

概要
- 延べ面積 :101.85㎡(30.80坪)
- 部屋数 :3LDK
- 玄関 :北入り
- 間口(幅):7.28m
- 奥行(縦):8.19m
プランポイント
30.80坪。間口7.28m×奥行8.19mという、決して大きくない平面です。それでもLDK18帖、シューズクローク2.0帖、パントリー1.0帖、独立した洗面所、吹抜け、主寝室7.8帖が入っています。小さな箱に人気の要素を収めるには、階ごとに役割を割り切るのがいちばん早い。そういうプランです。
ポイント①|1階を家事、2階を休息と割り切る
1階には、玄関、シューズクローク2.0帖、洗面所、脱衣室2.0帖、浴室、トイレ、パントリー1.0帖、そしてLDK18.0帖。
2階には、洋室5.3帖が2つ、主寝室7.8帖、トイレ、吹抜け。
つまり1階は生活と家事、2階は寝るだけ。この線引きがはっきりしているので、それぞれの階で無駄が出ません。小さな平面では、階をまたいで機能を散らすほど動線が長くなります。
ポイント②|LDK18.0帖を、1階の南半分にまとめる
1階の南側にLDK18.0帖。キッチンは中央東寄りで、その南にダイニングテーブル、西にソファ。
7.28m×8.19mという平面の、半分以上をLDKに使っています。玄関と水回りを北側にコンパクトにまとめたからこそ、この配分ができる。
30坪の家で18帖のLDKというのは、なかなかの数字です。個室を2階に上げて、1階の間仕切りを最小限にした結果ですね。
ポイント③|吹抜けで、小さな平面の閉塞感を消す
2階の中央南寄りに吹抜け。シーリングファンも描かれています。1階のLDKの真上が抜けています。
7.28m×8.19mの平面は、正直なところ広くありません。壁で囲まれた18帖は、それなりに箱を感じます。
そこで上に抜く。床面積は増えませんが、視線が伸びるぶん体感が変わります。小さな家ほど、この縦方向の抜けが効いてくるんですよね。
ポイント④|シューズクローク2.0帖を、玄関の東に
北中央の玄関に、2.0帖のシューズクローク。その南にパントリー1.0帖が続きます。
30坪の家で玄関収納に2帖を取るのは、思い切った配分です。でもここで外のものを止められれば、18帖のLDKがきれいに保てる。
そしてシューズクロークからパントリーへ抜けられる位置関係。買い物から帰って、靴を脱いで、食材をしまう。この流れが玄関まわりで完結します。
ポイント⑤|洗面所と脱衣室を、分けて確保する
1階の北西に浴室、その東に洗面所、南に脱衣室2.0帖。洗面と脱衣が別になっています。
30坪の家で分けるのは、面積的には楽ではありません。一室にまとめれば、そのぶん他に回せます。
それでも分けたのは、朝の混雑を見越してのことでしょう。入浴している人がいても、洗面台は空いている。この差は、家族が3人以上になると毎日効いてきます。
ポイント⑥|2階に主寝室7.8帖と洋室5.3帖×2
2階は、南東に主寝室7.8帖、北に洋室5.3帖が2つ。トイレもあります。
主寝室が7.8帖と、30坪の家にしてはゆったりしています。子ども部屋は5.3帖ずつで均等。
そして2階にもトイレがあるので、夜中に降りずに済みます。人気の要素として外せない部分は、きちんと残されています。
検討するなら、ここは確認を
- 収納の配分:シューズクローク2.0帖、パントリー1.0帖、各室のクローゼット。ファミリークロークはなく、ウォークインクローゼットもありません。洗濯物は各部屋へ運ぶ形になるので、1階で洗って2階へ上げる動線を確認しておきたいところ。
- かさばるものの行き先:ふとんや季節家電、スーツケースを収める場所が図面には見当たりません。階段下などで確保できないか、早い段階で相談を。
- 吹抜けぶんの床:2階に吹抜けがあるということは、その分の床がないということです。同じ坪数で部屋数を優先するなら閉じる選択肢もある。開放感とのトレードオフです。
- 吹抜けの冷暖房:小さな家に吹抜けがあると、暖房の効き方にムラが出ます。断熱と気密の性能を数字で確かめてから、暖房の置き方を決めたいところ。
- 間口7.28mの東西の壁:両隣とは近くなります。南の窓と吹抜けが光の主役になるので、南側に何が建つかを土地の段階で確認しておきたいですね。
こんなご家族に向いています
- 30坪前後で、人気の要素をひととおり入れたい方
- 敷地が小さく、コンパクトにまとめたい方
- 朝の身支度が家族で重なるご家庭
- 主寝室をゆったり取りたいご夫婦
- お子さんが2人までのご家庭
まとめ|小さな家ほど、階で役割を分ける
要素を全部入れたいとき、大きな家なら並べていけば済みます。でも30坪前後だと、そうはいきません。
このプランは、1階を生活と家事、2階を休息と割り切りました。1階に寝室を置かない、2階に水回りを置かない。役割を混ぜないことで、それぞれの階の動線が短くなっています。
コンパクトな家を検討されているなら、「この階では何をするか」を先に決めてみてください。決まってしまえば、置くものと置かないものが自然に分かれますー。
保存・コメントもこちらから
こんな“間取り迷子”さん、ぜひご相談ください
- 提案されたプランに、どうもピンとこない
- 担当者と感覚が合わず、モヤモヤしている
- 「他の可能性」をプロの目線で知っておきたい
- SNSで集めた情報が多すぎて、整理できない
- 完成したあとの暮らしが、うまく想像できない
家づくりは、限られた期間のなかで、土地のことも住宅ローンのことも同時に決めていかなければなりません。仕事や子育てのあいまに、ご家族の意見をまとめながら、というのは本当に大変です。しかも敷地条件や住む人が違えば、同じ答えは一つとしてありません。正解のないものを一人の担当者だけと決めていくのは、やはりリスクがあります。
複数の設計士の目を通すこと、いわばセカンドオピニオンを受けることで、そのリスクはぐっと減らせます。今のプランのどこが引っかかっているのか、それを言葉にするお手伝いから始めましょう。
ご相談メニューと料金は、リンク先のページでご確認いただけます

コメント