

概要
- 延べ面積 :114.28㎡(34.57坪)
- 部屋数 :4LDK
- 玄関 :東西入り
- 間口(幅):10.01m
- 奥行(縦):9.555m
- 収納率 :9.46%
この間取りのおすすめポイント5つ
「坪数を増やせば広く見える」――確かにそうなのですが、住宅予算には限りがあります。だからこそ大切なのが、同じ坪数で「広さの体感」を倍にする設計テクニック。このプランは、L型LDK・吹抜・横並びダイニング・ヌック・1階主寝室など、プロの工夫がこれでもかと詰め込まれた4LDKの2階建てです。34.57坪を最大限活かす5つの工夫をご紹介します。
ポイント① 庭を囲うL型LDK。視線が外へ抜けて「家が広く感じる」
L字に折り曲げて庭を囲い込むことで、住まい全体に奥行きが生まれます。
LDK20.7帖をあえてL型に配置することで、どの場所にいても視線が外の庭へ抜ける仕掛けが効いています。視線が外へ抜けると、人は実際の坪数より広く感じるもの。さらに庭をL字で囲い込むので、外からの視線も自然に遮られ、プライバシーもしっかり確保されます。「広く感じる」だけじゃなく「落ち着く」設計でもある、一石二鳥のテクニックです。
ポイント② 遮るもののない横並びダイニングキッチン。空間の「横幅」を最大に
キッチンとダイニングを横一列に並べることで、視界がリビングの端まで一気に通ります。
多くの家庭では「キッチン → 振り返ってダイニング」というレイアウトが一般的。でもこのプランはキッチンとダイニングテーブルを横並びに配置することで、調理中も視線がLDKの端まで届きます。これにより、空間の「横幅」が最大限引き出されて広く感じるだけでなく、配膳もキッチンから一直線で楽ちん。さらに料理中も家族の様子が常に視界に入るので、小さなお子さんの見守りにも最適です。
ポイント③ 吹抜+ハイサイドライトで「縦の余白」を演出。20帖を数値以上の開放感に
横の広さに加えて、縦にも空間を抜くことで、別格の開放感が生まれます。
リビング上部に吹抜を設けて、さらにハイサイドライト(高い位置にある窓)から自然光を取り込む設計。2階の天井まで抜ける縦の広がりと、空からの光が降り注ぐ感覚は、平面の坪数だけでは表現できない豊かさを生み出します。「広いだけのリビング」ではなく「気持ちのいいリビング」が手に入る、空間設計の真骨頂です。冬の昼間は太陽光で自然と暖まる効果もあり、暮らしの質を底上げしてくれます。
ポイント④ 階段下の隠れ家ヌック。開放的なLDKに「こもれる場所」をプラス
広い空間の中に、あえて「一人になれる小さな場所」を作るのが上級者の設計です。
階段下のデッドスペースを活用して、こぢんまりとしたヌック(籠もり空間)を設置。開放的なLDKと対照的な「巣のような落ち着き」が手に入ります。お子さんが絵本を読みふけったり、お母さんがちょっとお茶を一人で飲んだり。家族の中での「一人時間」って実は大切で、こういう逃げ場のような空間があると家族関係もうまくいくものです。広さと籠もり感、両方が同居する贅沢な設計です。
ポイント⑤ 主寝室は1階配置で「平屋的な日常動線」を実現
寝室・水回り・LDKがすべて1階で完結するから、日々の暮らしがとてもラク。
2階建てなのに、主寝室7帖が1階に配置されているのがこのプランの大胆な特徴。朝起きてリビングへ、夜は寝室へ、という毎日の動線がすべて1階で完結します。お風呂やトイレ、ファミクロも1階だから、階段を使うのは2階の子ども部屋に用がある時だけ。「平屋に憧れるけど土地の広さが足りない」というご家庭にとって、これは限りなく平屋に近い住み心地を叶える賢い選択です。将来お子さんが独立した後も、1階だけで暮らせる老後の安心感もあります。
まとめ
34.57坪・4LDKという中規模サイズに、「視線を抜く」「空間の縦横を広げる」「こもれる場所も作る」「1階で完結させる」という設計テクニックがこれでもかと詰め込まれたプランです。坪数を増やせばコストも上がる。だからこそ、限られた坪数の中で「いかに広く・心地よく暮らせるか」を追求する設計力こそ、本当の意味で価値があると言えます。家づくりは「坪数」だけじゃなく「設計術」で大きく変わる――そんなことを実感させてくれる間取りです。
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