

概要
- 延べ面積 :108.89㎡(32.93坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :東(西)入り
- 間口(幅):6.37m
- 奥行(縦):9.555m
プランポイント
夕飯のにおいが、部屋にいても分かる。吹抜けがある家では、これは日常です。においが上がるということは、声も熱も上がるということでもあります。この32.93坪のプランは、そのつながりを前提に組まれています。間口6.37m、奥行9.555mの4LDKです。
ポイント①|ダイニングの上を吹抜けにする
2階の中央、ちょうどダイニングの真上が吹抜けです。
リビングの上ではなくダイニングの上、というのがこのプランの選び方です。食事をする場所は家族が同じ時間に集まる場所なので、そこを縦につなぐと家じゅうに気配が回ります。
奥行9.555mのLDK19.0帖は、南北に長い形です。その途中に上からの光が落ちるので、真ん中が暗くなりません。
ポイント②|階段をLDKの西側に通す
階段はLDKの西側、吹抜けに寄せて配置されています。
2階へ上がるにはLDKを通ることになるので、家族が顔を合わせる回数が増えます。階段のためのホールを別に取っていないぶん、面積の無駄も出ません。
吹抜けと階段が隣り合っていると、縦の空間がひとつにつながって見えます。19.0帖という数字以上に開けて感じられるのは、この効果です。
ポイント③|玄関を東に置いて、和室を南に残す
玄関は東側。入って正面に和室4.5帖が見える配置です。
玄関を東に振ったことで、南の面をLDKと和室に使えています。北側は水回りにあてているので、日当たりのいい面が居室で埋まる形ですね。
和室はLDKと続けて使えます。閉じれば来客用、開ければLDKの延長。使い分けができる位置です。
ポイント④|北に水回りを、縦に並べる
1階の北東から中央にかけて、浴室2.0帖、脱衣室2.5帖、洗面所、トイレが並びます。
キッチンの北にはパントリー。そこから水回りへ直接抜けられるので、料理と洗濯を行き来する距離が短くなっています。
洗面と脱衣を分けているので、誰かが入浴中でも手洗いや歯磨きができます。家族の人数が増えるほど効いてくる分け方です。
ポイント⑤|服のしまい場所を、2階のクローク4.0帖にまとめる
2階の北西にファミリークローク4.0帖があります。
各室のクローゼットとは別に、家族ぶんをまとめて置ける広さです。洗濯物を部屋ごとに配らずに済むので、たたんだあとの作業が一度で終わります。
洗濯機は1階なので、干す場所をどこにするかで動線が変わります。ここは後ほど確認事項として触れます。
ポイント⑥|主寝室7.9帖と洋室5.3帖が2つ
2階は南西に主寝室7.9帖、東側に洋室5.3帖がふたつ。南東にバルコニー2.3帖です。
主寝室7.9帖は、ベッドを2台置いてもまだ動ける広さです。ファミリークロークがあるので、箪笥を置く前提ではありません。
洋室5.3帖は机とベッドでほぼ埋まります。荷物は2階のクロークへ回す想定で考えておくと無理がありません。
検討するなら、ここは確認を
- においと音の上がり方:吹抜けはにおいも音も2階へ通します。レンジフードの性能と、扉を閉めれば静かになる部屋があるかどうかを確認しておきたいですね。
- 吹抜けの暖気:暖めた空気は上に溜まります。ファンや床暖房の要否を、機器の計算と合わせて設計者に出してもらってください。
- 干す場所の決め方:洗濯機は1階、しまう場所は2階です。バルコニー2.3帖は広くないので、室内干しの場所をどこに取るかを先に決めておきましょう。
- 東西の壁と隣家:間口6.37mなので、長い東西面が隣家に向きます。窓の位置は、隣の窓の高さまで見て決めたいところ。
- 洋室5.3帖の使い方:机とベッドを置くと通路は1本です。お子さんが2人とも同じ時期に受験を迎えるなら、机の位置を先に図面へ描いてもらってください。
こんなご家族に向いています
- 家族の気配がつながる家を望む方
- 南北に細長い敷地を検討されている方
- 和室を1階に残したいご家庭
- 服を1か所にまとめたい方
- 33坪前後で計画されている方
まとめ|つながる家は、いいことばかりではありません
吹抜けのある家をご希望の方に、私はいつも同じことを聞きます。においと音が上がってくることを、受け入れられますか、と。
明るさや開放感だけを見て決めると、暮らしはじめてから戸惑うことになります。逆に、においで夕飯が分かるくらいのつながりを心地よいと感じる方には、これ以上ない形です。
決め手は性能ではなく、家族の距離感の好みです。そこを先に話しておくと、あとで揺れなくなりますー。
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こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
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