
概要
- 延べ面積 :96.06㎡(29.06坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :東(西)入り
- 間口(幅):13.65m
- 奥行(縦):8.19m
プランポイント
ウッドデッキをつけたけれど、結局あまり使っていない。よく聞く話です。理由の多くは、狭いから。幅1m足らずのデッキでは、椅子を置いた時点で通れなくなります。この29.06坪の平屋は、南面にたっぷりとした奥行のデッキを取りました。使えるデッキと使えないデッキの差は、この寸法にあります。
ポイント①|デッキの奥行を、部屋として使える寸法にする
南側のウッドデッキは、LDKの前から西の子ども部屋の前まで、建物の幅の大半に渡って続いています。奥行もしっかり取られています。
テーブルと椅子を置いて、なお人が通れる。子どもがビニールプールを広げられる。布団を干せる。この「置いてもまだ余る」寸法が、使うかどうかの分かれ目です。
奥行が1m台だと、どうしても通路にしかなりません。2m近くあると、そこが居場所になる。同じデッキという名前でも、性格がまったく変わります。
ポイント②|LDK19帖の南面を、まるごとデッキに向ける
LDKは19帖。建物の中央に位置し、南面には掃き出し窓が連続しています。
窓を開けると、床の高さがそのままデッキに続きます。段差がないので、室内と外がひと続きに感じられる。19帖のLDKに、デッキぶんの面積が視覚的に足されるわけですね。
キッチンは西寄りに配置されているので、料理をしながらデッキで遊ぶ子どもが見えます。外に出しても目が届く、という安心感があります。
ポイント③|シューズクローク4帖という、外遊びの受け皿
玄関の西に、4帖のシューズクローク。29坪の家としてはかなり大きい部類です。
デッキで遊ぶ暮らしをすると、外で使うものが増えます。プール、砂遊びの道具、椅子、ガーデニングの用具。これらの置き場がないと、デッキに出しっぱなしになる。
4帖あれば、それらをまとめて収められます。外を使う暮らしは、外のものをしまう場所とセットで考えないと続かないんですよね。
ポイント④|衣類のための4帖を、玄関の反対側に置く
北側の中央に、ファミリークローク4帖。東は玄関ホール、西は脱衣室2帖と浴室です。
洗って、干して、隣にしまう。そして玄関からも近いので、帰宅して着替える場所にもなります。
シューズクローク4帖とファミリークローク4帖。この2つが玄関を挟んで並んでいるので、外から帰ってきたときに、靴も上着も洗濯物も、この一角で片付きます。
ポイント⑤|子ども部屋2つを西に、主寝室を東に
西の端に洋室5.5帖が2つ。どちらも洋服入が付いていて、南側はデッキに面しています。
東の端には主寝室6帖とWIC1.5帖。玄関のすぐ南という位置です。
子どもと親を東西に分けているので、生活時間がずれても互いに響きません。そして子ども部屋がデッキに面しているのが面白いところで、部屋から直接外に出られる関係になっています。
ポイント⑥|水回りを北にまとめて、南を居室に譲る
北側には、洗面所、トイレ、浴室2帖、脱衣室2帖。
日当たりの必要ない機能を北にまとめ、南面はすべて居室とデッキに使う。間口13.65m×奥行8.19mという横長で奥行の浅い平面だからこそ、この割り切りが成立します。
奥行が浅いぶん、北側の水回りにも南からの光が回りやすい。細長い形の利点が出ています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納の配分:シューズクローク4帖とファミリークローク4帖で、合わせて8帖。かなり手厚い部類です。ただし用途が「外のもの」と「衣類」に寄っているので、食品ストックや大物の置き場は別に考えておきたいところ。パントリーがない点も確認を。
- デッキの手入れ:面積が大きいぶん、再塗装や清掃の手間も比例して増えます。木にするか樹脂系にするか、10年後の姿を想像して選びたいですね。
- 南面が全部窓になること:明るさと開放感は得られますが、夏の日射も入ります。軒の出やオーニングをどうするか、設計段階で決めておきたいところ。冷房費に直結します。
- 子ども部屋からデッキに出られる:便利な反面、施錠の管理が必要になります。小さいお子さんがいる時期は、勝手に出られないようにする工夫も考えておきましょう。
- 間口13.65mの敷地:横に伸びた形なので、それだけの幅が要ります。さらに南にデッキぶんの奥行も必要です。建物の外形だけでなく、デッキと庭を含めた寸法で敷地に載るか確認を。
こんなご家族に向いています
- 外で過ごす時間を大切にしたい方
- お子さんを庭で遊ばせたいご家庭
- 洗濯物を外に干す機会が多い方
- 外で使う道具が多い方
- 東西に長く、南に余裕のある敷地をお持ちの方
まとめ|デッキは、幅より奥行で決まる
ウッドデッキを検討するとき、「南面いっぱいに」と長さのほうに目が行きがちです。でも実際に使えるかどうかを決めるのは、奥行のほうなんですよね。
長さ10m・奥行1mのデッキと、長さ5m・奥行2mのデッキ。面積は同じでも、後者にしか椅子は置けません。
デッキを計画するときは、そこに何を置くかを先に決めてみてください。テーブルと椅子なら2m前後、洗濯物を干すだけなら1.2m程度。必要な奥行から逆算すると、使われるデッキになりますー。
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