3人家族にちょうどいい 回遊動線たくさんなのにコンパクトプラン

間取り紹介

概要

  • 延べ面積 :87.77㎡(26.55坪)
  • 部屋数  :2LDK
  • 玄関   :南入り
  • 間口(幅):10.92m
  • 奥行(縦):10.01m
  • 収納率  :17.09%

プランポイント

回遊動線は面積を食う、というのが定説です。ぐるりと回れるようにするには出入口が2か所ずつ必要で、そのぶん壁が減り、通路が増える。だから広い家でしか成立しない、と。この26.55坪・2LDKの平屋は、その常識をきれいに外してきます。コンパクトなのに、家の中に回れる輪がいくつもある。3人家族にちょうどいい、よくできた間取りです。

ポイント①|キッチンとパントリーで、ひとつ目の輪をつくる

北側のキッチンから、東のパントリー2帖へ。そこを抜けるとホール、そして玄関。逆にホールから南へ回れば、LDKを通ってキッチンに戻れます。

買い物から帰ってきたら、玄関、ホール、パントリー、キッチン。LDKを通りません。

そして料理中に来客があれば、キッチンからパントリーを抜けて玄関へ。この短い輪があるだけで、家の中での動きがずいぶん軽くなります。

ポイント②|水回りと寝室で、ふたつ目の輪をつくる

北西のファミリークローク4帖は、東が洗面所、南が主寝室6帖。そして主寝室からはLDKへ出られます。

つまり、LDK → 主寝室 → ファミリークローク → 洗面所 → LDK、と一周できる形です。

洗濯物を持って洗面所から入り、クロークにしまい、そのまま寝室を抜けてLDKへ。戻る動きがありません。26坪台でこの輪が成立しているのは、収納と寝室を通路として兼用させているからですね。

ポイント③|LDK19帖を、家の中央に大きく取る

LDKは19帖。26.55坪の家で、7割近くを占めています。

キッチンは北側に横向き、その南にダイニングテーブル、さらに南にリビング。南面の掃き出し窓の外にはウッドデッキが広がります。

2LDKという割り切りが、この広さを生んでいます。個室を主寝室6帖と洋室5.4帖の2つに絞ったぶんが、まるごとここに返ってきている形です。

ポイント④|和室2.5帖を、LDKの南に埋め込む

LDKの南中央に、2.5帖の和室。かなり小さめです。

でもこの小ささが効いていて、独立した部屋にならず、LDKの一部として使い続けられます。お子さんを寝かせる、洗濯物を広げる、来客に座ってもらう。

しかも玄関ホールにも面しているので、来客をここに通すこともできます。2.5帖という寸法は、閉じるには小さく、開いて使うにはちょうどいい。よく考えられた大きさです。

ポイント⑤|収納を4か所に分けて、用途ごとに置く

ファミリークローク4帖、パントリー2帖、シューズクローク1.5帖、そして各室のクローゼット。

26.55坪の家としては、かなり手厚い配分です。しかもそれぞれ役割が違う。衣類は水回りの隣、食品はキッチンの隣、外のものは玄関の隣。

収納率17.09%という数字は、この4か所の合計です。数字だけ見ると多く感じますが、置き場所がはっきりしているぶん、無駄な空きが出にくい配分になっています。

ポイント⑥|個室2つを西側にまとめる

主寝室6帖は西の中央、洋室5.4帖は南西の角。個室が家の西側に寄せられています。

LDKが中央から東、水回りが北、個室が西。三つの区画が重ならないので、音が互いに届きにくい形です。

そして主寝室がLDKとファミリークロークの両方につながっているのが特徴です。プライバシーという点では賛否ありますが、回遊動線を成立させているのはこの通り抜けなんですよね。

検討するなら、ここは確認を

  • 収納率17.09%:26.55坪でこの数字はかなり多い部類です。ただしファミリークローク4帖が全体の柱になっているので、ここの棚割りをどうするかで使い勝手が決まります。奥行きを取りすぎると、奥のものが取り出せなくなるので、区切り方まで詰めておきたいところ。
  • 主寝室が通路を兼ねている:LDKとファミリークロークをつなぐ位置にあるため、家族が通ります。就寝中に人が通る可能性を、どう考えるか。ご家族の生活時間によっては、扉の配置を見直したいかもしれません。
  • 2LDKという割り切り:3人家族が前提の部屋数です。お子さんが2人以上になる、在宅ワークの個室が要る、といった変化には対応しづらい形。洋室5.4帖を将来どう使うか、考えておきたいところ。
  • 回遊できるぶん、壁が減る:出入口が増えると、家具や収納を置ける壁面が減ります。特にLDK19帖は、南に窓、北にキッチン、東西に出入口。ソファやテレビボードを置ける面が限られるので、家具の配置を先に描いてもらうと安心です。
  • 建築面積が敷地に載るか:間口10.92m×奥行10.01m。ほぼ正方形の平屋です。建ぺい率と駐車スペースを含めて、敷地図に重ねて確認しておきましょう。

こんなご家族に向いています

  • ご家族3人で、平屋を小さくまとめたい方
  • 家事の途中で行き止まりになるのが気になる方
  • 収納を用途ごとに分けて持ちたい方
  • 買い物の荷物をリビングを通さずに運びたい方
  • 畳の場所を、しまい込まずに毎日使いたい方

まとめ|回遊は、部屋を通路にすると成立する

ぐるりと回れる家をつくろうとすると、たいてい廊下が増えます。廊下は面積のわりに何も置けないので、コンパクトな家では真っ先に削りたい部分です。

このプランは、廊下ではなく部屋そのものを通路にしました。パントリーを通ってキッチンへ、寝室を通ってクロークへ。通り抜けられる部屋があるから、輪ができる。しかも通路のための面積はゼロです。

回遊動線に憧れがあるけれど坪数が足りない、という方は、「どの部屋を通り抜けにできるか」から考えてみてください。廊下を足さなくても、輪はつくれますー。

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