
概要
- 延べ面積 :116.76㎡(35.32坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):15.015m
- 奥行(縦):8.19m
- 収納率 :17.56%
プランポイント
家事動線を短くしよう、と考えていくと、扉と通路がどんどん増えていきます。この35.32坪の平屋も、まさにそうなりました。玄関からキッチンへの近道、キッチンから洗濯機への近道、洗面所からクロークへの近道。気がつけば、家じゅうが抜け道だらけです。作りすぎた感はある。でも使ってみると、これがなかなか具合がいいんですよね。
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ポイント①|玄関からキッチンまで、シューズクローク経由で
北の玄関を入ると、西側に3帖のシューズクローク。かなり大きめです。
ここを抜けるとホールに出て、その南にパントリー1帖、その先がキッチン。つまり玄関から、LDKのリビング側を通らずにキッチンへ行けます。
シューズクローク3帖は、靴のほかにベビーカー、アウトドア用品、外遊びの道具まで入る大きさ。買い物袋を持って帰ってきたとき、外のものと食材を順番に置きながらキッチンにたどり着ける形です。
ポイント②|西側に、洗濯のための3室を縦に並べる
西側には、北から浴室2帖、脱衣室1.5帖、洗面所、ファミリークローク3帖、そしてランドリールーム3帖。
脱いで、洗って、干して、しまう。この流れが西の一列に収まっています。脱衣室が1.5帖と小さいのは、作業をランドリールームに出しているからですね。
そしてランドリールームの東はキッチンです。料理をしながら洗濯機を回しに行くのが数歩。この隣接が、並行作業を成立させています。
ポイント③|LDK19.7帖を、家の中央に据える
LDKは19.7帖。建物の中央を占めています。
キッチンは西寄りに縦向き。東へ進むにつれて、食卓、そしてくつろぐ場所へと役割が移っていきます。南の窓を開ければ、幅の広いウッドデッキとシンボルツリー。
間口15.015m×奥行8.19mという横長の平屋なので、南面の窓を長く取れます。LDKは南に大きく開いていて、日中は明るいはずです。
ポイント④|和室4.5帖を、玄関とLDKのあいだに
玄関ホールの東、LDKの北側に4.5帖の和室。押入も付いています。
玄関から近いので、来客をLDKに通さずに案内できます。そして普段は、LDKの延長として使える位置。お子さんの遊び場にも、洗濯物をたたむ場所にもなります。
押入があるのがポイントで、ふとんをここにしまえます。収納の多い家ですが、大物の置き場としてはこの押入が担っている形ですね。
ポイント⑤|東側に、個室3つとWIC3帖
北東に洋室4.4帖が2つ、南東に主寝室7.2帖、そしてその北にWIC3帖。廊下とトイレもこのエリアにあります。
家事の動線が西側に集中しているのに対して、東側は静かな個室ゾーン。役割がはっきり分かれています。
主寝室7.2帖にWIC3帖が付いているので、夫婦の衣類はこちら、家族共用のものは西のファミリークロークへ、と使い分けられます。トイレも東西に1か所ずつあるので、15mの横長でも困りません。
ポイント⑥|抜け道が多いことの、本当の効果
このプランの通路の多さは、単に距離が短くなるだけではありません。
家族が同時に動いても、ぶつからない。誰かがキッチンにいても、別の人が洗面所へ行ける。来客がリビングにいても、家族は裏を通って洗濯物を取り込める。
動線を「作りすぎた」ように見えて、実は同時進行のための余裕をつくっているんですよね。人数の多い家や、朝の時間が重なる家では、この余裕が効いてきます。
検討するなら、ここは確認を
- 収納率17.56%:シューズクローク3帖、ファミリークローク3帖、WIC3帖、パントリー1帖、和室の押入。かなり多い部類です。ただし多いぶん、何をどこにしまうかを決めておかないと、それぞれが中途半端に埋まります。どの棚に何を置くかまで、図面の段階で決めておきたいですね。
- 通路と建具が多い:抜け道が多いということは、扉も壁の開口も多いということです。そのぶん家具を置ける壁面が減り、建具の費用もかさみます。実際に全部の道を使うのか、生活の動きを想像してみてください。
- 脱衣室1.5帖:着替えるだけの寸法です。お子さんの体を拭いてあげる時期には、少し窮屈に感じるはず。ランドリールームとの建具の開き方を確認しておきましょう。
- 間口15.015mの敷地:かなり横長の平屋です。両隣の離れを含めると、間口18m以上は見ておきたいところ。まずこの幅を置ける土地かどうかが、検討の出発点になります。
- 北側の個室2つの採光:洋室4.4帖が2つとも北に面しています。日中の明るさは主寝室に劣るので、窓の大きさと位置を相談しておきたいですね。
こんなご家族に向いています
- 家族が同じ時間帯に動くことが多いご家庭
- 料理と洗濯を並行して進めたい方
- 外で使う道具が多く、玄関収納を大きく取りたい方
- 押入のある和室を、来客用にも普段使いにもしたい方
- 間口の広い土地に平屋を建てられる方
まとめ|動線は、多すぎても困らない
動線を増やすと壁が減る。だから最小限にすべきだ、という考え方があります。それは正しいのですが、増やした場合の利点も見ておきたいところです。
このプランは、明らかに通路を作りすぎています。でもその結果、家族が誰ともぶつからずに動ける家になりました。距離が短いだけでなく、待たなくていい。これは人数の多い家では大きな価値です。
動線の数を決めるときは、「一人で使うか、同時に何人が動くか」を考えてみてください。同時に動く人が多い家ほど、抜け道は多いほうが快適になりますー。
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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