか、乾燥機を使うか、方針を先に決めておかないと動線が長くなります。ここはこの間取りで一番詰めておきたい点です。
  • 洋室4.5帖:机とベッドを入れるとほぼ手一杯になります。衣類がWICにある前提なら足りますが、その前提が崩れると一気に窮屈になります。
  • 収納率13.79%:標準的な水準です。ただ1階の収納がシューズクローク2帖とパントリー1帖だけなので、日用品やお子さんのおもちゃなど、1階で使うものの置き場は造作で足しておきたいところ。
  • 広いLDKの冷暖房:22.7帖をひとつの空間として扱うので、空調の効率は断熱性能に大きく左右されます。性能の数値とセットで検討を。

こんなご家族に向いています

  • ものを持たない暮らしをしたい、あるいは既にされている方
  • 家族が集まる場所に、面積を最大限振りたい方
  • キッチンを空間の主役にしたい方
  • 来客の宿泊がほとんどないご家庭
  • 32坪台でLDK20帖超を実現したい方

まとめ|上質さは、足したものではなく引いたものから出る

上質なLDKにしたい、と言われたとき、多くの方が素材や設備を思い浮かべます。無垢の床、造作の家具、いい照明。もちろんそれらも効きます。

ただ、それ以上に効くのが「余計なものがないこと」なんですよね。部屋数を減らし、壁を減らし、置くものを減らす。そうやってできた広い一室は、素材を選ぶ前からすでに気持ちがいい。

何を入れるかを考える前に、何を入れないかを決める。この順番で組み立てると、予算をかけずに満足度の高い空間になることがありますよー。

こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください

  • 提案されたプランに、どうもピンとこない
  • 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
  • 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
  • SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
  • 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない

家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。

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