あなたはこっち わたしはこっち 家族専用玄関動線プラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :93.58㎡(28.31坪)
  • 部屋数  :3LDK
  • 玄関   :南入り
  • 間口(幅):8.19m
  • 奥行(縦):11.83m
  • 収納率 :15.05%

プランポイント

来客はまっすぐホールへ、家族は靴を脱ぐ前にシューズクロークへ。同じ玄関なのに、入ってから先の道が2本に分かれています。荷物も上着も家族用のルートで片付くので、お客様の目に入るのは片付いた玄関だけ。28.31坪の平屋で、そこまで整理されたプランです。

ポイント①|ひとつの玄関に、2本のルート

玄関を上がると、正面にホールがあり、そのままLDKへ進めます。これが来客用の道です。

一方で玄関の土間からは、シューズクローク2帖へ直接入れます。そこからファミリークローク2帖を抜けて、LDKへ。こちらが家族用の道ですね。

大事なのは、この2本が玄関で分かれていることです。入口を2つ作るのではなく、ひとつの玄関の中で分岐させている。玄関ドアも、ポーチも、アプローチもひとつで済むので、コストも面積も増えません。

ポイント②|家族用ルートに、シューズクロークとファミリークロークを並べる

シューズクローク2帖とファミリークローク2帖が横に並んでいます。この順番が効いています。

靴を脱ぐ、上着を掛ける、カバンを置く。帰宅してからの3動作が、進む方向に沿って並んでいるんですよね。戻ったり回り込んだりする必要がないので、動きが素直になります。

そしてこの2部屋を抜けた時点で、手ぶらになっています。LDKに持ち込むものが何もない状態でリビングに入るので、ソファまわりに物が溜まりません。

ポイント③|だから、玄関がいつでも人を通せる

来客用ルートには、靴も上着もカバンも置かれません。家族の荷物はぜんぶ、シューズクロークとファミリークロークの中です。

急な訪問があっても、玄関を片付ける必要がない。この状態を維持できるのは、家族が「片付ける」努力をしているからではなく、通り道がそうなっているからです。

片付いた家をつくるとき、収納の量を増やすより、動線の途中に置き場を作るほうが効きます。これはその典型例ですね。

ポイント④|20.5帖のLDKと、南のウッドデッキ

LDKは20.5帖。28.31坪の平屋としては、かなり思い切った配分です。

キッチンは西側にあり、その背面にパントリー1.2帖と冷蔵庫。ダイニング、リビングと南東へ広がって、南面の掃き出し窓からウッドデッキへ続きます。

間口8.19m、奥行11.83mという南北に長い平屋ですが、LDKを南側に大きく取ることで、一番いい光をリビングに集めています。

ポイント⑤|寝室は南北に分ける。主寝室は一番奥へ

主寝室6.8帖は北西の奥。洋室4.4帖と4.6帖は東側です。玄関からも、LDKからも、主寝室が一番遠い位置にあります。

寝る時間帯が違うご家族でも、生活音がぶつかりにくい配置ですね。主寝室のすぐ南に浴室と脱衣室があるので、朝晩の身支度も短い距離で済みます。

収納率は15.05%。平屋としては十分な水準で、シューズクローク・ファミリークローク・パントリーが要所に分散しています。

検討するなら、ここは確認を

  • 玄関土間の広さ:2本のルートを分岐させるぶん、土間に面積を使っています。ベビーカーや自転車を入れる予定があるかどうかで、この広さの評価が変わります。使い道を具体的にしておきたいところです。
  • 建物中央の採光:奥行11.83mの平屋なので、中央付近(トイレや脱衣室のあたり)は南北の窓から遠くなります。天井から光を落とす方法を、設計の早い段階で相談しておきたいところです。
  • 脱衣室2帖:洗濯機を置くと、作業スペースはあまり残りません。室内干しをする予定なら、もう少し面積がほしくなるかもしれません。干す場所は先に決めておきたいですね。
  • 洋室4.4帖・4.6帖:ベッドを置くと机の位置がほぼ決まってしまう広さです。学習机を将来どこに置くか、家具の寸法まで含めて確認しておくと安心です。
  • ファミリークロークが通路を兼ねること:家族用ルートの途中にあるので、人が通る前提の収納です。床に物を置くと通れなくなるので、棚とハンガーパイプで壁面に納める設計にしておきたいところ。

こんなご家族に向いています

  • 玄関をいつも片付けておきたい方
  • 来客が多く、生活感を見せたくない方
  • 帰宅後の荷物の置き場に困っている方
  • 平屋でLDKを20帖以上にしたい方
  • 間口8m台の南北に長い敷地をお持ちの方

まとめ|片付けは、頑張るより通り道を変える

玄関が散らかるのは、家族の意識が低いからではありません。靴を脱いだ場所と、上着を掛ける場所と、カバンを置く場所が離れているからです。

離れていると、途中で面倒になって、その場に置きます。そして玄関に物が溜まる。逆に、通る順番に置き場が並んでいれば、置きながら進むだけで片付きます。

この間取りは、その並びを玄関からLDKまでの数メートルに凝縮しました。努力ではなく配置で解いた形ですね。いま玄関が散らかりがちなら、置き場の順番を見直してみると、案外あっさり解決するかもしれませんー。

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