

概要
- 延べ面積 :113.45㎡(34.32坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :東西入り
- 間口(幅):8.19m
- 奥行(縦):9.1m
- 収納率 :10.22%
プランポイント
LDK24帖。1階にはそれ以外、ほとんど何もありません。個室はひとつも置かず、水回りと玄関を最小限に納めて、残りをぜんぶひとつの空間にしました。さらに建物をコの字に折って、その内側に庭を抱えています。全振り、という言葉がぴったりの間取りです。
ポイント①|1階から個室をなくして、LDKに24帖
1階にあるのは、LDK24帖、浴室2帖、脱衣室2.5帖、洗面所、トイレ、パントリー2帖、シューズクローク2帖、そして玄関。個室はゼロです。
寝室も、和室も、書斎もありません。34.32坪という規模を考えると、かなり思い切った配分ですね。
部屋をひとつ置くと、壁と扉と通路がついてきます。それを積み重ねると、LDKは確実に削られます。この間取りは最初から足さないことを選びました。だから24帖が成立しています。
ポイント②|コの字に折って、庭を内側に抱える
建物は南東側が欠けたコの字型です。その欠けた部分がウッドデッキになっています。
LDKの南面がまるごとこのデッキに向いているので、掃き出し窓を開ければ、24帖の空間がそのまま外へ続きます。
建物に二方を囲まれているので、道路や隣家からの視線が入りにくい。カーテンを開けたまま過ごせる庭です。プライベートガーデンという言葉どおりの場所ですね。
ポイント③|24帖を持て余さないための、キッチンの置き方
キッチンは中央に、カウンターが独立して置かれています。壁付けではありません。
24帖という広さを長方形ひとつで取ると、どうしても間延びします。中央にキッチンという核を置くことで、その周りに自然と居場所が分かれる形ですね。北にキッチン、南にリビング、西に階段まわり。
パントリー2帖と冷蔵庫は北西の隅にまとめてあるので、生活感のあるものは視界に入りません。
ポイント④|2階にファミリークロークとフリースペース
2階は主寝室6.1帖、洋室4.6帖が2室、ファミリークローク3.2帖、フリースペース、トイレ。中央には吹抜けがあります。
寝る場所と着替える場所を、まるごと2階にまとめた形です。1階は暮らす場所、2階はしまって寝る場所という役割分担ですね。
フリースペースは階段を上がったところ。机を置けば書斎に、そのまま空けておけば洗濯物をたたむ場所になります。用途を決めずに残した数帖が、10年後にいちばん重宝することはよくあります。
ポイント⑤|洋室4.6帖でも窮屈にならない理由
洋室は4.6帖が2室。数字だけ見ると小さめです。
ただ、家族の衣類はファミリークローク3.2帖にまとめられます。衣類が部屋の外にある前提なので実用上は成り立ちます。その前提が崩れると窮屈になりますが、運用が決まっていれば問題ない広さですね。
主寝室6.1帖も同様で、クローゼットを部屋の中に持たないぶん、ベッド以外のものを置く余裕があります。
検討するなら、ここは確認を
- LDK24帖と吹抜けの光熱費:空調する空間の体積がかなり大きくなります。断熱性能によってランニングコストが大きく変わる間取りなので、性能の数値と、想定される光熱費まで出してもらいたいところ。
- 収納率10.22%:造作収納を最初から予算に入れておく前提なら、十分に成立します。逆に何も足さないと、1階に日用品の置き場がほとんどありません。LDKまわりの収納は設計段階で決めておきたいですね。
- 洗濯物を2階へ運ぶこと:洗濯機は1階の脱衣室、しまう場所は2階のファミクロです。干す場所をどこにするか、乾燥機を使うかを先に決めておかないと、階段の往復が日課になります。
- コの字型の外壁:折り曲げたぶん外周が長くなります。同じ床面積の四角い建物と比べて、施工費もメンテナンス面積も増えます。見積もりで差額を確認しておきたいところ。
- 1階に来客を通す部屋がないこと:泊まりの来客があるご家庭では、2階の一室を使うことになります。頻度から判断しておきたいですね。
こんなご家族に向いています
- とにかく広いLDKがほしい方
- 庭を室内の延長として使いたい方
- 隣家が近く、外からの視線が気になる方
- 衣類を1か所にまとめて管理できる方
- 34坪台でLDK24帖を実現したい方
まとめ|全振りできるのは、優先順位が決まっているから
「LDKを広くしたい」というご要望は、ほぼ全員から出ます。でも実際に24帖まで振り切れる方は多くありません。和室も、書斎も、1階の寝室も、どれも捨てがたいからです。
この間取りは、そこをはっきり決めました。1階は家族が集まる場所だけにする。それ以外は2階へ。決め切ったから、24帖という数字が出ています。
何を優先するかが決まると、間取りは自然と形になります。迷いが残っているうちは、あれもこれもの平均点になりがちですー。
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