

概要
- 延べ面積 :139.12㎡(42.08坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :西(東)入り
- 間口(幅):11.83m
- 奥行(縦):8.19m
プランポイント
親と同居する家で難しいのは、部屋の数ではありません。生活の時間が違う人たちが、気を使わずに同じ屋根の下で過ごせるかどうかです。この42.08坪の4LDKは、1階に中庭を抱え、2階にもうひとつリビングを置きました。二世帯でも成立する組み方を見ていきます。
ポイント①|建物の中に、中庭を抱える
間口11.83m、奥行8.19m。横長の建物です。
その中央やや南寄りに、建物に囲まれた中庭があります。西に主寝室、東にLDK、北に玄関まわり。三方を建物で囲んだ形です。
外から中は見えません。それでいて空は開いているので、光は真上から入ります。道路や隣家が近い敷地でも、カーテンのいらない場所をつくれる方法ですね。
ポイント②|中庭に面するから、どの部屋も明るい
横長の建物は、中央に光が届きにくいという弱点があります。南北の窓から遠くなるためです。
中庭は、その中央に光の入口をつくる装置です。主寝室6.75帖もLDK19.75帖も、中庭に向かって窓を開けています。
外周の窓は隣家の視線を気にして小さくなりがちですが、中庭に向く窓は大きく取れます。全部屋を明るくするというのは、この二重の仕組みで成り立っています。
ポイント③|主寝室6.75帖を1階に。二世帯の下地になる
1階の南西に主寝室6.75帖があります。
2階には洋室5.4帖が3つ。つまり1階に1部屋、2階に3部屋という配分です。
親と同居する場合、1階の主寝室を親の部屋にすれば、階段を使わない生活ができます。同居しない場合は、ご夫婦の寝室として使えばいい。どちらにも転べる配分ですね。
ポイント④|2階にサブリビングを置く
2階の中央、階段を上がったところにサブリビングがあります。
子どもたちの遊び場や勉強スペースとして使えますが、それ以上に効いてくるのは二世帯で暮らす場合です。1階のリビングとは別に、くつろげる場所がもうひとつある。
同じ番組を見なくていい、寝る時間を合わせなくていい。この「別の居場所」があるかどうかが、同居の続けやすさを左右します。
ポイント⑤|玄関から水回りまで、北側に一列
玄関は西側。シューズクローク2.0帖が隣にあります。
そこから東へ、トイレ、ファミリークローク3.0帖、洗面所、脱衣室2.0帖、浴室2.0帖が北側に一列です。
帰宅して、上着を掛けて、手を洗って、そのまま風呂へ。この順番が一直線に並んでいるので、迷う場所がありません。ファミリークロークが玄関寄りにあるのが、この列の要になっています。
ポイント⑥|LDK19.75帖の東に、書斎3.0帖
1階の東半分がLDK19.75帖。その南東の角に書斎3.0帖があります。
3帖あると、机だけでなく本棚や資料を置く余裕があります。LDKに隣接しているので、子どもの様子を感じながら仕事ができる位置です。
在宅勤務が続くご家庭では、この3帖が家全体の使い方を変えることもあります。
検討するなら、ここは確認を
- 中庭の排水:三方を建物に囲まれた場所です。排水口に手が届く位置にあるか。掃除できない場所にあると、数年で問題になります。排水口の数と位置は必ず聞いておきたいですね。
- 必要な敷地:建物だけで11.83m×8.19m。間口の広い土地が前提になります。駐車台数を含めて、候補地に収まるかを配置図で確認を。
- 中庭ぶんのコスト:建物で庭を囲むと、外壁の面積が増えます。外皮の面積が増えるので、同じ断熱材でも性能値は不利になります。数値で確認を。
- 2階の水回り:2階にはトイレと洗面があります。二世帯で使うなら、朝の重なり方を家族の起床時間から確認しておきましょう。
- サブリビングの音:1階のLDKの真上にあたる位置です。夜に人が集まる場所なので、階下への音の伝わり方を設計者に聞いておくと安心です。
こんなご家族に向いています
- 親との同居を考えている方
- お子さんが3人いるご家庭
- 隣家が近く、視線が気になる敷地の方
- 40坪台で計画されている方
- 在宅で仕事をする日がある方
まとめ|二世帯は、部屋数では解けない
親と住む家を考えるとき、まず部屋の数を数えます。でも実際に暮らしてみて問題になるのは、部屋ではなく「どこでくつろぐか」のほうです。
テレビの音、寝る時間、来客。リビングがひとつしかないと、そのすべてを合わせることになります。
もうひとつ座れる場所を、離れた階に置いておく。それだけで、同じ家に住み続けられる年数が変わってきますー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
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家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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